『こんぴら狗』
犬一匹、江戸から讃岐の金毘羅(こんぴら)参りへ!?
江戸時代、伊勢参りや金毘羅参りは庶民の憧れ。けれどもなかなか旅には出られないため、代わりに飼い犬にお参りに行かせる。そんな、今では信じられないユニークな風習がありました。なかでも讃岐の金毘羅まで、代理でお参りにいく犬のことを「こんぴら狗(いぬ)」といいます。本作はその「こんぴら狗」を題材に描かれました。病気の飼い主の治癒祈願に、お参りに出された犬のムツキ。波乱万丈の旅とその旅を応援し、ムツキの金毘羅参りにささやかな祈りを託す人々の温かさを描きます。
3年にわたる取材を経て書き上げられた、 こだわりの創作歴史物語です |
『こんぴら狗』
今井恭子・作
いぬんこ・画
読者対象:小学高学年から
定価:本体1,500円+税
『こんぴら狗』の詳細はこちら
https://www.kumonshuppan.com/ehon/ehon-syousai/?code=39298
『バウムクーヘンとヒロシマ』
人気のお菓子、バウムクーヘンが語る戦争
小学6年生の颯太は、菓子伝説の地、バウムクーヘン伝来の島、広島湾に浮かぶ似島を訪ねます。ところが、颯太が聞いたのは、お菓子とはかけ離れたつらい話でした。今から100年ほど前、1919年3月4日。日本で初めてバウムクーヘンが販売されたのは、広島市にあった物産陳列館。のちに産業奨励館と名前を変え、1945年8月6日を境に、原爆ドームと呼ばれるようになりました。そして、初めてバウムクーヘンを焼いたユーハイムさんは、第一次世界大戦で似島に連れてこられた、ドイツ軍の捕虜でした。
日本人がこれまで見たことも、 食べたこともないお菓子、バウムクーヘン |
『バウムクーヘンとヒロシマ』
巣山ひろみ・著
銀杏早苗・絵
読者対象:小学高学年から 定価:本体1,400円+税
『バウムクーヘンとヒロシマ ドイツ人捕虜ユーハイムの物語』の詳細はこちら
https://www.kumonshuppan.com/ehon/ehon-syousai/?code=34604
『平和のバトン』
“記憶”を“記録”する、高校生たちの平和への取り組み
原爆が投下されて、今年で75年になります。やがて被爆者がいなくなれば、失われてしまう記憶。「このままでは、原爆のことが忘れられてしまう」と、勇気を振りしぼって話し始めた被爆者の声を、見た光景を、広島市立基町高校で美術を学ぶ高校生が、一年をかけて一枚絵にして記録する「次世代と描く原爆の絵」プロジェクト。高校生たちの平和への取り組みを追った、ノンフィクションです。本書は、第66回青少年読書感想文コンクール・中学生の部の課題図書に選ばれました。
被爆証言者との一年にも及ぶ対話のなかから、 高校生たちが描き出した絵 |
『平和のバトン 高校生たちが描いた8月6日の記憶』
弓狩匡純・著
読者対象:小学高学年から
定価:本体1,500円+税
『平和のバトン 高校生たちが描いた8月6日の記憶』の詳細はこちら
https://www.kumonshuppan.com/ehon/ehon-syousai/?code=34594
第66回青少年読書感想文全国コンクールの詳細はこちら
https://www.dokusyokansoubun.jp/books.html