トップ > KUMON now! > トピックス > 日本おもちゃ大賞2013大賞受賞「わごむパターンボード」

KUMONトピックス
Feature Report - 進化し続ける活動
カテゴリーを表示

KUMONグループの活動  2013/09/24更新

Vol.004 日本おもちゃ大賞2013大賞受賞「わごむパターンボード」  

公文式の考え方をおもちゃで実現
「わごむパターンボード」開発者に聞く
子どもたちの成長にこだわった玩具開発ストーリー

「日本おもちゃ大賞2013」において、エデュケーショナル・トイ部門 大賞を受賞し、同時に「グッド・トイ2013」にも選定されたくもん出版の「わごむパターンボード」。「業界の立場」と「使う側の立場」の両賞から評価される形となったこの商品の、開発者による玩具に込めた想いや商品化までのストーリーをご紹介します。

きっかけは、あるお母さんの声から


開発担当:くもん出版 編集部
学習書知育玩具チーム 森山 恵吾

わごむパターンボードとは、カラフルな輪ゴムをピンにかけて模様を描く玩具。もともと海外に、木の板に釘をたくさん打ちつけて輪ゴムなどで形を作るようなおもちゃはありました。手先をたくさん使うよい遊びなのですが、釘は小さな子どもにとっては危険なこともあり、新たなKUMONの知育玩具への発想になかなかつながりませんでした。しかし、あるイベントの際、KUMONの玩具をたくさんお持ちで公文式の考え方をよく理解してくださっているお母様から、「図形感覚を養えるこういうおもちゃをKUMONにつくって欲しい」と言われ、釘を使わずに図形づくりが楽しめる、安心安全なおもちゃを作ろうと考え始めました。

ボードを透明にしてなぞれるように


透明なボードなので、カードの絵柄がなぞれます

ピンに輪ゴムをかけて絵や図形を作る際、見本を見て、その後、ボードにゴムをかけるという視線の移動は、小さい子どもたちには難しいもの。そこで、ボードを透明にし、カードを下に差し込むことで、ぬり絵のように上にゴムを重ねて絵を作れるようにしました。難易度を上げたい場合は絵を差し込まず横に置き見写しでも作れます。その他、ピンの数や絵柄の複雑さなど、子どもの力に合せてステップアップできる工夫を随所に取り入れました。KUMONの知育玩具には、「年齢に関係なく、自分でできる“ちょうど”のところからはじめ、ちょっと難しいところを繰り返しながら少しずつ高度なレベルにステップアップすることができる」という公文式の考え方が反映されています。

苦労したピン配列、ポイントは「真ん中」


まだセンターにピンがない32・100 ピンでの木製試作品

商品現物 左:19 ピン 右:81 ピン

一番苦労した点は、美しい絵柄を作るための、ピンの「配列」と「数」を決めること。試作を重ねる中、ボードの真ん中にセンターのピンがあるということが大事ということがわかりました。中心があると対照の図形が作りやすくなるからです。また、図形や立体学習に必要な「遠近」「順序」「大小」などの基礎的概念が、子どもたちが遊ぶ中で自然に身につくよう試作を重ねました。結果、絵柄は単純な1つの三角形から、輪ゴムを14本使ってひねりもある東京タワーまで76パターン、透明なボードについたピンは、19ピンと81ピンの2種類にしました。

ヘアーブラシの先端が解決のヒント


6 色8 種類14 本の輪ゴムを使って作る東京タワー

製作していく中で苦労するのではないかと思っていたのが、ピンの先端です。ピンの先端に何もないとゴムをかけても外れてはねてしまうので、これを飛ばないようにするにはどうしたらいいか考えました。しかし、ヘアーブラシの先端のように、樹脂を塗装するという意外なアイディアからあっさりクリアすることができました。商品開発には予想した以上に難しいことや、難しいと予想しても意外と簡単に解決してしまうことなど、いろいろなことが起こるものです。

シンプルだから「広がり」がある

この商品を出展していた「東京おもちゃショー」のメディア報道でもわかるように、昨今、子ども向けタブレットやスマートフォンなど、デジタル的なおもちゃが増える中、この玩具は、昔から身近にあった「輪ゴム」を使い、しかも、動かない、光らない、音も出ない「超アナログ」な商品。業界関係者からも「懐かしいけど新しい」「こういうおもちゃが受賞してくれてよかった」という声を多数いただきました。また、変幻自在な輪ゴムで自由に作品を作りだすことができたり、作業療法士の方から「リハビリで使っています」という声もあるなど、シンプルだからこそ、遊び方や使う対象者に「広がり」があることもこの商品の特徴です。

これからも、子どもたちが夢中で繰り返し遊びながら、できることや知識が少しずつ増え、達成感やチャレンジする意欲が育まれるようなKUMONならではの商品を送り出していきたいと思います。

関連リンク

プレゼントにおすすめの知育玩具|KUMON now! わごむパターンボード商品情報|くもん出版

関連記事

KUMONグループの活動  2015/05/12更新

Vol.086 第20回日本絵本賞大賞受賞『ふしぎなともだち』

障害の有無を超えて、共に生きる大切さを絵本で描き第20回日本絵本賞大賞を受賞「ふしぎなともだち」

KUMONグループの活動  2020/08/11更新

Vol.367 あきびんごさん×くもん出版 絵本制作編

絵本制作に込められた 絵本作家あきびんごさんと 編集者の想い

KUMONグループの活動  2014/01/14更新

Vol.019 脳を鍛える大人のドリルシリーズ

「脳を鍛える大人のドリル」 シリーズ創刊10周年 大ベストセラーの 人気のヒミツとは・・・?

KUMONグループの活動  2014/10/28更新

Vol.060 幼児ドリル全面改訂

大ヒットシリーズ・幼児ドリル 全面改訂の背景”子どもたちの可能性”を体感していただき、さらに高めていくために

KUMONグループの活動  2016/11/15更新

Vol.182 作者は小学3年生!
絵本『一日だけうさぎ』刊行

あたりまえの日常を、 新たな目線で切り取る発想 ~「おはなしエンジェル子ども創作コンクール」受賞作が絵本化~

バックナンバー

KUMONグループの活動  2020/09/08更新

Vol.370 浮世絵から見える江戸時代の人々「重陽の節句」

大輪の菊に健康と長寿を願う ~人々の暮らしと「重陽の節句」の関係~

KUMONグループの活動  2020/09/01更新

Vol.369 特別企画 子育てのヒント‐「自立」のためにできること(2)

子どもの自立に「甘え」は欠かせない 「甘えさせる」と「甘やかす」の見極めが大事 お話:子育てカウンセラー・心療内科医 明橋大二先生

KUMONグループの活動  2020/08/25更新

Vol.368 ~創始者公文公の言葉より~

    公文式の原点⑤            <学年を越えて進む>

KUMONグループの活動  2020/08/11更新

Vol.367 あきびんごさん×くもん出版 絵本制作編

絵本制作に込められた 絵本作家あきびんごさんと 編集者の想い

KUMONグループの活動  2020/08/04更新

Vol.366 浮世絵から見える江戸時代の人々「お守り」

災いから子どもを守りたい ~浮世絵から見える母親の愛情~

KUMONトピックス カテゴリー別インデックス

記事アクセスランキング

おすすめ記事 Recommended Articles
OB・OGインタビュー
Catch the Dream 夢をかなえる力
NEW
Vol.072 後編
読売巨人軍 球団職員
矢貫俊之さん
行き詰まっても逃げないで あきらめずにぶつかって 答えは自分で見つけよう
Vol.072 前編
読売巨人軍 球団職員
矢貫俊之さん
行き詰まっても逃げないで あきらめずにぶつかって 答えは自分で見つけよう
Vol.071
アート・トランスレーター
田村 かのこさん
今ある“型”にはまらなくていい 自分にできることを一つずつ進めていけば自ら“型”をつくることができる
Vol.070
文化遺産コンサルタント
佐々木義孝さん
「今の環境でしか出来ないこと」から 「その環境で自分が夢中になれること」 を探して、実践していくと、道は開けてくる
スペシャルインタビュー
Academic Milestones 学びを究める力
NEW
Vol.063 後編
往来物研究家
小泉吉永先生
江戸の知恵には学びがあふれている “好き”をとことん掘り下げて 出会いを引き寄せよう
Vol.063 前編
往来物研究家
小泉吉永先生
江戸の知恵には学びがあふれている “好き”をとことん掘り下げて 出会いを引き寄せよう
Vol.062
筑波大学国際発達ケア:エンパワメント科学研究室教授・保健学博士
安梅勅江先生
「エンパワメント」の力が 「みんなが夢を持てる世界」を実現する
Vol.061
臨床心理士、国際TA協会公認交流分析家
末松渉先生
「心の危機」は成長の機会でもある 「学ぶ喜び」を知って 「生きる力」にしていこう
KUMON now! フェイスブックページ
KUMON now!に「いいね」して、子育てに役立つ情報を受け取ろう!