ヨーロッパの南東に位置し、本州と同じくらいの面積に、2000万近くの人々が暮らすルーマニア。ドイツに源を発するドナウ川は、隣接するブルガリアとの国境を流れ、黒海に注いでいます。そのルーマニアの首都ブカレストの北東部に、2019年4月、この国で初となる公文式教室が開設されました。
「自己肯定感を育み、自分の力を信じられる大人に」
ルーマニアの第1号指導者になったのは、シルビア・イザイア先生です。息子に合う教育法がないか探していたところ、夫からKUMONを紹介されたシルビア先生は、自分の息子だけでなく、ルーマニアの子どもたちや保護者たちにこの教育法を届けたいと、ほとんど迷うことなく即座に公文式教室の指導者に応募したそうです。
シルビア先生は、KUMONの魅力について次のように語ります。
“子どもと触れ合う中で、子どもが何に興味があり、何に夢中になっているのかを見出してみたい。KUMONは子どもの可能性を発見する学習法だというところに魅かれました。将来どのような職業に就くとしても、盤石な数学力は不可欠です。教室に通ってくる生徒たちには、数学の学習を通して自己肯定感を育み、実社会においても自分の力を信じられるようになってほしいと願っています。そのためにも、1回1回の教室日を大切にして、子どもたちが「楽しかった、また来たい」と思えるような教室をめざしています”
国を超えた指導者研修・サポート体制
ヨーロッパでは新しい公文式指導者が各地で誕生しています。教室開設に先立ち、シルビア先生は2019年1、2月に、ギリシャで開かれた研修会に参加。アテネやクレタ島(ギリシャで一番大きな島)、ドイツとワルシャワ(ポーランド)の方たちと一緒に、公文式指導法について学びました。研修を通してシルビア先生は「子どものできないところではなく、できることに目を向けることの大切さ」に気づかされたといいます。
現在、世界52の国と地域で22,000名を超える指導者たちが公文式教室を運営しています。目の前の子どもの可能性を発見し、その能力を最大限に伸ばせるようKUMONはこれからも、国を超えた学び合いを続けていきます。