Unlocking the potential within you ―― 学び続ける人のそばに

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Vol.540 2025.01.28

これからのKUMONの成長戦略2024

KUMONの広がりの背景には
目の前の一人をどれだけ伸ばせるか」の想いで
ベストを尽くしていく仲間の存在がある

世界の60を超える国と地域で学ばれる公文式学習と公文式教室。その教室をフランチャイザーとして展開しているのが公文教育研究会(KUMON)です。
「われわれは 個々の人間に与えられている可能性を発見し その能力を最大限に伸ばすことにより 健全にして有能な人材の育成をはかり 地球社会に貢献する」という理念を、私たちは大切にしながら日々業務にあたっています。
この度、2026年卒業予定の大学生を対象としたオンラインセミナーを実施しました。
世界に広がるKUMONが今、どのような想いを強くしているのか?海外と日本、それぞれをけん引する2人の担当社員が語ります。

目次

    社員プロフィール

    小玉 大輔(こだま だいすけ)
    海外統括本部 本部長
    1996年に新卒で入社。香川県にてコンサルティング業務からスタートし、本社の人事部、数学教材部、北米公文副社長を経て、海外事業をサポートする海外統括本部にて現職。

    井上 真佐代(いのうえ まさよ)
    神奈川ブランチ ブランチマネージャー
    2003年に新卒で入社。愛媛県・神奈川県にてコンサルティング業務、リクルート業務を経験。3年間の産育休を経て復職し、首都圏・本社など複数の部署でリーダー職を経験し、現職。

    (2024年11月25日セミナー実施当時)

     

    それぞれの入社動機は?

    井上:大学進学を機に上京しました。上京したからこそ、地方の地域社会の良さを感じることができました。東京で就職するか、出身地に戻るか迷いましたが、地域社会に貢献できるような仕事がしたいと考えて就職活動をしていました。
    そのなかで出会ったのがKUMONです。会社説明会で「KUMONは地域の教育ステーションを目指す」という話を聞きました。KUMONは全国の津々浦々にあり、未来を創るのは教育、教育によって社会貢献できる仕事とはなんと夢があるのだろうと感じ、入社しました。

    小玉:大学生時代に、高校3年生の家庭教師をしたことがきっかけで教育に興味を持つようになりました。英語が苦手なその子のために中学基礎レベルから教材を手作りして一緒に勉強をしていました。最終的に志望校にも合格してくれたものの、家庭教師に頼らなくても自分で勉強できるようにしてあげることが本当の教育なのではないかと思うようになりました。
    その思いの中でKUMONと出会い、自学自習という考え方に共感したことと、教材制作をしてみたいと思い入社しました。

    KUMONが持っている価値とは?

    小玉:KUMONの価値を、3つの観点から紹介します。1つ目は「シンプルな『伸びる』メソッド」。2つ目は「教室ネットワーク」。3つ目は「人」です。

    ■「シンプルな『伸びる』メソッド」の価値

    小玉:KUMONの教室が他と大きく異なることは、教室に黒板が無いことです。
    公文式教材は、数学の高校教師だった公文公(くもんとおる)によって、わが子が高校で困らないようになることを目標に作成され、自習形式で、効率よく習熟度を高めていく構成になっていることが大きな特長です。
    教えてもらうのではなくて、自分で考えて取り組んで課題を自分で習得する。そういった経験を積み重ねていくことで、自信や自己肯定感を育んでいきたいと考えています。

    ■「教室ネットワーク」の価値

    井上:国内では教室の設置を専門とするリクルート職の社員が、様々なデータを分析して、教室が必要とされている場所を戦略的に考えています。つまり、ここに教室があれば、より多くのお子さまと保護者の方が安心して教室を利用できるはずだという場所を考えています。
    KUMONでは、小学生以下の年齢で学習をスタートしていただくことが多いです。この場合、ご自宅から教室が近く通いやすいとか安全な場所にあることは、選んでいただく上で非常に優先順位が高い条件です。
    また、これだけの拠点数を持っていることで、私たちは大量かつ多様なデータを持つことができています。このデータを活用して、例えば全国の地域特性による違いや、指導や運営について客観的に捉えて、効率的に対応策を講じ、より良いサービスに生かしていくことができると考えています。

    ■「人」の存在価値

    井上:今 AI を使った教育法や学習塾というのも多く登場していますが、AI がいくら発達しても先生がいる教室の魅力というのはなくならないと思っています。なぜならば、学習しているのはまだまだ発達途上にある子どもたちです。先生のサポートがなければ、内発的な変化や成長は起こりにくいのではないかと思います。
    子どもたち一人一人を見て、適切なゴール設定をサポートして、モチベーションを引き出して伴走する。KUMONはそのようなプロの先生が全国すべての教室にいます。
    また、私たち社員と先生は、「公文式教材と学習サービスを提供する会社とお客さん」という関係ではありません。私たちは、子どもたちに良い教育を提供したいという、同じ思いの下で協力するパートナーです。全国すべての教室に、地域に根差した先生がいて、子どもたちの成長を強く願う先生と同じ目線で考えている社員がいます。これは当社の圧倒的な優位性だと私は思っています。

    KUMONの広がりとは?

    小玉:公文式教室の海外への広がりは、1974年にアメリカのニューヨークで始まりました。日本人駐在員の方々から「アメリカでもKUMONを教室で学習したい」というお声を受けて、日本人子女から始まりました。
    学習効果が口コミで広がり、徐々に現地の方々にも学習していただくようになったことで、現地の方々も教室を開設していただけるようになりました。
    他の国々でも自国でKUMONを学習したいというご要望をいただくようになり、現在では60を超える国と地域で、約350万人の生徒さんが学習してくれるようになりました。

    ■ 世界で持続可能な形でのサービス展開

    小玉:ただ、60を超える国と地域で持続可能な形で学習サービスを提供し続けることは容易なことではありません。
    最も大切なことは、それぞれの国で、教育への熱意があり、KUMONの目指す教育に共感できるという条件のもとで、KUMONの先生になっていただける方がいるということ。世界で約2万人の先生方が、想いを一つにしてくださっています。
    もう一つは、教材の供給網を整えることも大変重要な要素になります。数学だけで約5,000枚の教材、他の言語教材やテストなどを含めると約1万点のアイテム数にのぼります。この大量のアイテムを滞りなく供給できる物流体制を整えることが必要です。

    ■ KUMONらしいICTを目指して

    小玉:コロナ禍はとても大変でした。外出禁止令などにより、物流も止まり、子どもたちも教室に通えないという国も多くありました。その中、どんな時にもどんな環境でも子どもたちに学習を届けられるようにと考えて実用化したものが、タブレットによる学習の「KUMON CONNECT(クモンコネクト)」です。
    これは、生徒のみなさんがお持ちのタブレットに学習アプリをインストールしていただくと、教材をダウンロードできるようになります。ダウンロードした教材でスタイラスペンを使って学習していただき、解き終えたらアップロードしてもらいます。それを指導者が採点したり、アドバイスを加えたりして生徒へ教材を戻します。
    このデジタル学習によって、これまでよりも家庭学習の様子がよく分かるようになり、指導の質を高めることにもつながってきています。 海外では2年前から学習サービスとして開始し、現時点では約20万人におよぶ多くの方々に学習していただけるようになってきました。

    井上:日本国内での状況については、「社会・地域・顧客に選ばれ続ける」状態の実現を目指して、2023年からKUMON CONNECTのモニター活動を開始しました。「KUMONらしいICT活用」として、次のポイントを念頭において学習サービスを考えています。

    ・ 公文式指導をはじめ、先生方をサポートして、仕事をさらに進化させるものであること
    ・ その結果として、学習効果の向上や生徒・保護者の皆様の満足度につながるものであること
    ・ 先生方、会社にとって「指導によって発展する」ことを後押しする強力なツールであること

     

    弊社の65年の歴史の中で積み上げてきた知見に、KUMON CONNECTの知見を蓄積して組み合わせることで、KUMONのサービスそのものがさらに進化していくようにしたいと思います。

    今後2人が実現していきたいことは?

    井上:教育は社会にとって必須の領域です。そして劇的に変化を続ける今の社会の中で「教育」の重要性はどんどん増していると感じます。かつて創始者は「この仕事の目的というのは、先生方の住んでおられる地域を良くするということです」と言っていました。私はこの言葉にとても共感しています。今後も教育の領域で社会貢献をしたいと思いますし、その実現のためにより広い視点で考え、実践できる自分に成長していきたいと思っています。

    小玉:子どもたちに自学自習力を育みたいという思いの中で仕事をしてきて、沢山の子どもたちに出会い、彼らが公文式学習を通して成長していく姿を見てきました。このユニークな公文式という教育法を一人でも多くの子どもたちに伝えたいという仲間たちと、想いを一つとできることが幸せだなと思っています。これからは、先生方や社員が思いっきり頑張れる環境づくり、組織づくり、人材づくりに注力して、次世代にバトンをつないでいきたいと思っています。

    採用育成チームから皆様へ

    「もっといいものはいつもある」
    私たちのNext Stageにおいて、根底にあり続ける決意は、理念で示している通り、個々の人間に与えられている可能性の発見とその能力を最大限に伸ばすことによって地球社会に貢献していくことの実現です。
    KUMONはまだまだ発展途上で、時代や環境の変化の中で「もっといいものはいつもある」と考え、私たちが創り上げてきた公文式の価値を大切にしながら学習者の可能性を最大限に広げるために日々変化し、成長し続けようとしています。
    私たちKUMONの社員はキャリアや立場に関わらず、「今がゴールではなく、まだまだできることがある」と人の可能性を信じ、追求することを軸に、時に自分を変容させ、もっといいものをつくっていくことを考えながら取り組んでいます。
    Next Stageにむけたチャレンジをともにしていきませんか。

    関連リンク 社員が登場する記事|KUMON now!
    KUMON CONNECT|公文教育研究会

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