絶滅の危機から守る、動物園の挑戦!
くもん出版『ツシマヤマネコ飼育員物語』刊行
本書の内容
長崎県の対馬だけにすむツシマヤマネコ。生息数はわずか百、あるいは七十頭ともいわれ、絶滅が心配されています。そこで、動物園など全国の十の施設が協力し、ツシマヤマネコをふやし、対馬の野生に返す取り組みが進められています。 その拠点のひとつが、京都市動物園です。飼育員・獣医師たちが一丸となって取り組む繁殖への挑戦を、児童文学作家のキム・ファン氏が徹底した取材をもとに書きおろしました。
また、飼育員として日々ツシマヤマネコの飼育に携わるタカギナオコ氏が絵を担当。飼育員ならではの視点で、ツシマヤマネコの生態をユーモラスにあたたかく描きます。解説は、京都市動物園副園長の坂本英房氏。現在のツシマヤマネコの様子とともに、未来を見据えた動物園でのさらなる挑戦について語っていただきました。
第6回「やまねこ博覧会」開催!
本書の舞台である京都市動物園では、福岡市動物園からツシマヤマネコのミヤコが来園したことを機に、毎年「やまねこ博覧会」を開催しています。絶滅の危機に瀕するツシマヤマネコの現状やその保全に関する取り組みを深く知ることのできる催しです。
本年、第6回「やまねこ博覧会」は、10月14日(土)9時~16時30分、15日(日)9時~16時(雨天決行)で開催されます。二代目江戸家小猫さんによる動物のものまねライブや本書の著者キム・ファン氏による紙芝居、やまねこ講演会、ツシマヤマネコの保全に関するブース出展など、楽しく深くツシマヤマネコを知ることができます。
ツシマヤマネコの子ども2頭・特別公開!
本書にも登場するツシマヤマネコの子ども2頭が京都市動物園で特別公開されます。今年の5月に誕生し、これまで非公開の繁殖施設で飼育されてきました。公開期間は10月11日~11月12日。
第6回「やまねこ博覧会」のイベントとして、10月15日(日)14時から2頭の愛称が発表されるとのことです。
【書誌情報】
SBN978-4-7743-2689-4
キム・ファン・作 タカギナオコ・絵 坂本英房・解説
【対象】 小学校高学年から
【体裁】 A5判・144ページ
【発売】 2017年10月11日
【定価】 本体1,400円+税
【発行】 くもん出版
リリースPDF「10_13『ツシマヤマネコ飼育員物語』刊行」
公文教育研究会 TEL 03-6836-0030