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Vol.328 2019.10.29

「Forbes誌が選ぶ30歳未満30人 - 2019/科学」に選出

中学生の発明家
ギタンジャリ・ラオさん
KUMONから学んだことは課題に取り組む姿勢

2005年生まれのギタンジャリさんは、2017年(当時11歳)に飲料水の鉛探知機を開発し、「アメリカで最も優れた若き科学者」に選出されました。現在は大学の教授とともに、鉛汚染、オピオイド中毒などの問題について研究し、世界をより良い場所にしたいと尽力されています。また、特に女子学生にSTEM教育(科学・技術・工学・数学の教育分野の総称)を広める取り組みもされています。ギタンジャリさんが、どんな想いをもって活動をされてきたのか、そして、公文式学習から得たものについて語っていただきました。北米公文からのレポートです。

目次

    公文式学習から得たもの

    公文式学習から得たもの

    ギタンジャリさんが公文を始めたのは3歳半のときです。学習がずっと順調だったわけではありません。D教材とG教材の間では、何度も、「私には向いていない」、「本当にやりたくない」と思ったそうです。しかし、今やめてしまったら、もう二度とこれを乗り越えることはできないと思い直し、学習を継続しました。分数の長い計算式を、何としてもやり遂げたかったのです。この経験を通じて、ギタンジャリさんは、自分で目標を設定する粘り強さを得ることができたといいます。

    オピオイド中毒を早期診断できるエピオーネというデバイスを作成

    ギタンジャリさんの家族の友人の一人が事故に遭い、オピオイド薬を服用して中毒になるという事件がありました。そこでギタンジャリさんは、オピオイド中毒を早期に診断する方法を開発することにしました。生物学的な部分に着目して、タンパク質検出システムだけでなく、ヒトゲノム構造、そして、オピオイド中毒を制御する遺伝子で何が起こるかを考察しました。そして、遂に、オピオイド中毒を早期診断できるエピオーネというデバイスを作成したのです。
    その後、「Forbes誌が選ぶ30歳未満30人」の一人としてギタンジャリさんが選ばれました。その通知メールを受け取ったときは、とても驚いたそうです。科学が大好きなギタンジャリさんが夢見ていたことだったからです。

    世界は共同体、世界の問題を解決したい!

    ギタンジャリさんは、これからも世界の問題に取り組み、解決していきたいと自身の抱負を語ってくれました。
    「私たちは、これまでにはなかった問題に遭遇する時代に生きています。それらの問題をできるだけ早く解決するのが自分たちの義務だと思っています。私は世界を共同体として見ています。私たちはそれぞれ、自らの役割を担っています。世界の問題を解決して根絶するために、私はより大きな役割を担いたいし、瞬時に解決策を見つけたいとも思います。問題にじっくり取り組むことを学ばなければなりませんが、それは公文が何年もかけて、私に教えてくれたことです」。

    この動画は、北米公文制作<英語のみ(字幕・吹き替えなし)>です。

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