くもんの児童文学(ノンフィクション)
『きみの町にコウノトリがやってくる』刊行
2/1記者発表開催
くもん出版(代表取締役社長 志村直人)は、1月30日『きみの町にコウノトリがやってくる』 を刊行いたします。
1971年に兵庫県豊岡市で野生最後の一羽が死に、日本の空から姿を消した特別天然記念物、コウノトリ。その豊岡で野生のコウノトリを捕獲し、人工飼育の試みが始まってから40年以上―。 それはコウノトリも住める豊かな自然環境作りへの取り組みでもあり、その活動は全国各地、そして東アジアへと広がりを見せています。
コウノトリを守り、コウノトリと共に生きていくために懸命の努力を続ける人びとの物語を丁寧に紡いだ、大人にもおすすめしたい児童向けノンフィクションです。
【読者対象】 小学校高学年から |
【著者略歴】 キム・ファン 1960年京都市に生まれる。人と生き物の共生をテーマに創作活動に取り組み、日韓で著書多数。1998年に『赤い手袋をしたカマキリ』で、つのむれ文庫創作童話賞優秀作品。2006年に『サクラ-日本から韓国へと渡ったゾウたちの物語-』で、第一回子どものための感動ノンフィクション大賞最優秀作品。日本児童文学者協会会員。アジア児童文学日本センター会員。絵本学会会員。コウノトリ未来・国際かいぎでは、韓国語通訳として参加。 |
◎記者発表について
兵庫県豊岡市 中貝宗治市長のお取り計らいをいただき、市長定例会見の場で、『きみの町にコウノトリがやってくる』の記者発表を行わせていただくこととなりました。コウノトリに熱き思いを抱く豊岡市からの発信、是非ご注目ください。
日時 : 2012年2月1日(水) 11:15~12:00(予定)
場所 : 豊岡市役所 東庁舎別館2階会議室
◆“自然再生のシンボル”コウノトリとは
江戸時代には、東京浅草の浅草寺の屋根でも巣作りをしていたと言われるほど身近な存在だったコウノトリ。広げると2mにもなる大きな翼を持つ巨鳥は、なぜ姿を消してしまったのでしょうか。
コウノトリの生態や歴史をたどることで、保護増殖させるためには“豊かな自然を取り戻すこと”が必要不可欠であることを伝えます。
◆市域・圏域・国境を越えたつながりを目指して
著者のキム・ファンさんは、2010年10月豊岡市で開催された「第四回コウノトリ未来・国際かいぎ」で通訳としても活躍された、コウノトリへの造詣が深い児童文学者です。ロシア・中国・韓国・北朝鮮・日本を行き来する渡り鳥であるコウノトリが本当の意味で野生復帰をはたすためには、東アジアの国ぐにとも協力していかなければなりません。本書では豊岡や日本にとどまらず、広い視点でコウノトリを取り巻く問題を紹介します。
◆子どもたちに伝えたい「命への共感」
――豊岡の私たちを野生復帰に向けて突き動かしてきたもの、それは「命への共感」なのだと思います。
本書に寄せていただきました豊岡市 中貝宗治市長の言葉です。幸運をもたらす「瑞鳥(ずいちょう)」と言われるコウノトリが舞い降りてくれるような町がさらに増えるように、「命への共感によってつながった人たちの物語」とその心を子どもたちに伝えます。
◆本書の構成
第1章 コウノトリとの約束
第2章 命のリレーを助けてあげる仕事
第3章 武生の孫よ、飛んでこい!
第4章 神さまからのプレゼント!ロクちゃんの「家」をつくろう
第5章 卵で海をわたり、韓国のオモニになったチョンチュリ
第6章 コウノトリという「共通語」で世界へ
第7章 コウノトリ、わたしたちの町にも!
*こちらのURLから立ち読みのページがご覧いただけます。
→ http://www.kumonshuppan.com/category/tachiyomi/34529/_SWF_Window.html
◆くもん出版関連書籍のご案内
【著者略歴】 『トキよ未来へはばたけ』 (2011年3月刊行) 小社では、日本にいたもう1種の巨鳥、トキの歴史と絶滅から守ろうとした人たちをたどったノンフィクション『トキよ未来へはばたけ』を刊行しております。絶滅に追いやられながらも懸命の保護活動によって復活をめざすその歩みを通じて、子どもたちにかけがえのない生命の大切さを伝えます。この機会にあわせておすすめいたします。 【読者対象】 小学校高学年から 【体裁】 A5変形判 【定価】 1,575円(税込) |
プレスリリースに関するお問い合わせ先
公文教育研究会 TEL 03-3234-4401