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Vol.559 2025.06.24

Pursuit-of-Potential Summit 2025/可能性追求のつどい

さらなる可能性の追求を目指して
国や地域を超えて学び合うKUMONの指導者

KUMONは、60を超える国と地域に「学び」を届けています。
一人ひとりの可能性を発見し、能力を最大限に伸ばしていけるよう、それぞれの国・地域に根ざした、公文式の指導者が学習指導を行っています。
公文式の指導者は、公文式で学習する生徒一人ひとりのさらなる「可能性の追求」を目指し、国や地域を超えて、言葉や文化が違っても共に学び合いを続けています。今回は、4月に7か国から来日した指導者の学び合いをお伝えします。

目次

    KUMONの指導者の学び合いは
    国や地域を超えて

    創始者・公文 公(くもん とおる)が小学2年生の長男のために計算問題をルーズリーフに書き、自習形式の学習を開始したのが1954年のことでした。1974年には、ニューヨークに海外初の教室ができ、現在60を超える国と地域に広がっています。

    第一回全国公文指導者研究大会
    第一回全国公文指導者研究大会

    「よりよい指導を求めて」をテーマに第一回全国公文指導者研究大会が日本国内で開催されたのは1979年でした。海外でも指導者研究大会は、北米公文、南米公文、アジア・オセアニア公文、中国公文、ヨーロッパ・アフリカ公文の5つの地域本社ごとに開催されています。

    今回は、国や地域を超えて、カナダ、ブラジル、フィリピン、インドネシア、香港、ギリシャ、イギリスから指導者8名が来日し、「可能性の追求」をテーマに学び合いました。

    これまでの指導者としての道のりのふり返り、可能性追求についての考え方に大きな影響を与えたできごとについて、他の国から参加した指導者とペアになって共有し合いました。

    次に、日本の指導者から、育てたい生徒像や保護者とのコミュニケーション、教室スタッフとのチームワークなどについて話を聞きました。「子どもたちができることを教えすぎない、教材に組み込まれている例題やヒントを活用して学ぶ姿勢を身につけることの大切さ」「こんな風に成長してほしい、というイメージを持って接すると子どもたちは予想を超えて伸びていく」「KUMONのよいところは、どこにでも学びに行けること」「自己研鑽のためには、他の指導者と学び合うことが大切」などの話を聞き、午後はその日本の指導者の教室を見学しました。

    公文式の考え方は世界共通
    世界への広がりは指導者の存在があればこそ

    Pursuit-of-Potential Summit 2025

    公文式の学習法、考え方は世界共通です。「教材」は今までも、そしてこれからも、子どもから学び、子どもたちのために改訂が続けられていきます。教材の制作意図に則り、個人別に対応していく、これが公文式の「指導」の基本です。

    公文式の「指導者」は、生徒一人ひとりにちょうどあったレベルと量の教材を与え、観察し、適切なアドバイスを与え、学習したことを大いにほめて認めます。公文式学習法は「指導者」の存在があってこそ成り立ちます。

    左がアジア・オセアニア公文、右が国内で使用されている数学教材
    左がアジア・オセアニア公文、右が国内で使用されている数学教材

    教育者として、公文式に共感し、常に「もっといいもの」はいつもある、と一人ひとりの可能性を追求していく指導者は、公文式指導を一緒に学び合う人々の集団です。言語は違いますが、世界で同じ教材で共通の軸で学び合うことができます。

    公文式では、生徒の学習の結果を「進度グラフ※や成績表」に記録します。指導者は、進度グラフや成績表を見て、生徒の学習状況を把握することができ、事例として進度グラフを見ることで、国や地域を超えて、学び合うことができます。

    ※ 公文の教室では、学習時間や点数などを成績表に記録します。生徒の教材進度をグラフにつけたものが進度グラフです。

    今回の「可能性追求のつどい」でも、生徒事例をもとに、可能性を追求するとはどういうことなのかを指導者は学び合いました。例えば、「教材から学ぶ姿勢・訂正から学ぶ姿勢を獲得している生徒に成長してほしい」というイメージをもち、信じて挑戦させる。「学年を越えた未知の課題を自分の力で次々と乗り越えていく」というイメージをもち、生徒が生徒自身を信じて挑戦できる環境を与える。指導者は、自分の教室の生徒一人ひとり、それぞれの成長イメージをもち、可能性の追求のためにどう接するかを話し合いました。

    日本の公文式教室・指導者からの学び
    可能性の追求宣言

    日本の教室を見学した海外の指導者は、様々な感想を共有し合いました。

    Pursuit-of-Potential Summit 2025

    「すべての生徒には今日の目標があり、その目標は指導者と共有されている。そして、すべての生徒の目標は個別に設定されている」「その結果、生徒がやる気を出す。生徒たちは、自分の努力をどこに集中させればいいのかがわかり、やる気が出てくる。つまり、努力の目標を意識することによって、学習しようという意欲が出てくる」「指導者も教室スタッフも質問対応が端的で、数語のヒントで生徒は自席に戻っていた」「生徒が初めて学習する内容や難しい課題を楽しんで学習している」

    「子どもたちを励まし、ほめるときも、とてもシンプルな方法でほめていました」「自分の教室でも再現できれば、生徒たちに変化をもたらすことができる」「指導者が生徒たちの可能性を引き出すために適切な言葉をかけているのを見て、本当に心が動かされました」「ちょうどいい量の言葉で、ちょうどいい指示」「私たちが見たのは、その日1日だけの話ではなく、教室で何年もかけて培われたものだと思う。つまり指導者のビジョン。そしてそのビジョンは教室スタッフの誰もが共有している」

    海外の指導者は、日本の教室見学から様々なことを学びました。そして、日本での2日間の学び合いを踏まえて、今後の抱負を共有し合いました。その一部をご紹介します。

    I would like to create a nurturing environment that inspires students to become resilient, to believe in their capabilities, to strive to be better each day.

    私は、生徒たちが困難に立ち向かう力を身につけ、自分の能力を信じ、日々成長しようと努力するような、生徒の可能性を引き出す環境をつくりたいと考えています。(フィリピンの指導者)

    “An unwavering belief that each child is capable of far more than I and they may imagine”

    「すべての子どもは、私や本人が想像する以上の可能性を秘めているという、揺るぎない信念」(イギリスの指導者)

    関連リンク https://www.kumon.com/ https://www.kumon.com.br/ https://www.kumon.co.uk/ https://kao.kumonglobal.com/ https://www.kumonbj.com.cn/zh-cn/ 学び続けるKUMONの指導者たち|KUMON now! トピックス 全国の公文の先生が学び合う場とは?|KUMON now! トピックス KUMON創立60周年記念式典 ~世界の仲間とともに、新たな一歩を踏み出そう~|KUMON now! トピックス ヨーロッパの指導者|KUMON now! トピックス

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