ストリートチルドレンの養護施設での学習支援を開始
KUMONとBKLは、バングラデシュの公文式教室で得られた利益を、貧困層の子どもたち向けに無償で運営しているBRACスクールでの公文式学習導入費用に充てて運用することを目指し、事業を進めています。この度、バングラデシュにおける貧困層の子どもたちに対する学習支援の実現の第一歩として、ストリートチルドレンの養護施設であるエクマットラアカデミーへの公文式学習プログラムの導入を決定いたしました。
今回の導入の知見を活かし、私たちは更に多くの子どもたちに対する学習提供を目指します。
KUMONが人間育成の可能性を広げる役割を担うことを確信しています。テストの点数がよくなることもありますが、何よりもアカデミーで育ち巣立った子どもたちが、自身の経験を生かして次の世代の子どもたちに還元し、よい循環を起こしていく。それができるのがKUMONと私たちの協働であると考えています。この取り組みが子どもたちの自信や自己肯定感の醸成、更には子どもたちに対する職員の考え方や姿勢の変化に繋がることを期待しています。
BKLを設立した理由は、特に教育を受けられない層に教育の機会を提供することです。今回の導入を通じて目標にしていた第一歩を歩みだすことができます。
人間の可能性や能力を広げていくことができるのが公文式です。エクマットラアカデミーの子どもたちが、バングラデシュへ、そして世界へ、公文式を始めとしたアカデミーでの学びを還元していってほしいと考えています。
・学習していてすごく楽しいです。もっと早く計算できるようになりたいです。
・自分が成長していることを感じるし、今後も成長できると感じます。これからも頑張りたいです。
・この導入を進めてくれた皆さんに感謝しています。今は簡単な問題だけれど、どんどん難しい問題にもチャレンジしていきたいと思います。
2023年1月10日、BKLとエクマットラソサエティーによる導入契約締結式が実施されました。当日は国際協力機構(JICA)バングラデシュ事務所所長の市口 知英氏、日本貿易振興機構(JETRO)ダッカ事務所所長の安藤 裕二氏にもお越しいただきました。
市口氏からは「今回の公文式の導入を通して、次世代の子どもたちが国際的な水準で学習習慣を身につけることができるようになります。この取り組みはバングラデシュに大きな変化を生むでしょう」とお話を頂きました。
安藤氏からは「バングラデシュで活動を20年続けている渡辺さんは、日本人のNGOにとってシンボリックな存在です。その施設に日本発の公文式が導入され、教育的、経済的貧困層にいる子どもたちに学習機会を提供できる価値は大きいと思います」とお話を頂きました。
エクマットラソサエティーは、路上生活をする貧困層の子どもたちが将来的に社会に有意義な貢献ができるよう支援をし、差別のない世界を築くことを目的に、2003年に日本人の渡辺 大樹氏たちにより設立されました。
2018年には、元ストリートチルドレンの子どもたちを次世代のリーダーとして育成することを目的とした全寮制の養護施設として、エクマットラアカデミーが設立されました。彼ら・彼女らが、同じ環境で生まれた子どもたちにとっての目指すべきロールモデルとして、人間力溢れる人となって社会に羽ばたいていくために必要な、基礎的な読み書き計算から高等教育や専門技術、歌や詩の朗読や演劇などの文化教育などを提供しています。
<エクマットラ ウェブサイト>
https://japan.ekmattra.org/
【BRACとの協働に関する過去のプレスリリース】
・バングラデシュにBRACによる公文式教室開設
https://www.kumon.ne.jp/press/9478
・BRACと「BRAC Kumon Limited」との三者間ライセンス契約締結
https://www.kumon.ne.jp/press/10732/
リリースPDF「0213_バングラデシュにおける初めての施設への公文式学習導入」
公文教育研究会 TEL 03-6836-0030