パティシエを目指して、フランス語にチャレンジ!
喜多さんがクラスメイトと創作したお菓子 |
現在大阪府でフランス語を学習中の喜多 星見(きた ほしみ)さんは、小さい頃からお菓子作りが好きで、自分の作ったお菓子で周りの人たちが喜ぶ姿を見ることがうれしかったそうです。高校2年生の時、パティシエを目指して製菓専門学校への進学を決意しました。
製菓学校では、レシピも先生の作業指示もすべてフランス語。進学する前に、少しでもフランス語を習得しておきたいとの気持ちから公文式フランス語に入会しました。
製菓学校のクラスはまるで公文式!
製菓学校では、まず生地づくりをひたすら練習します。何度もくり返し生地を作り、次にロールケーキ、そしてショートケーキ…と、少しずつ難易度が上がっていきます。基本的な作業をくり返しながら少しずつステップアップしていくさまが、まるで公文式の復習と教材の進度のように感じた、と喜多さんは言います。
そう話す喜多さんは、小学5年生から中学3年生まで公文式教室で学んでいました。当時の学習経験から「何度もCDを聞いて、くり返し発音すること」の効果と重要性を実感していた喜多さんは、フランス語を学習するときも同じように何度もCDを聞き、教材も復習を重ねました。3回目の学習にもなると、例文を見なくても自力で問題が解けるようになり、それがうれしくてたまらなかったそうです。
喜多さんとフランス語を指導している常道先生 |
こうして学習を積み重ねた結果、製菓学校入学前にE教材(過去形・未来形などの文法)まで進み、授業の理解に大いに役立ったそうです。同級生はレシピに登場する材料名を理解するのにもひと苦労という中、喜多さんは先生の話すフランス語を聞くだけで意味がしっかりつかめ、余裕をもって授業に臨めたと振り返ります。現在は、文学作品を読み解く教材に進んでいます。
同じものを同じように作ることの難しさ
「パティシエにとって集中力は必須。集中していれば、生地の状態がいつもと少しでも違えば、すぐに気づくことができます。製菓は1グラム、1ミリの正確さが求められる世界。クリームを絞る時間がコンマ1秒長いだけで違うものが出来上がってしまいます。同じものを同じように作ることこそ難しいのです」
そう話す喜多さんは、最近、製パンにも夢中になっているそうです。
商品開発で考案したフランボワーズのパン |
「パン作りは、気温と湿度に左右されます。今日は暑いから給水温度を低くしよう、今日は寒いから生地を長めに発酵室に入れよう…など、“同じ味”のロールパンを作るのに気温と湿度を考えて作業しなくてはなりません。毎日違うことをしながら同じものを作ることは、私はとても恰好いいと思っています」
来年の春から有名外資系ホテルへの就職が決まっている喜多さんは、同じ職場で働くフランス人やドイツ人とのやりとりに加え、将来的には海外での勤務の可能性にも胸を膨らませます。公文式でのフランス語学習が、喜多さんの夢の実現を後押ししています。