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安孫子 保さん

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学習者・OBOG  2018/10/23更新

Vol.278 公文式フランス語・ドイツ語の最高齢修了者― 安孫子 保さん  

外国語へのあくなき探究心
先生からのはげまし
仏独2教科修了への原動力

北海道旭川市で現役の医師としてご活躍の安孫子 保(あびこ やすし)さん。81歳で始めたドイツ語教材を84歳で修了され、続いて学習したフランス語教材は今年85歳で修了されました。いずれも公文式フランス語・ドイツ語始まって以来の最高齢での修了となります。ご多忙な中でも2つの言語教材を修了されるまでに至った原動力と外国語学習の愉しみについてお話しいただきました。

異なる文化・外国語学習への興味―『蟻とキリギリス』の教訓とは

私は以前より、ルース·ベネディクトの『菊と刀』を読んで、東洋と西洋の文化の違いや西洋文化の原点である聖書やギリシャ神話について興味を持っていました。

また、東南アジアを旅行した際、ジャワ島に出張中の日本人商社マンと知り合い、さらに異なる文化への興味を持った出来事がありました。イソップ寓話に『蟻とキリギリス』という話がありますが、日本と現地では捉え方が全く違うというのです。日本では蟻は働き者だと賞賛されますが、ジャワ島では困っているキリギリスに救いの手を差し伸べない蟻の行動に焦点が当てられ、「いかなる状況でも人に親切にしなければならない」という教訓にするというのです。同じ寓話でもこれほど解釈が異なるのかと驚き、Travel broadens your horizons.(旅はあなたの視野を広げる)という言葉をつくづく感じました。


勤務先の老人保健施設にて

医学部を卒業してから7年後に、フルブライト奨学生として米国オハイオ州シンシナティ医科大学に留学しました。出発前の壮行会で当時駐日アメリカ大使だったエドウィン·O·ライシャワー氏とお話しする機会があったのですが、私が「アビコです」と自己紹介すると「アビコの漢字は“安”の方ですか?それとも“我”の方ですか?」ととっさに聞かれびっくりしました。日本研究の第一人者でもあるライシャワー大使が漢字にも精通していらっしゃることがわかり、大変感銘を受けたのを覚えています。

このような経験から、私は異なる文化を深く理解することや、そのための外国語学習に興味を持つようになりました。

ドイツ語学習が弾みとなり、フランス語教材も

ドイツ語は学生時代に第二外国語として学習経験があり、仕事柄ドイツ語を目にする機会もありました。
ドイツ語を学び直そうと思っていたときに、公文式ドイツ語の存在を知りました。通信で好きな時間に自分のペースで学習できることに魅力を感じ、81歳のときにドイツ語の通信教室に入会、学習を始めました。
始めた当初は最終教材まで学習しようとは全く思っていませんでしたが、毎月山田先生から新しい教材とともにお手紙が届き、背中を押されるように学習を続けることになりました。実は20年前に妻を亡くしたのですが、妻が生きていたら公文の学習にここまで時間を割けなかったかもしれませんね。

ドイツ語教材では、ユーモアと風刺が効いた『肝っ玉おっ母とその子どもたち』が特に面白かったです。ドイツ語を修了したとき、公文の学習が途切れるのが惜しくて、そのまま続けてフランス語の学習を始めました。学生時代は英語とドイツ語しか履修できず、憧れだったフランス語の学習までは余裕がなかったのです。

フランス語を学習してみると、真面目な印象のドイツ語と違い、自由や正直さのようなものを感じました。私はLiberté(自由)という言葉が大好きなのです。たちまちフランス語やフランス人の考え方が好きになりました。いささか道徳に反するようなことであっても正直に表現し、またそれを受け入れる懐の深さのようなものをフランス文学から感じることができました。『赤と黒』『椿姫』『肉体の悪魔』など、大好きな恋愛物語を読むときは特に頭が冴えましたね(笑)。

安孫子さんの考える外国語学習の愉しみとは

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