公文書写のあゆみ
公文書写の第1号教室として「ペン習字教室」がスタートしたのは、1985年10月。場所は大阪の豊中市でした。公文式学習法の可能性を広げるため、当時さまざまな事業が検討・立案されましたが、その中の一つが「ペン習字教室」でした。その後、学習できる教科に「かきかた」「筆ペン」「毛筆」が加わり、全国各地に教室が展開されていきました。1996年、「公文エルアイエル」として分社独立。社名の「エルアイエル」は「Lifelong Integrated Learning」(造語)の頭文字をとったもので、“生涯学習”を表しています。現在では国内に約3,200教室、9万人が学んでいます。
手書きタッチで描かれたKUMONブルーの円は、公文書写が大切に守り続ける「普遍の価値」を、輝くイエローの円は「これからの未来の光」を表します。円の重なりは「これまで積み重ねてきた価値(青の部分)」と「これからの未来(黄色の部分)」が融合して、さらなる発展をめざすことを意味しています。KUMONブルーと黄色の美しい対比を生み出すことで、「公文書写の普遍の価値」と「新たな挑戦」を表現しています。
世代を越えた学習者
公文書写教室には、現在2歳から90歳代の方まで、9万人を超える方に通っていただいています。さまざまな世代が集い、真剣に学ばれている教室は、まさに「生涯学習」の名にふさわしい空間となっています。書写学習をご自身のライフスタイルにとり入れている姿を綴った「百人百筆」では、さまざまな学習者の生の声をご紹介しています。
※「百人百筆」は、記事末尾の関連リンクからご覧ください。
![]() Kさん(60代) 週に一度の教室通いと、毎晩、宿題に取り組む夕食後の書写の時間。文字を書き、ペン先に集中すると、なんだか穏やかな気持ちになるんです。“学習”に注力していらっしゃいます。 |
![]() Sさん(大学生) 小3で始めて今年で13年目。書くことで自分をアピールでき、「字がきれいな子」と覚えてもらえます。 |
![]() Aさん(70代) 入会して10年になります。教室の子どもたちから師匠と呼ばれています(笑)。でも本当はこちらのほうが学ばせてもらっているんです。 |
![]() Oくん(小4) 将来はバスの運転手になりたい。 きれいな文字で履歴書を書きたいので一生懸命に字を学習しています。 |
継続学習者の増加
継続学習20年以上の方も続々!
世代の広がりとともに、継続して学習される方も増えています。毎年、学習を始めて10年目を迎える方が全国で700名以上、20年目を迎えられる学習者は40名以上もいらっしゃいます。その中で、20年継続学習者からいただいたアンケートをご紹介します。
・あまり無理をせず、「継続は力なり」を信じて続けてきました。筆ペンを長く学習してきたおかげで冠婚葬祭の名前書きを頼まれたりして、続けてよかったと感じることがあります。(Hさん)
・教室で毎週3人の仲間とお会いして、いろいろ話をしながらペン習字の学習ができることが楽しくて、続けることができました。教材もやさしいところから徐々に難しい内容に自然と進んでいけるので、学習もしやすいです。年賀状や手紙を書くときにとても役立っています。これからも楽しく皆さんと一緒に続けていけたらと思っています。(Kさん)
・出産や育児など、環境の変化で続けられるか不安でしたが、「自分のペースで進めていいですよ。」という先生のお言葉があり、継続は力なりと思い、続けることができました。継続してよかったことは、きれいな文字とまわりからほめられることと、ペンを持って机に向かい、文字を書いている時間がとても大切なかけがえのない時間になったことです。(Nさん)
・週20枚の教材を毎日コツコツと落ち着いて学習しています。入会時の文字は自分でも恥ずかしくなるほどでしたが、先生のご指導により人並みに書けるようになりました。先生のご指導や励ましのおかげで今日まで続けることができました。今年90歳になりまして、少し目も弱くなっておりますが、一日でも長く教室に通いたいと思っています。(Nさん)
公文エルアイエルは、これからも書写学習を通じ、「学ぶ喜び」「書く楽しさ」を知っていただきたいと願って活動してまいります。
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公文書写教室とは
公文式のメソッドをベースにして、書写力の向上を目的とした教室を全国に展開しています。学習法の特長としては、それぞれの人に合った教材進度・学習量を決めながら進める「個人別指導」、自主的に学習に取り組む姿勢を身につける「自学自習」、習熟度・理解度の個人差を考え最適な状況の「ちょうどの学習」などがあります。「美しい文字」を書きたいと願っている方々に支持され、教室数・学習者数は毎年伸び続けています。
誰でも学べる4教科
公文書写教室は、目的や用途に合わせて4つの教科を学ぶことができます。基礎・基本から日常生活に生かせる実用書を学ぶ「ペン習字」、鉛筆を使用し運筆力がまだ十分でないお子さまから学べ、文字や文章を整え書く力を養う「かきかた」、 用筆法の基礎から学べ、実用に役立てられる「筆ペン」、太筆を使用し半紙大の教材に直接書き込み、用筆法や文字の整え方を学ぶことができる「毛筆」の4教科です。教材は姿勢や持ち方、運筆練習から始めて、手本文字をなぞりながら、文字の原理原則(ルール)を学んでいきます。「はがき」や「ノート」「芳名帳」など、日常生活に生かされる内容がたくさん盛り込まれています。基礎・基本から始めるので、書写経験の有無、年齢にかかわらず、どなたでも楽しく取り組むことができます。
関連リンク 公文エルアイエル 公文エルアイエル「百人百筆」