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KUMONグループの活動  2018/12/11更新

Vol.285

KUMON60周年スペシャルコンテンツ(6) 多賀幹子さん  

ジャーナリスト多賀幹子さんが語る
指導者の情熱こそKUMONの神髄

KUMONは2018年、創立60周年を迎えました。KUMONを知る識者の方々に、それぞれのご専門の観点からKUMONについて伺っていくスペシャルコンテンツ。第6弾となる今回は、数多くの公文式教室と指導者を取材し、著書に『子どもの“自学”する力を育むKUMON』(PHP研究所)がある、ジャーナリストの多賀幹子さん。第三者の立場で、全国津々浦々の指導者の話に耳を傾けてきたからこそわかる、KUMONの神髄についてお話を伺いました。

公文式教室のようすが取材意欲を引き出した

Q.多賀さんはどのようなきっかけからKUMONを取材対象とされたのでしょうか。

きっかけは、創始者の公文公先生の『公文式算数の秘密』(廣済堂出版)がベストセラーになったことでしょうか。話題の教育法ということで、ちょうど近所に公文式教室がオープンしたこともあって、どんな学習をしているのか興味を持ちました。
ところが、教室のようすを傍目にうかがってみると、まず黒板が無い。そして先生が「皆さん開いて」と教科書やテキストを広げるという光景も無いわけですね。でも、そんな無い無いの中で、生徒さんたちが立ったり座ったり、出たり入ったりしている……。
「これはどうなっているんだろう?」と居ても立ってもいられず、お子さんを教室に通わせているお母さんたちの話を聞くことにしました。すると皆さんが、「学習習慣が身についた」とか、「自分から勉強するようになった」とか、「時間の使い方が上手になった」といったようなことを、ニコニコしながらおっしゃるわけです。
より一層、KUMONに対する好奇心と興味が湧きまして、ミステリアスで非常に神秘的なKUMONの謎を解きたい(笑)、深く取材をしてみたいという気持ちへと駆り立てられました。

Q.たくさんの指導者を取材されてきて、ひとつの共通点があると感じられたそうですね。

これまでKUMONの指導者の先生方を何人も取材してきましたが、「一番楽しいことは何ですか?」と聞くと、「子どもの成長の場に立ち会えること」、そして、「その場に私がいるということが嬉しい」と、どなたもおっしゃっていました。これがやはり、KUMONの神髄ではないかと思います。教材ももちろん素晴らしいですが、指導者の先生方の声掛けが素晴らしい。教材に息を吹き込むのが先生の役割。子どもたちは先生の一言で伸びていきます。先生方は声掛けのポイントをしっかり押さえているという感じがしました。
そして、どの教室に行っても同じようにレベルが高いという印象です。奄美大島の教室に行った時も、岩手県の東日本大震災被災地の教室に行った時も、ロンドンの教室に行った時も、先生方がまったく同じ情熱で、同じレベルで、同じ気持ちで子どもたちに向かい合っているというのが、KUMONの特徴であり、素晴らしいところだと思います。
指導者の先生方は、自らも「学ぶ集団」であるとおっしゃっていますね。先生方が自発的に学ばれている機会を何度も取材させていただきましたが、お互いに切磋琢磨しているようすは本当に頭が下がる思いです。先生方が助け合って、生徒さんからの質問とその対応や解決方法についてお互いの知恵を出し合っている。そのように情報共有ができる関係性を持たれていることは、素晴らしいと思います。

多賀幹子さん

Q.公文式学習が育む力はどのようなものであるとお考えでしょうか?

公文式は生徒さんがその子その子にあった出発点から始められること、そしてスモールステップで少しずつ前に進んでいくことができる教材が特徴ですよね。そんな中、宿題も出ることで教室と家庭の協力が求められる点も、とても大事であるということが分かってきました。
また、公文式学習を通じて「人間を鍛える」というのか、あるいは「学ぶ人を作る」とでもいうのでしょうか。学ぶことが楽しいと思える人をこしらえる「人間道場」のような側面もあると思います。一般的な学習塾を越えた革新的な教育法ですね。
学習することによって人間を鍛えていく、という大変すぐれた教育理念が根底に流れているからこそ、お子さんの学習効果が高いのであろうと考えています。

Q.KUMONに関わる全てのスタッフに向けて、メッセージをいただけますか?

KUMONの教室が、日本全国津々浦々、世界中にも広がっていますが、さらに「学習の場」というものを広げているところに感心します。
たとえば児童養護施設、障害者施設、就労支援施設、そして学校などでも公文式学習を取り入れているところがあり、それぞれが公文式の導入による成果を非常に高く評価しています。
取材を通して、KUMONがさまざまな立場の方々に、夢と希望を与えているということを目の当たりにしますと、社会から高く評価されているのはもっともだ、と誇らしい気持ちです。
これからもまた、日本のために、世界のために、そして何より子どもたちの未来のために、頑張っていただきたいと思います。心より応援しております。

 

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