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Vol.414 2021.09.07

KUMONレポート-子ども文化史料編

江戸時代の史料から子ども文化研究
KUMON子ども文化史料

KUMONでは、1986年から浮世絵を中心としたさまざまな子どもに関する文化史料を収集し、子ども文化の研究を進めてきました。今回は、KUMONがこれらの史料を集めることになったきっかけを振り返り、所蔵作品がどのような場面で活用されているかを動画でご紹介します。

目次

江戸以降の子ども文化を知るために収集した史料は約3,200点!

KUMONが子ども文化研究のために史料収集を開始したのは、フランスの歴史学者フィリップ・アリエスの、絵画史料を用いた中世ヨーロッパにおける子ども研究に触発されたことがきっかけでした。

日本には優れた絵画文化である浮世絵が数多く残されています。KUMONが子ども文化研究を模索していた頃、浮世絵はすでに美術作品として高く評価され、研究もされていました。しかし、江戸・明治期の庶民の生活を記録した史料であるという認識は薄く、特に子どもが浮世絵にどう描かれているかについては、先行研究がほとんどありませんでした。そこで、幕末から明治初頭に来日した外国人に「子どもの天国」と称された日本の子どもたちの生活を浮世絵から探ることで、現代の子育てや教育に役立てることができるのではないかと考え、子どもを描いた浮世絵版画や絵画作品の収集・研究を開始しました。

現在は絵画史料のみならず、子どもたちが読んでいた絵草子(絵本)や往来物(教科書)、版本などの書籍、寺子屋で学んでいた折手本、教材・教具、そして子どもたちが実際に使っていた玩具など約3,200点の史料を所蔵しています。

動画では、これまで子ども文化史料を担当してきた社長室の吉澤が、子ども文化史料の収集に至ったいきさつや、所蔵作品がどのように活用されているのかを解説しています。

※WEBサイト「くもん子ども浮世絵ミュージアム」では、KUMONが所蔵する子ども浮世絵約1,800作品の画像を公開しています。日常生活や季節の行事の中で遊ぶ子どもの姿や、子どもをめぐる愛情豊かな場面、甲斐甲斐しく子どもの世話をする母親の姿など、子どもたちが家族や地域の大人たちに大切に育てられ、成長していった様子が生き生きと描かれた作品を自由に閲覧することができます。下記関連リンクからぜひご覧ください。

関連リンク くもん子ども浮世絵ミュージアム

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