ネットゲームに熱中した中高時代
小学校卒業後は中高一貫校に進みました。中学に入学した最初のころは勉強へのモチベーションがかなり高く、教科書を短期間で読破。先生に頼んで2,3年生の教科書をもらうほどでした。しかし、そこで燃え尽き、その後は勉強をあまりしなくなりました(苦笑)。
将棋については、小6のときに受けた奨励会への入会試験は不合格だったのですが、中1で合格。その頃は自宅でネット将棋を指したり、土日に道場へ行ったりしていました。でもあまり熱心でもなく、中学時代はカードゲームに熱中するように。勝負事が好きなのは変わりなかったですけどね。
棋士になるのであれば、学歴は関係ないので、大学への進学はしてもしなくても、どちらでもいいかなと思っていました。そもそも中3から高1にかけての頃は、勉強はまったくやらず、ネットゲームに熱中していました。
それを見かねたのか、高2になって親に言われて予備校へ行くようになりました。幸いにもその予備校は、成績を公表するなど競争心を掻き立てられるシステムだったのです。それで、今度は勉強することに火がつきました。そこで出会った数学の先生は、質問をすると授業範囲以外のことや、大学で学ぶような数学も教えてくれました。その先生のお陰で、数学をずっとおもしろく学べたと感謝しています。
元々数学が好きだったこと、かつ公文式で基礎ができていたことから、カンが戻って勉強が楽しくなっていきました。東大を受験することになったのも、その先生が「東大も狙えるよ」とおっしゃってくださったことがきっかけでした。