公文教育研究会(代表取締役社長 角田秋生〔つのだ あきお〕)の現地法人、タイ公文、インドネシア公文では学習者がそれぞれ10万を超えました(※)。1991年にタイ、インドネシアでの教室展開がスタートし、現在2カ国で合計約900の教室をフランチャイズで運営しています。
※会員数ではなく、合計学習教科数です。
【写真】インドネシアの学習者 |
■タイ、インドネシアでのKUMON~高まる教育熱~
53年前に日本でスタートした「公文式」は、現在では46の国と地域で441万、うち海外では293万の学習者が学んでいます(2011年3月末現在)。アジア・オセアニア地域では日本以外に14の国と地域で展開しており、特にタイ、インドネシアの学習者数は顕著な伸びを見せています。 近年の経済成長に伴う教育熱の高まりから、一定の経済水準の家庭では多くの子どもが学校以外に塾や、学習・英会話・情操教育といった習い事に通っているようです。
タイ | インドネシア | |
展開年 | 1991年 | |
教室数 | 約430 | 約520 |
10万人 突破年月 | 2010年11月 | 2011年3月 |
教科 | 算数・数学、英語、タイ語 | 算数・数学、英語 |
展開エリア | バンコク、チェンマイなど、 全主要都市 | ジャカルタ、スラバヤ、デンパサールなど主要11都市 |
■受け入れられている要因
○グローバルに通用する教材と個人別の学習法 公文式学習法は年齢や学年に捉われない、個人別・能力別の学習法であり、自学自習で進んでいく学習法です。また、教材は学校のカリキュラムに捉われず、高い基礎学力の養成を目的としているため、文化や価値観、教育システムが異なる国でも受け入れられやすかったと言えます。 教材がタイ語やインドネシア語にも対応しており、現地語で学べる世界で通用する教材は、現地では画期的だったこと、さらに日本製の品質の高さも広がった要因の1つとなっています。 ○シンプルな学習のスタイル 誰でもいつからでもスタートでき、生徒一人ひとりに合ったペースで進んでいけること、教材と鉛筆があれば、初期の設備投資をそれほどかけなくても学習できる場の提供が可能です。 ○学習効果の高さ KUMONは、個人の能力を最大限に伸ばすことを目指した学習です。学習は継続していくことで高い効果が出てきます。数年間学習を継続した生徒の中から高校レベルの教材まで学習した生徒が増えてくるにつれ、実績や学習効果が周りに認知され、徐々に口コミで広がってきたのです。
■指導者がグローバルに学び合うことで、KUMONメソッドが磨かれる
今年6月に、アジア・オセアニア地域の指導者の研鑽の場として、インドネシアでの「指導者研究大会」開催を予定しています。海外での「研究大会」に日本の指導者が講師として招かれることも多く、50年以上培ってきた日本でのノウハウを海外の指導者と共有し、また海外での指導事例から日本の指導者も学びます。学習法や教材が同じため、指導者がよりよい指導について国を越えて学び合うことが可能なのです。 また、KUMONの理念である「子どもの可能性を最大限に伸ばすこと」には、「ここまで」という終わりがありません。国を越えて学び、高め合う風土と仕組みにより、KUMONメソッド自体が磨かれていきます
▪️今後の展望
アジア・オセアニア公文の社長・浜中明は、「アジアのこれまでの著しい発展は、教育の充実がその大きな要因です。そのことに貢献できてきたのではないかという矜持を大切にしたいと思います。アジアには今後の発展が期待される国がまだまだ多く存在します。その矜持を胸に、子どもたちの明るい未来作りと、それを通じた国の発展に貢献できるように、全指導者・社員と更なる精進を続けたい」と語ります。 世界のあらゆる国と地域で、自分の可能性を信じ、夢や目標に向かって生きる人でいっぱいになっている 社会の実現を目指し、KUMONの挑戦は続きます。