「遊べる浮世絵展」には、研究会所蔵の浮世絵169点が展示!
KUMONが子ども文化研究のために史料収集を開始したのは、フランスの歴史学者フィリップ・アリエスの絵画史料を用いた中世ヨーロッパにおける子ども研究に触発されたことがきっかけでした。日本には優れた絵画文化である浮世絵が数多く残されています。しかしKUMONが子ども文化研究を模索していた当時、浮世絵は美術作品としての評価はされていたものの、江戸・明治期の庶民の生活を記録した史料であるという認識は薄く、特に子どもが浮世絵にどう描かれているかについては、先行研究がほとんどありませんでした。
そこで、子どもが描かれた浮世絵を研究することで、幕末に来日した外国人たちが「子どもの天国」と称した、江戸時代の子どもたちの様子を探り、現代の子育てや教育に役立てることができるのではないかという発想から、子どもを描いた浮世絵版画や絵巻物、屏風、奈良絵本などの直筆絵画の収集と研究を開始しました。今回の展覧会では、そのうち169点を展示しています。
動画では、今回の展示を監修していただいている、國學院大學教授 藤澤 紫(むらさき)先生が様々な浮世絵作品に対して、解説をしてくださっています。中には、「こんなものも浮世絵なのか」と驚いていただけるものも!きっと皆さんも浮世絵のイメージが変わるはずです。どうぞ、動画をご覧ください。
※WEBサイト「くもん子ども浮世絵ミュージアム」では、KUMONが所蔵する子ども浮世絵約1,800作品の画像を公開しています。日常生活や季節の行事の中で遊ぶ子どもの姿や、子どもをめぐる愛情豊かな場面、甲斐甲斐しく子どもの世話をする母親の姿など、子どもたちが家族や地域の大人たちに大切に育てられ、成長していった様子が生き生きと描かれた作品を自由に閲覧することができます。下記関連リンクからぜひご覧ください。
関連リンク くもん子ども浮世絵ミュージアム 横須賀美術館