OB・OGインタビュー
Catch the Dream - 夢をかなえる力

2016/03/11更新

Vol.030 貼り絵作家 岡森 陽子さん  後編

学びや経験の積み重ね
貼り絵のように重なり合い
その人自身の色として輝きを放つ

岡森陽子 (おかもり ようこ)
大阪生まれ。オーダーメイドの貼り絵やさん。高校3年生でバセドウ病を発症。思春期に病気になった自身の経験をまとめた冊子『負けない―バセドウ病と共に生きる―』は、日本甲状腺学会のほか循環器内科や思春期外来の待合室、学校保健室等にも置かれる。現在は、グラフィックデザイナー片岡瞳氏とのユニット「Valentine eve」としても活動中。

現在、貼り絵作家として活躍する岡森陽子さん。高校3年生で「バセドウ病」を発症し、進学も就職の道も閉ざされてしまった岡森さんは、みずからの手で人生をブランディングしようと思い立ちます。「貼り絵」を通して、岡森さんが見つけた希望についてうかがいました。

人はそれぞれみんなスペシャリティ

病気になって分かったこと、それは「地球上には誰ひとり同じ人間はいない」ということ。人はそれぞれみんなスペシャリティ。病気や障害は個性であると、私は信じています。

これから私が貼り絵の活動を通じてやりたいことは、「“自分なんかいなくていい”という人を1人でも減らす」ことです。具体的には、事業を確立したいと思っています。何らかの事情で社会とコミュニケーションを取るのが難しく、結果的に引きこもりになってしまった人を、今まで多く見てきました。本人は決して引きこもりたいと思っているわけではないのに、どうしていいか分からない。そんな人たちに、貼り絵を入り口として、「外の光を浴びに行きたいな」と思ってもらえるような居場所づくりがしたいと思っています。

素晴らしい才能を持っているのに対人関係がうまくいかないだけで引きこもってしまう。それって、その人にとっても、社会にとっても大きな損失だと思うんです。ゆくゆくはその居場所づくりをビジネスモデルとして公開して、別の方に参考にしてもらえるようなものにしたいとも思っています。

貼り絵は、絵の具と違って色を混ぜることはできませんが、重ねることはできます。色が重なって、彩りになる。私は、これは人間も一緒だと思っています。一人ひとりの個性を混ぜて消すのではなく、個性を重ねてつなげていくことで、人の輪が生まれる。重なり合うことで、その人自身の色はさらに輝きを増すのではないでしょうか。

今に至るまで、私は本当に多くの方に助けてもらってきました。助けてもらわなければ前に進めませんでした。「私の活動のモチベーションは人とのつながりにある」といっても過言ではありません。それくらい、たくさんの方から力をもらっています。

そんな私が言えることは「助けてもらうって悪いことじゃない」ということ。人って助け合って生きているものなのです。一人ひとりのよいところは伸ばして、できないところは助け合いで補い合う。自分の活動が、そんな社会を築き上げる一助になればと思っています。

 

関連リンク
岡森陽子 公式サイト「紙技(かみわざ)」
岡森陽子 ユニット「Valentine eve」サイト

 

前編のインタビューから

-いろいろな人が気軽に楽しめる貼り絵の魅力
-岡森さんの公文の思い出とは?
-高校3年でバセドウ病を発症した当時の様子とは?

前編を読む

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