中1のときのヨーロッパ旅行で出会った
コンシェルジュという“不思議な”人たち

このときの旅行では、「海外には私の知らないことがこんなにあるんだ!」と驚きの連続。そのひとつがコンシェルジュでした。とくに驚いたのは、私たちの思いをピタリと当ててくることです。「ここはどう?」と紹介されたレストランが、まさにその日の気分。こちらは毎日気分が変わるのに、都度、当ててくる。「人の気持ちを当てるなんて、なんて不思議な人たちだろう。コンシェルジュっておもしろいな」と思いました。
英語の必要性を感じていた父の考えもあって、高校から大学の夏休みは毎年、イギリスへ短期留学をしていました。いろいろな国の人が来ていて楽しいし、日本とまったく違う国での生活も興味深くて、ホームシックにかかったことはまったくなかったですね。大学での専攻は教育学でした。教育学といっても教員養成ではなく、大学の教授は「人間雑学」の学問だと言っていました。「人がどう考え、どう動くのか」など、「人間」に興味があったわたしにはぴったりでした。