地球社会に貢献できる人材に
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KUMONのイングリッシュ・イマ-ジョン・キャンプは「これからの時代を生きる子どもたちに、英語でコミュニケーションできる力をつけてもらいたい。地球社会に貢献できる人材に育ってもらいたい」という想いのもと、2001年にスタートしました。17年間で参加した子どもたちはのべ3000名以上、キャンプリーダーは80を超える国・地域からのべ500名以上にものぼります。 17年目を迎えた今年は7月31日から8月23日までの期間中、4日程のキャンプに、英語を意欲的に学習する小学校3年生から6年生まで計315名が日本全国から参加しました。
世界を身近に感じるキャンプ
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子どもたちはキャンプ中、世界の共通語である英語をキャンプリーダーとの会話の中で使いながら、英語環境に“どっぷり浸る(immersion)”経験を積んでいきます。初日には緊張した面持ちだった子どもたちですが、数日間のキャンプ中にキャンプリーダーのサポートを受け、少しずつ自信をつけながら、成長を遂げていきます。
子どもたちの活動をサポートしたのはインドネシア、フィジー、ケニアなど世界の様々な国や地域出身のキャンプリーダーたちです。宗教や文化、歴史など様々なバックグラウンドを持つ彼らとの共同生活を通じて、いろいろな国の環境や風習、考え方や文化の多様性を学びながら、子どもたちは世界を身近に感じることができたようです。また、キャンプリーダーのほとんどは英語を母国語としません。彼らと“英語”でコミュニケーションをすることにより、 多様性の中での共通言語としての英語の価値を体感した子どもたちもいるようです。
ここで子どもたちの感想をいくつかご紹介しましょう。
「25か国の人たちみんなと英語でならしゃべれるんだと思いました」(小4・男子)
「うまく英語で話せないときにはヒントをくれたりして、自分の力で話せるようにフォローしてくれて、やればできるという自信をぼくにつけさせてくれました」(小5・男子)
「伝わらなかったら恥ずかしいより、もっと伝えたい、聞き取りたいという思いが強くなりました」(小6・女子)
自分にできることは何か、世界規模の視野で考えよう
![]() WWFジャパン 自然保護室 森林グループ 川江心一さん |
![]() エコバックを作る子どもたち |
「このキャンプを通して、子どもたちには地球規模で考える視野を身につけてほしい」と話すのは公文教育研究会のイングリッシュ・イマージョン・キャンプの責任者である小椋茂生。例年、プログラムの中に地球規模で考える必要のある課題をディスカッションする時間を設け、子どもたちの国際理解へのきっかけとなる場を提供しています。今年は初めて公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)と協同し、英語を使って世界の環境保全について学ぶワークショップを実施しました。
キャンプ当日、子どもたち向けに英語で環境問題についての話をしてくださった、WWFジャパンの川江心一さんにお話をうかがいました。 「子どもたちのパワーに圧倒されました。積極的に質問をしてくれるなど、インタラクティブなやりとりがあり、興味を持って聞いてくれている様子がよくわかりました。予想以上に環境問題についてよく知っている子もいて、正直驚きました。身の回りの普段何気なく使っているものについても、環境への意識を持ってくれるようになったらいいですね」
子どもたちは川江さんのプレゼンテーションの中で、トラやゾウなどの動物の生態に触れながら、地球温暖化や森林伐採などの環境問題を積極的に学んでいました。小6の真優(まゆ)さんは「水は必要な分だけ使う、紙の無駄遣いをしないとか…ちょっとしたことでもみんなでやって自然環境を守っていけたらいいと思う」と話してくれました。「今、地球上で何が起こっているのか、とても勉強になりました。4R(*)をしようと思う」と話してくれたのは小5の岳翔(がくと)くんです。それぞれ環境問題へ思いをめぐらせながら、自分で使うためのエコバックを作りました。
*4R…Refuse(不要なものはもらわないこと), Reduce(ごみを減らすこと), Reuse(まだ使えるものをくりかえし使うこと), Recycle(資源として再利用すること)
多様性を持つキャンプリーダーたちとともに、より広い視野を持って物事を考える経験をした子どもたち。自身の夢や目標に向かって、この夏、新たな一歩を踏み出しました。
関連リンク 『イングリッシュ・イマージョン・キャンプ2017』開催のご案内|プレスリリース 世界に触れ、仲間たちとともに踏み出す一歩|KUMON now! English Immersion Camp公式ウェブサイト 公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)