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KUMONグループの活動  2014/01/28更新

Vol.021 高校でのKUMON-中村学園三陽高等学校  

真の自学自習の姿勢は、
将来を切り拓くになる
高1の1学期、数学の授業時間は公文式学習のみ

「学校が考える多様なニーズに、そして一人ひとりに個人・学力別に対応できる学習法」として公文式を導入してくださる高校や大学が増えています。今回は、そのなかでもユニークな取り組みをされている中村学園三陽高等学校(福岡県福岡市)からのレポートです。

*この記事は2014年の掲載当時の情報です。

高校1年の1学期は数学の教科書は使わず、公文式教材だけを正課として学習


同校の学校案内の1ページ

同校・三浦校長

この中見出しを見て、「書き間違い?」「誤植?」と思われた方も少なくないかもしれません。しかし、これは中村学園三陽高等学校(以下「三陽高校」)で2年前から、高1の生徒全員が実際にしていることです。同校の学校案内にも、図入りで大きく説明されています。なぜ、そうしているのでしょうか。まず、そのおおもとの理由をうかがってみました。

三陽高校の校長、三浦先生はこう話します。「うちも私学ですから、進学校を目指していました。しかし、入学してくる子には基礎学力がなく、授業についていけない子、入学後しばらくすると机に突っ伏してしまうような子もいる。学力のある子をいい大学に入れることも重要ですが、基礎学力がない子たちも伸びたいと思っています。だから、たとえ授業の内容がわからなくても学校に来るわけです。この子たちをどう成長させていくかを考えるのも、私たちの大切な仕事だと思うのです」

同校の教頭、高石先生はこう続けます。「学校教育とは生徒をいい大学に入れることだけではないはずです。50年60年先に子どもたちがどういう幸せな人生を送っているかを考え、今、子どもたちにどんな教育をすればよいか、生徒がどんな力を養えばよいかを大切にし、それを実践することが本来の学校教育だと思います。大学進学実績よりは、どの子もきちんと伸ばすというオンリーワンの学校にしたいですね」

三浦校長と高石教頭のこの思いは学校の体制にも表れていて、三陽高校には、いわゆる「特進クラス」や「特別進学コース」がなく、全国的に見ても希少な学校といえます。そして、「どの子もきちんと伸ばす」を実現するための出発点となっているのが、2年前からスタートした“高校1年の1学期は数学の授業で公文式教材だけを学習”という実践だったのです。

そして、生徒たちは確かに変化した


同校・高石教頭

同校・椎原教務部長

「ただ、そういう思いはあっても、具体的に何をするかは迷いました。学校オリジナルの教材を作れないかと検討したこともありました。その打ち合わせで、高石教頭や教員たちと話しているとき、高3でとびぬけて優秀な子や校内でがんばって学習している子たちが公文の経験者だとわかりました。それから公文式に興味をもち、近くの公文の教室を見学し、教材や指導法を目の当たりにし、さらには公文国際学園(横浜市)も見学しました。そうしているうちに、うちの生徒たちにいちばん必要なものは公文式ではないかと考えるようになったのです」と三浦校長はふり返ります。

「公文式の導入、それも“高1の1学期の数学は公文だけ”を実行するにあたっては、学内で何度も話し合いをしましたが、先生方全員の意見が賛成にまとまることはありませんでした。それでも、導入担当の先生方を中心にとにかくやってみようということになりました。もちろん、保護者にもていねいに説明したのですが、疑問視やクレームに近い言葉もいただきました。けれども、実際に学習がスタートしてみると、生徒たちにさまざまな変化が起きてきたのです」と高石教頭。

どう変化したかは、公文式の導入担当であり指導担当のリーダー的存在でもある椎原先生(教務部長、社会科担当)にお聞きしてみましょう。

「4月当初、1学期のスタートから1時限目に公文の学習(正課の数学の授業として)をあてたことで、ものすごく効果がありました。一人ひとり、スタートの教材も学習枚数も異なりますが、授業時間中、一心に集中して学習するという体験の積み重ねで、自ら学習する姿勢が身についたようです。これはほかの教科の授業にも表れ、例えばノートをとる子が増えた、授業が始まるとすぐにこちらの話を聴く姿勢になる、授業への出席率も高まるなど、目に見えての変化が見られました」(椎原先生)

自ら学びとる姿勢で、人生を切り拓いてほしい

「おととしの4月、初めて公文式学習の様子を見て驚きました。予想していた以上の光景でした。生徒全員が、これほど集中してやるとは思いませんでした。授業時間中ひとつのことに気持ちを集め学習する経験が初めて、という生徒もいたようです。こうして真剣に学習に取り組み、その成果をきちんと自覚する。このくり返しが、椎原先生が話す、生徒たちの変化につながっているのだと思います。スポーツでも健康面でも、今は体幹を鍛える大切さがよく言われますが、生徒たちの変化を目の当たりにして、公文式は体幹を鍛えるのと同じだと感じました」(高石教頭)

「高1の1学期は数学の教科書を使わないというのは、正直なところ心配もありました。1学期分の教科書内容も含めて、高1の内容を9月から3月で修了する必要があるので、数学の教科担当の先生も、なにより生徒たちがたいへんです。けれども、それ以上に1学期の公文式学習から得るものは大きいと思います。椎原先生が話されているように、生徒たちに“自ら学びとる姿勢”、つまり真の自学自習の姿勢が育ちつつあると感じています。この姿勢は、大学受験だけでなく、将来の自分の人生を切り拓いていく力につながっていくはずです。一人の例外もなく、どの子もきちんと伸ばしたいですね」(三浦校長)

関連リンク
中村学園三陽高等学校

高校での公文式

今、公文式を導入される高等学校が増えつつあります。

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大学での公文式

大学における公文式学習の導入が始まっています。

 

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