変わらないこと=「維持」
維持だけでもすごい
会社員の永渕さん(50代)は、車で10分ほど離れた実家に一人で暮らすお母様、富士子さん(80代)をサポートしています。特に関わりが多かったのは、最初の申し込みのときと軌道に乗るまでだったそうです。
「母は体は元気ですが、年齢が高くなってきたこともあって物忘れがあり、何かトレーニングをしてもらいたいなと思っていました。そのように考えていたとき、ちょうどKUMONの脳トレが始まることを知って、やってみたらと勧めました。母は元々活動的で、近所の仲間や友達と出かけたりしていますが、だんだん元気な人が減ってきたり、認知症になる人が出てきたりといったことも脳トレを勧めようと思ったきっかけのひとつです」(永渕さん)
「心配をよそに、母は、いざ始めてみると、楽しく音読、計算、すうじ盤に取り組んでくれました。最初の1~2か月くらいでしょうか、習慣化するまではできたりできなかったりということがあったので、2週に1回ぐらい様子を見に行って声かけなどをしていましたが、現在は一人で毎日決まった時間に行っているようです」(永渕さん)
富士子さんに始めた頃の気持ちと現在の取り組みについて聞きました。
「息子に言われて、やってみようと思いました。毎日朝9時と決めて取り組んでいます。ストップウォッチで時間を計るのにも慣れ、紙の記録用紙にかかった時間を記入しています。好きなのは計算です。音読は、最初はできるだけ速く読んで時間を記入して、次にゆっくり内容を味わいながら読み返しています。数回繰り返して読むこともありますよ。ここはわざと読みにくくしているな、とか、教材の制作者の気持ちがわかるようなときもあります」(富士子さん)
そんなおふたりに脳トレを継続して感じる効果・変化を聞きました。
「何か変わったというのはありませんが、変わらないというのは維持しているということなので、維持だけでもすごいことだと思っています。月一回の認知機能測定はスマートフォンで画面を押すのが難しく、今はしていませんが、音読、計算はスラスラできていますし、すうじ盤※100も2分台。記録もきちんと記入していますし、これをこの年齢で継続できていることがすごいと思います」(永渕さん)
「特に変化は感じませんが、認知症にならないように、毎日脳トレと1時間歩くこと、内科の先生から教えてもらった体操は心がけています。趣味の刺繍も続けていて、細かい作業をしているので、それもあって維持できているのかもしれませんね」(富士子さん)
※すうじ盤…数字が書いてある盤に、同じ数字が書いてある磁石のコマを置いていくもの。
永渕さんに富士子さんへの思いを聞きました。
「いつ衰えるかわからないので、継続は必要です。脳トレはずっと続けてもらいたいと思っています。その上で、最近始めたLINE(ライン)など新しいことにも取り組んでもらえたらいいですね」(永渕さん)
マイページの学習データは
体調・状況を知るバロメーター
福岡在住の山内さん(40代)は、SNSで「KUMONの脳トレ」を見つけたとき、北海道に暮らすお母様のみどりさん(70代)によいのでは、と思ったそうです。ちょうどお母様の誕生日が近かったので、誕生日プレゼントにと申し込みました。
「母はコツコツ継続することが得意なので、向いてそう、きっと楽しく取り組んでくれるのではと直感的に思いました。母から教材が届いたというLINEが来て、それから説明しましたが、わかったという感じでした。聞くと川島教授の『大人のドリル』を持っていることがわかり、やはり想像どおりでした」(山内さん)
「『大人のドリル』のほかにも、塗り絵などドリル的なものは嫌いではないので、『KUMONの脳トレ』をプレゼントしてもらって、やってみようと思いました」(みどりさん)
離れて暮らしているので、スマートフォンの操作を一緒にすることが難しい山内さんは、みどりさんと日頃やり取りしているLINEで、脳トレのウェブ画面のスクリーンショットを一つひとつ貼り付けながら学習の手順を説明。みどりさんは、一度も直接会うことなく、手順を覚えられたそうです。
「ウェブで学習記録をつけられるようになったので、あとは放っておいてもやってくれるという見込みがありました。マイページに入れば私からも記録が見られるので、何分ぐらいかかっているかをときどき見ています。音読・計算は内容によって時間が若干変わりますが、すうじ盤は毎日同じことをするので、かかる時間が短くなっていると、意欲的にやっているんだなと分かります。生存確認的な意味もありますね(笑)。一度全く記録がない時期があって、心配して本人に連絡したところ、祖母の施設入所で忙しかった時期だったとわかりました」(山内さん)
みどりさんに現在の取り組みについて聞きました。
「脳トレは一通り家事を終わらせて、9時半から10時ぐらいにしています。始めるとわずかな時間で終えられます。不精なので、記録は紙の用紙に書き込んで、溜まった時点でウェブに入力していました。娘が確認しているというのは知らなかったので、驚きました」(みどりさん)
そんなおふたりに脳トレを継続して感じる効果・変化を聞きました。
「学習しているところは見ていませんが、記録から、意欲的に目標・向上心を持って取り組んでいることがわかります。この取材のオファーもまんざらでもなさそうで、毎日楽しくてしょうがないと言ってくれました。もともと生活のメリハリはある方ですが、生活のリズムを整えるきっかけとしてくれています。面白かったのは、母の脳トレをいつも見ている父が、すうじ盤をこっそりやっていたというんです(笑)。そろそろ父も誘ってみようと思います」(山内さん)
「脳トレをしているからという実感はありませんが、毎日脳トレをやらなきゃ、という張り合いがあって、生活の一部になっています。もうちょっとやりたいわ、と思うときもありますが、欲は出さないで一日分ずつ。今日はランチの約束があるから、脳トレをしてから行こうなど、自分の時間をやりくりして毎日続けています」(みどりさん)
最後におふたりに今後の目標を聞きました。
「離れているので、認知症になっても気づいてあげられないという不安があります。毎日楽しく脳トレをしてもらって、認知症予防につながってくれたらと願っています。元気で韓国の俳優さんの推し活も続けられるといいですね」(山内さん)
「心身ともに健康でしっかりしていたい、子どもたちに迷惑をかけたくない、とつくづく思います。そのためにはどうしたら良いかと考えて、家に閉じこもっていないで、スーパーまでリュックを背負って30~40分歩くようにしたり、YouTube(ユーチューブ)の間違い探しや新聞に掲載されている脳活をしたりしています。脳がしっかりとしていないと体もしっかりしないので、これからも続けていきたいです」(みどりさん)
KUMONの脳トレで鍛えられる3つの認知機能とは?
KUMONの脳トレでは、月に1回、スマートフォンやタブレットで会員が認知機能をご自身で測定し、今までのデータと比較して脳トレの効果を確認することができます。測定の種類は3つ。
「頭の回転」…情報を処理するスピード。(得点が上がると)すばやい受け答えや判断ができ、仕事や家事を効率的に行うことができる。
「注意力」…間違わず素早く実行する力。(得点が上がると)物事に集中して取り組んだり怒りを自制して不安や怒りを調整したりすることができる。
「記憶力」…一時的に記憶する容量。(得点が上がると)たくさんの記憶を一時的に脳内にとどめられるので、仕事や家事の効率アップなど、予測や判断が正確にできる。
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