現地の指導者が現地の子どもたちを指導する ~現地の人々の理解~
![]() スラウェシ島マッカサルの公文式教室で学ぶ子どもたち |
2013年3月末現在、インドネシア公文における学習者数は12万5000、教室数は600を数えるまでになっています。海外の公文式教室では、基本的には現地の方が現地の子どもたちを指導しています。インドネシアの指導者たちに教室を開設した理由を尋ねると「日本で生まれた教育法であるということに惹かれたわけではなく、学習法そのものや考え方がよいと思ってこの仕事を始めた」と言う方が多くいらっしゃいます。
教室の保護者が公文のよさを語るときにも「毎日学習するので学習習慣が身につく」「他の塾では学校と同じレベルしかやらないが、公文は子どもの力に合わせて学習できるのがいい」といった理由が多くあげられます。
20年の時を経て、公文式学習法への理解がインドネシアに広がっているのです。現地の方々の理解がインドネシアでの公文の発展を支えているといえます。
親が子どもにかける期待~教育熱の高まり~
![]() ジャカルタ市内の公文式教室 |
現在のインドネシアでの公文の月会費は、ジャカルタでは幼児・小学生が37万ルピア、中高生は42万ルピア。ジャカルタ以外の地域では、幼児・小学生が32万ルピア、中高生が37万ルピアです。
スラウェシ島マッカサルで小学5年生の息子を公文式教室に通わせているあるご家庭は、父親の月収が460万ルピア。インドネシアの中間層にとって、公文の会費は決して安くありません。それでも公文を選ぶのは「勉強に自分から取り組むようになり、成績もよくなった」といった学習効果を感じていることとともに、「わが子にはいい将来を期待しているから」だと言います。
経済成長によって以前より豊かな暮らしができるようになった人々が増えてきている今、自身が子どもの頃には十分な教育を受けられなかったという親世代が、わが子には自分よりもいい教育を受けさせたいという思いが高まっているようです。