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KUMONグループの活動  2017/10/03更新

Vol.229 第5回グローバル・コミュニケーション&テスティング主催セミナー  

次世代型英語教育へのチャレンジ
身につけるべき真の英語力とは?

TOEFL iBT®の若年層向けテストであるTOEFL Junior®、TOEFL Primary®を日本で普及しているグローバル・コミュニケーション&テスティング(GC&T)は、英語の教員や塾講師など教育関係者向けにセミナーを開催しました。テーマは「次世代型英語教育へのチャレンジ」。今回は、敬愛大学国際学部国際学科の向後秀明教授にお話いただいた、英語教育改革の内容にスポットをあててレポートします。

技能統合型タスクによって、「5領域」の英語力を育成する


向後秀明教授

つづいて、実際の学校で行われている授業の様子を映像などで紹介しながら、「技能統合型タスク」についてご説明くださいました。やや聞き慣れない言葉かもしれませんが、技能統合型タスクとは、「聞いた内容を英語で説明する」(「聞くこと」+「話すこと」の統合)や、「読んだ内容に対する賛否や自分の考えを述べる」(「読むこと」+「話すこと」の統合)など、2つ以上の技能を統合的に結びつけた言語活動のことです。向後教授は、次期学習指導要領で目指している「主体的・対話的で深い学び」を外国語教育の枠組みにおいて実現するためには、このように複数の領域(技能)を統合させて行う言語活動が重要になってくるだろうと語りました。

また、次期学習指導要領では「4技能」という表現が「5領域」になっていることをご存知でしょうか。向後教授からは、これまでの「話すこと」を、CEFRを参考にして「話すこと(やり取り)」と「話すこと(発表)」に切り分けたためだという説明がありました。その理由として、授業視察に行った際、生徒が事前に覚えてきた内容を発表する授業が多かったことを挙げられていました。一見英語を使った授業としてよく見えるが、暗記した内容を発表するだけでは子どもたちのコミュニケーション能力を育むことにならない。そういった状況を脱却するためには、「やり取り」と「発表」を分けてスピーキング能力を指導・評価していくことは大きな意味を持つだろう、と述べられました。

英語教育改革を可能にする条件を整える

次に、英語教育改革を進めていくうえで、それを可能にする条件を整えることについてお話くださいました。次期学習指導要領には、学校教育が育成を目指す資質・能力の三つの柱として、①生きて働く「知識・技能」の育成、②未知の状況にも対応できる「思考力・判断力・表現力等」の育成、③学びを人生や社会に生かそうとする「学びに向かう力・人間性」の涵養が明記されています。外国語教育における主眼の置きどころとして、向後教授は、育成すべき資質・能力である「知識・技能」と「思考力・判断力・表現力等」の関係について注意が必要で、まず最初に「知識・技能」があってその上に「思考力・判断力・表現力」が身に付くという階段状の並びではないことを教員自身が理解しなければならないと指摘。そのことを外国語教育で考えてみると、例えば、“まず語彙・文法をしっかりやっておかないとその次はない”などととらえてしまわずに、“思考・判断・表現することを通して新たな知識が身に付くということもある”というように、この両者は行ったり来たりする関係にあることに言及されました。

さらに、英語教育改革を可能にする条件として、大学入試改革をあげました。現在検討が進められている「大学入学共通テスト」の「英語」で、4技能を適切に評価するために外部の資格・検定試験を活用することについて、これまで国としては認めがたいと考えられてきたことがようやく認められた印象がある、と感想を述べられました。「大学入学共通テスト」としてどの試験が認定されるかは、年度内に発表される予定です。

セミナー参加者の声

参加者からは、「英語教育が変化している今、教室の側も大きく変わっていかなければならない。その方向について具体的に示されていたのがよかった」「学校にもどり、自分にできることからやっていこうという気持ちにさせてくれる講演でした」「次期学習指導要領に向けて早めに対応する必要性を感じました」「4技能から5領域に至った背景を知ることができた」といった声が聞かれ、充実した内容のセミナーとなりました。

関連リンク
GC&Tウェブサイト(TOEFL Junior® 日本公式ホームページ)

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