ウガンダ共和国の遺児の支援施設への公文式学習導入
KUMONと一般財団法人あしなが育英会(会長:玉井義臣)は、2022年より、国内の遺児の学習支援プログラムにて協働を開始していました。このたび、アフリカの遺児の学習支援を推進するため、ウガンダでも公文式を活用した学習支援事業に取り組むこととなりました。
KUMONは、長年アフリカの支援へ貢献してこられたあしなが育英会との協働を通じ、困難な状況にある子どもたちにも質の高い学習の機会を提供し、子どもたちが自らの可能性を最大限に伸ばせることを目指します。そして、SDGsの2つの目標「4.質の高い教育をみんなに」「17.パートナーシップで達成しよう」に貢献してまいります。
ウガンダ共和国は、サブサハラ・アフリカ地域の国の1つです。初等教育は無償化されているものの、教材費等が支払えず、小学校に通学できない子どもたちも多くいます。
あしながウガンダレインボーハウスは、そのような小学校に通えない遺児に対して、心のケアプログラムや小学校のカリキュラムに沿った授業を提供しており、小学校への編入とその後の自立を目指しています。
今回の導入を通して、あしながウガンダレインボーハウスに通う子どもたちの学力を向上させ、小学校へのスムーズな編入に繋げてまいります。特に、苦手としている子どもたちが多い理数系の学習を強化することは、子どもたちの明るい未来に繋がると考えています。子どもたちの学習意欲や自信を高め、夢や目標に向かって意欲的に生活できることを目指します。
今後は、あしながウガンダレインボーハウスでの公文式導入をきっかけに、現地の教育関係者やアフリカを支援するネットワークとの連携等を進め、KUMONがアフリカの子どもたちの基礎学力向上にどのように寄与できるかを、模索してまいります。
あしなが育英会は、日本国内ではコロナ禍で進んだオンライン教育の環境を足掛かりに、長年課題としてきた遺児や障がい者家庭の子どもの学習支援に取り組んでいます。その支援においてKUMONの導入で着実に学習習慣や基礎学力に向上がみられたことから、同様の変化があしながウガンダレインボーハウスでもおき、それがウガンダ共和国、そしてアフリカ全土に波及していくことを期待しています。
2001年のウガンダ共和国でのあしながウガンダ設立から始まり、現在はサブサハラ・アフリカ地域出身の遺児学生の人材育成に力を入れており、将来はアフリカ大陸においてそれぞれの立場でよりよい社会を作るために貢献するリーダー育成を目指しています。様々な境遇の子どもたちと関わる中、一人ひとりの子どもたちへの尊厳を大切に活動してきました。KUMONとあしなが育英会は、子どもと指導者の接点を大切にする共通のマインドを持っていると実感しています。
あしながウガンダレインボーハウスには貧困により小学校をドロップアウトしてしまった子どもたちが通っています。小学校を卒業した意欲のある子どもたちには、中等教育への奨学金支援も行っています。そのように繋げるためには、学力の向上だけではなく、自立できる子どもたちを育てることが大切です。公文式の導入が、子どもたちの学力と意欲を伸ばし、子どもたちの自立に繋がることを期待しています。
KUMONに期待していることは、子どもたちが素晴らしい計算力を身につけることはもちろんですが、算数に限らず、日常生活でも問題を解決する力、挑戦する姿勢を養ってくれることで、より多くの子どもたちがKUMONを学習する機会を得ること、そして世界中でKUMONが貢献できることを期待しています。
・KUMON TIMEはどうやったら計算が早くなるのかを教えてくれる素敵な時間です。
・KUMONを通して少しずつ指を使わなくても計算できるようになりました。
・KUMONのおかげで、私にとって算数はもう「できないもの」ではなくなりました。
あしながウガンダはHIV/AIDSで親を亡くした子どもたちへの心のケアサポートを目的として、ウガンダ共和国の首都カンパラから40分ほど離れたナンサナ地区に設立されました。2003年に「あしながウガンダレインボーハウス」をオープンして以来、様々な理由で親を亡くした子どもたち約800人を対象に、心のケアプログラムや基礎教育支援(テラコヤ)を行っています。テラコヤには小学校1年生から5年生までの100人の子どもたちが学校の代わりに月曜日から金曜日まで毎日通ってきています。
ウガンダ共和国は東アフリカに位置する共和制国家。面積は24.1万平方キロメートル、人口は4,427万人(2019年、世銀調べ)、首都はカンパラ。※データは、外務省ホームページより。
リリースPDF「0630_一般財団法人あしなが育英会との協働事業」
公文教育研究会 TEL 03-6836-0030