小学校では2020年度、中学校では2021年度から全面実施、そして高校では2022年度入学者より学年進行で実施となる新学習指導要領。その大きな柱の一つが、小学校での外国語学習の必修化です。
それまでの外国語「活動」から「教科」となることで、これまで以上に子どもたちの英語に対する意欲の高まりや英語力の向上が期待される一方で、英語教育資格を持たない学級担任と英語専科教員・ALTとの連携や小中学校間のカリキュラムの連続性、そして教科化に伴い加わる学習評価やアセスメント実施による教員の業務負担の増加などの課題も指摘されています。
そんな中、公文教育研究会と株式会社プロンテストによるコンソーシアムが提供を開始したのが、「小中学生向け実践英語力チェックアプリ」と「プロンテストシリーズ」。学校現場における共同実証がスタートしたこれらのEdTechツールについてご紹介します。
「小中学生向け実践英語力チェックアプリ」は英語力を測定できる学習アプリです。TOEFL Primary®・TOEFL Junior®に準拠した確認テストとして使用することで、世界標準の問題で英語力がチェックされ、その結果から個々の学習者に習熟度の個性・復習個所が提示されます。それにより教科書や音声認識のAIエンジンを搭載した自習アプリ「プロンテストシリーズ」による復習を促し、実証期間の前後でTOEFL Primary®を受験して英語力の変化を確かめます。
また「プロンテストシリーズ」は、口の状態を調節しながら自分で音を確認できる発音判定矯正AIエンジン「プロンテスト®」を搭載した学習システム。検定教科書に準拠した問題を用いた学習により、「細かい発音の指導」「ALTとの連携」「文法の定着」など、多様な活動における課題解決に役立ちます。
管理者アカウントでは学習の履歴を一覧できます。「評価」「アドバイス」「復習個所」によって個々の学習者の習熟の個性が可視化され、個別指導の参考にすることができます。作問・採点・個別指導の一部がDX化されることで、教職員の業務負担軽減や働き方改革にもつながります。
そして、この2つのツールによる英語学習の成果を確認し、生徒のモチベーションにつなげていくのがTOEFL Primary®。TOEFL Primary®は世界の小中学生を主な対象にデザインされたTOEFL®ファミリーの第1段階のテストで、英語運用能力の「伸び」を世界基準で測定し、目標を示します。段階別評価で示されるスコアは国際的な評価基準であるCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)と、リーディングスコアは英語読書力を示すLexile®指数と連動しています。
今回ご紹介した3つのツールは、自治体・各学校への導入が可能です。詳しい内容をお知りになりたい方は、公文教育研究会GC&T事業推進部までご連絡ください。
公文教育研究会は、一人ひとりの「可能性の追求」を目指す一環として、ETSが提供するTOEFL Primary® およびTOEFL Junior® の日本国内での展開に参画しています。今後も、新しい時代の英語の学びの可能性を追求し、個別最適な学習として具現化する挑戦をして参ります。
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