公文教育研究会は子どもが描かれた浮世絵を3000点余り所蔵しています。その中から江戸の子どもの遊びや学びの情景が描かれた浮世絵125点を集めた画集『江戸子ども百景』が河出書房新社より刊行されました。
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街角で元気に群れ遊ぶ子どもの姿がめっきり少なくなった現代ですが、浮世絵に描かれた江戸の子どもたちは、仲間同士群れ、自然の中でいきいきと遊んでいます。その様子は、幕末・明治に日本を訪れた外国人が「子どもの楽園」「子どもの天国」と賞したほどでした。 浮世絵に描かれた江戸の豊かな子ども文化と幸せそうな子どもの姿を通して、現代の子どもが育つ社会環境や教育、そして子育てについて考えるきっかけとしていただける一冊です。 |
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<日本美術史> <歴史学> <実験歴史学> <西洋美術史> <往来物研究> <民俗学> |
江戸時代、当時日本を訪れた外国人が「こども天国」と賞するほど、子どもは「子宝」といわれ家族のみならず社会全体で、大切に見守られ育てられていました。 |
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KUMONでは江戸子ども文化研究のために、子どもが描かれた浮世絵等の収集と研究を1986年より続けてまいりました。資料の総点数は現在、浮世絵を中心に3,000点あまり。「子ども」にテーマを絞ったコレクションは世界でも類を見ない、極めてユニークなものです。絵画史料でもある浮世絵からは文献では知り得ない、江戸の子どもたちの生活や子育て観が伝わってきます。いきいきと遊ぶ子どもの姿や濃密な母子関係、庶民のための教育機関であった寺子屋や子どもたちの学びの様子。そして子宝思想と呼ばれる子どもを大切に育てる江戸の社会のあり方は、現代の教育や子育てを考える上でも大変参考になるものです。KUMONではこの子ども浮世絵を通じて得た研究成果を、社会に向けてお伝えする活動もしています。向けてお伝えする活動もしています。 本書に先立ち、公文浮世絵コレクション第1弾『母子絵百景』 (河出書房新社 既刊)も刊行されています。母と子の情愛あふれる場面を主題とした「母子絵」ばかり108点を集めた本書もあわせてご一読くださいませ。 |
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