絵本こそだて日記サイト「ミーテ」
読み聞かせをしている理由は「子どもの心を育てたい」
日本公文教育研究会が運営する子育て・絵本をテーマにしたコミュニティサイト 「ミーテ」では、昨年に引き続き、会員に「ご家庭での読み聞かせ」に関するアンケート調査を実施し、ご家庭の読み聞かせの理由、効果、スタイルについてお聞きしました。 本調査監修の田島信元・白百合女子大学文学部教授は、結果を振り返り、「回答者が絵本を上手に使って子どもと関わっている。特筆すべきなのは、1歳代ぐらいまではおもちゃや他の遊びと同じような感覚で読み聞かせをしている点。『親自身が楽しみながら、子どもの変化に気づく、そしてさらに楽しくなって続いていく』という循環が起きている。親が楽しんでいれば、より子どもにとってもいい影響がある」とコメントしています。
<調査監修> 田島信元・白百合女子大学文学部児童文化学科教授 北海道大学教育学部付属乳幼児発達臨床センター(北大幼稚園)にて、研究のため10 年間子どもたちの保育にあたるとともに、国内及びアメリカ合衆国のさまざまな幼児教育プログラムを研究。主な編・著書に『子どもの発達心理学』『ちょっと気になる子どもたち』(以上、福村出版)『共同行為としての学習・発達』(金子書房)など多数。 【調査結果の概要】 1)読み聞かせをしている理由は 「子どもの心を育てたい」 「読み聞かせをしている理由」について伺ったところ、「とてもそう思う」「そう思う」を合わせて最も多かったのは「子どもの心を育てたいので読み聞かせをしている」(92.5%)。第2 位「子どもが絵本からいろいろな世界を知って欲しいので、読み聞かせをしている」(90.1%)、第3 位「子どもが本好きになって欲しいので読み聞かせをしている」(89.4%)となりました。 【読み聞かせをしている理由】 ◆子どもの成長に合わせて絵本の使い方が変化 「読み聞かせをしている理由」の中から、「おもちゃや他の遊びと同じような感覚で読み聞かせをしている」と答えた層を年齢別に詳しく見てみると、2歳くらいまでは、おもちゃや他の遊びと同じような感覚で読み聞かせがされていることが見受けられます。 【おもちゃや他の遊びと同じような感覚で読み聞かせをしている】
2)読み聞かせを続けると 「子どもはどんどん本が好きになる」 「読み聞かせをしてよかったと感じていること」について伺ったところ、第1 位「親子の触れ合いやコミュニケーションが深まった」(93.6%)、第2 位「子どもが絵本が好きになった」(91.6%)、第3位「子どもの成長に気づく機会が増えた」(87.3%)と続きました。さらに2位の「子どもが絵本が好きになった」を年齢別にみると、年齢が上がるにつれ、その割合が高くなっています。 【読み聞かせで子どもが絵本好きになった】
■アンケートの結果をまとめた「ミーテ読み聞かせレポート2009」を発行しました
この度、絵本で子育てをより多くの方に楽しんでいただくため、上記アンケートからのお声「みなさんが読み聞かせをしてよかったこと」や「ミーテに綴られた日記」、「おすすめの絵本情報」など、絵本に関する情報が16ページに渡り掲載された「ミーテ読み聞かせレポート2009」を発行しました。本冊子は、KUMONの子育て応援活動の一環として、ミーテ事務局から子育て中のママ・パパや、子育てサークル、子どもに関わる団体で希望される方へ無料でお届けしています。