*「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」は、官民協働で推し進める海外留学支援制度です。主に大学生と高校生を対象としており、公文も支援をしております。プログラム詳細については、記事末尾の関連リンクをご参照ください。
【参加者プロフィール(五十音順)】
・重宗さん:大学院博士1年生。ロボット工学の研究者になるために、専門分野に秀でているイタリアに8か月留学。公文歴は幼稚園~小学校卒業まで。
・田口さん:大学4年生。秋田出身。秋田の物産の輸出促進と観光促進のためにできることをしたいとアメリカに9か月留学。秋田友好親善大使。公文歴は幼稚園~高2。
・寺下さん:大学4年生。企業の国際化に関して興味がありイギリスに8か月留学。公文歴は小1~中3。
・二牟禮(ふたむれ)さん:大学院修士2年生。人体運動学を学ぶため、カナダに6か月留学。公文歴は保育園~中3。
・冬木さん:大学4年生。世界の製薬研究の現状を見るためにスイスに10か月留学。とやまふるさと大使。公文歴は小2~中3。
・八島さん:大学院修士1年生。海外文化を体験するためと、コンピューターサイエンスを本場で学ぶため、アメリカに9か月留学。公文歴は小5~高3。
英語に自信があっても全く通用しなかった!?
留学初期の苦労とは
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座談会ではまず、1人ずつ留学の概要と留学で学んだことなどを数分でプレゼンテーションしていただきました。それぞれパワーポイントを駆使したり、時折ユーモアを交えながら、留学の経験をシェアしてくれました。行った国は違っても、苦労したことにはいくつか共通点があったようです。
司会: みなさん、「トビタテJAPAN!日本代表プログラム」で留学をされていたわけですが、半年から1年という留学は、数週間の短期留学とは違う辛さがあったのではないしょうか。
![]() 寺下さん |
寺下さん: それまで最長で1か月海外に行っていたこともあり、長期でも大丈夫だと思っていましたが、無意識のうちに神経がすり減っていたようで、3~4か月たったころ、授業が終わるとすぐ帰ってベッドで寝てしまうことがよくありました。
司会: 何に神経がすり減ったのでしょうか。
寺下さん: すべてのインプット、アウトプットが英語であることもそうですが、特に専門以外の講義の英語がなかなか理解できず辛かったですね。あとは、さまざまな人種、日本に興味がない人とどう関係性を築いていくかということに疲れたのだと思います。まさに留学でしかできない経験でしたね。
八島さん: 自分も、日本で学んでいた専門とは異なるコンピューターサイエンスという分野をほぼゼロから学んだので、知らない単語が多く、最初は大変でした。独特なアクセントのある英語を話す教授もいて、聞き取るのに苦労した時期もありました。
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二牟禮さん: 私も、日本では「研究や進捗発表は主に英語を使用」という研究室にいたので、ある程度英語力に自信があったのですが、実際には自分の英語が使いものにならないということがわかりました。
司会: それはどうしてでしょう?
二牟禮さん: 日本にいる研究室の外国人は、日本人を理解しようと頑張っている人たち。日本人の私たちに合わせてくれていたんですね。