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KUMONグループの活動  2014/12/11更新

Vol.066

おはなしエンジェル  

“子どもが創るおはなし”
コンクール
今年で15回目を迎えた「おはなしエンジェル子ども創作コンクール」

「読書感想文」のコンクールは、50年以上の歴史ある全国規模のものから、特定の課題図書を読んで感想を寄せ合うなどの比較的小規模なものまでさまざまあります。けれども、「創作のおはなし」、それも子どもたちが創るおはなしのコンクールはめずらしいのではないでしょうか。すでに今年で15回目を迎えたこのコンクールを、その作品とともにレポートしました。

昨年を上回る261点の作品が全国の子どもたちから寄せられました

今年7月20日~9月10日のコンクール応募期間に全国から寄せられた総作品数は、昨年度を上回る合計261点。その内訳は、幼児・小学生低学年の部79点、小学生中高学年の部135点、中学生の部47点で、うち26作品が入賞。表彰式は11月22日に日本出版クラブ会館(東京都新宿区)で開催されました。

当日は表彰だけでなく、軽食を囲んだ歓談の時間もあり、審査を担当した作家の方々(後述の著作者団体所属の先生方)と直接お話ができるという特典もあります。そんな貴重で楽しい時間もあり、会場は受賞した子どもたちの笑顔でいっぱい。また、作家の方々も、子どもたちが作品を創りはじめるきっかけや迷いながら書き上げるプロセスの話に興味深げに耳を傾けていました。

このコンクールは「多くの子どもたちにおはなしの創作を通して、物語の楽しさを体験してほしい」と、一般社団法人日本児童文学者協会・日本児童文芸家協会の2つの著作者団体によって、2000年の「子ども読書年」を機に創設されました。公文教育研究会とくもん出版はその主旨に賛同し、15年間ともに活動をつづけています。

子どもたちならではの新鮮な視点や発想がきらめく作品の数々


『ゆうびんやぎさん』
文:杉元美沙希 絵:とりごえまり

「子どもが創ったおはなしって、おもしろいのかな?」。そう思われる方もいらっしゃることでしょう。下段の関連リンク「おはなしエンジェル子ども創作コンクール」から作品の一部をご覧いただけますので、ぜひお読みください。子どもならではの優しさや真っすぐな気持ちだけでなく、その視点や発想の新鮮さに驚かれることと思います。

このコンクールでの受賞作品で、とくに独創性が高く、すぐれた作品はくもん出版から絵本として出版しています。プロの作家が絵を描いて、市販の絵本として書店にならぶのです。すでに9作品が絵本化されていますが、そのなかの1冊、『ゆうびんやぎさん』をちょっとだけご紹介しましょう。この絵本は2008年度のこのコンクールで、日本児童文学者協会賞を受賞した作品。おはなしの作者は当時小学5年生だった杉元美沙希さん、絵は『ハリネズミのくるりん』(文渓堂)や『さいたさいた』(金の星社)などでおなじみの人気絵本作家とりごえまりさんです。

そのあらすじは、こんなです。やぎの郵便屋さんが森の住人の動物たちに手紙や荷物を届けるのですが、ある日、急に雨に降られてとても困ったことになってしまいます。ところがところが。思いがけない展開とラストのすてきな…、おっとあぶない、言葉が過ぎるところでした。このつづきは、ぜひ絵本で読んでみてくださいね。読み終えると、心がジワーっと温かくなってくる一冊です。

コンクール選考委員のある作家の方は、この作品についてこんなコメントをされています。「郵便屋さんの苦労を、あまり考えたことはありませんでした。杉元さんの作品には、郵便屋さんを思う気持ちが込められていて、味わい深い話になっています。ゆうびんやさんは、手紙や荷物だけでなく、送り主の心も届けていたのですね」。

たしかに。雨の日も、風の日も、雪の日も、何気なく郵便受けにある手紙を手にしますが、それをどんなふうに郵便屋さんが運んできてくれるかなんて、ふだんは考えないですよね。小学5年生の子も、日々たくさんのことを見聞きし、さまざまなことを感じ、いろいろなことに思いを巡らせているのですね、大人と同じかそれ以上に。

« お知らせ »
ご紹介したコンクールの今年度の応募は締め切っています。来年度の応募については、下記「おはなしエンジェル子ども創作コンクール」のホームページで2015年7月ごろにご案内する予定です。

関連リンク
日本児童文芸家協会
日本児童文学者協会おはなしエンジェル子ども創作コンクール | 日本公文教育研究会

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