好評だった「公文書写体験教室」
NECソリューションイノベータ株式会社は、1975年設立の会社で、NEC製品でのシステム構築やソフトウェアの開発、各社サービスを手掛けており、従業員数13,181名の規模を誇っています。本社は江東区新木場で、北海道から沖縄まで各地に支社や事業所があり、今回の依頼は本社も含め、各地の支社・事業所で就業時間終了後に希望者を対象に行ってほしいというものでした。
5月11日の東京・田町会場を皮切りに8会場で実施予定でしたが、実施した会場での参加者の評価が高く、その噂から、追加で名古屋2回、福岡1回が追加となり最終的には11会場での開催となり、参加者344人にも上りました。
「ご自身の名前で上達を実感していただきたい」
勉強会の内容は、2時間という制約もあったため、「楷書に調和するひらがなのポイント習得」と「楷書の基本点画と原理原則の理解」という2点のポイントに絞り、以下の内容を行いました。
●ひらがなで自分の名前を書く⇒ポイントレクチャー⇒教材を用いて書く⇒もう一度名前をひらがなで書く
●漢字で自分の名前を書く⇒基本点画のレクチャー⇒教材を用いて書く⇒もう一度名前を漢字で書く
全会場とも、非常に熱心に取り組んでくださる方が多く、文字に大きな変化が見られ、「すぐに効果が感じられて驚いた」と言われる方や「ご自身の子どもにも教えたい」と質問をたくさんされる方、「自分の名前のお手本を書いてほしい」と希望する方など、充実した時間となりました。
また当日、多くお聞きしたのが、「筆順が今まで書いていたものとは違う」という声でした。「上」という文字の1画目は縦から書くというのを知らなかった、「区」の二画目は左払いではなく、まずは囲んでから中に「メ」を書くと思っていたという声が聞かれました。
好評だった「公文書写体験教室」
今回の体験教室の終了後にとったアンケートから、参加いただいた方々の感想をご紹介します。
Q:イベント内容についていかがでしたか。
良かった | 92.7% |
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まあ良かった | 7.3% |
あまり良くなかった | 0% |
良くなかった | 0% |
Q:参加しようと思った動機を教えてください。
・きれいな文字が書けると、仕事のモチベーションも上がると思った
・自分の名前くらいは自信をもってきれいに書けるようになりたかった
・お客様宛ての文書の文字があまりにも汚かった
・結婚式のご祝儀袋に書く文字が下手だった
・社会人として恥ずかしくない文字を書きたいと思った
・文字を書く機会が減り、文字が汚くなったのを直したいと思っていた
・クレジットカードのサインで毎回恥ずかしい思いをしている
・もともと美文字に興味があった
Q:今回参加してみて、ご自身の文字に変化を感じましたか。
感じた | 85.4% |
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感じなかった | 14.6% |
Q:良かった点、感想などをお聞かせください。
・普段は文字をゆっくり書く機会があまりないが、今回習った点を意識して書くようにしようと思った
・文字を書く楽しさを思い出した
・久しぶりに集中して文字を書いた
・思った以上に効果がありました。特にひらがなは劇的に改善された
・「花丸」をつけてもらって、懐かしく、うれしく思った
・静かな場所で文字に向き合え、心が落ち着き充実感も得られたので、子育てが落ち着いたら、また文字
を習いに行きたいと思った
・ちょっとしたことでも褒めてもらえたことがうれしく、自信にもつながった
・今度は筆ペンの講座も開催してほしい
労働組合書記次長の氷熊薫さんに、勉強会依頼のきっかけや実施しての感想などをお聞きしました。
「毎年、年賀状を書く際に、自分の悪筆がどうにかならないものかと思いながらも何もできずにいました。ある時、駅前でパッと顔を上げると『公文書写』の看板が。『これだ!』と思い、翌日、早速電話をさせていただきました。電話窓口の方も、過去にない内容だったようで絶句されていましたが、ご縁を頂戴し、実施させていただくことができました。普段パソコン業務ばかりの当社社員ですが、日常生活の中で文字を書かないということは絶対にありません。やはり皆、私と似たような悩みをもっていたようで、参加された方にも喜んでいただけました。このような機会を頂戴し、山本社長をはじめ公文エルアイエルの皆様に感謝申し上げます」
NECグループというICTの最先端企業で、「手書き文字」に興味を持っていただけたこと、また参加者が300名を超える中で、6割が男性参加者であったことなどは、公文エルアイエルでも大きな発見のあった試みとなりました(通常の教室では男女比1:9)。
仕事では手書きで文字を書く機会が少なくなっても、日常生活で手書き文字を書く機会はあり、きれいな文字に憧れる方は多くいらっしゃいます。公文書写教室は、「大人も学べる」書写教室です。お勤め帰りや休日に通われる社会人の方も、たくさん学んでいらっしゃいます。より多くの方々に手書き文字のよさを実感していただけるよう、今後も公文エルアイエルでは、公文書写の価値を伝え続けてまいります。