地域に根ざした教室づくりをサポートする仕事
やりがいは「子どもたちの未来に携われること」
![]() 京都事務局 多田充宏 |
私たちコンサルティング職の役割は、地域にある公文式教室を「教材指導」、「運営」、「経営」といった観点からバックアップすることです。先生と一緒になって“どうすれば子どもたちがよりはやく高く力を伸ばしていくことができるか”を考えたり、スタッフの役割や配置、収支のバランスなど教室の運営についてより良い方法をご提案することもあります。公文の先生方は、教室開設後も教材や指導のことを学び続けてくださっていますが、講座や小集団での学び合いの機会など、先生方に「学びの場」を提供することもコンサルティング職の仕事の一つです。
コンサルティング職にとって重要なのは、「地域に根ざした教室づくり」を考えることだと思います。つまり、担当地域の特性を把握し、一人ひとりの子どもたちが必要としていることを、公文式を通じて提供していけるようにするのです。中学受験が盛んな地域、幼児からの入会が多い地域など、全国で地域の教育事情はさまざまです。私たちコンサルティング職は、街の様子や人々の意識、地域の状況をいろいろな角度から見たデータをもとに、先生方と指導方針などを話し合っています。
また、公文式は「学年を越えて」学んでいく学習法です。「学年を越えて学ぶ」とは、まだ学校で習っていない未知の内容を、人から教えてもらわずに自分で学んでいくこと。子どもたちは、これまでに身につけた力を使い、教材のヒントも参考にしながら自分自身で学習課題を把握して学んでいきます。そういった学習を通して、「自学自習力」が養われていくと私たちは考えています。学年を越えてからも自学自習でスムーズに学習ができるようにするためには、生徒の学年相当レベルまでの指導が大切になってきます。そういった観点から、教室を訪問して生徒が学ぶ様子を観察・記録し、先生と一緒に振り返り、教室での指導にいかしていただくという活動もしています。
そんなコンサルティング職の一番のやりがいは、「子どもたちの未来に携われること」。“将来はこういうふうになってもらいたい”と、たっぷりの愛情を子どもたちに注いでいる先生方と一緒になって教室を磨くお手伝いをする私たちも、子どもたちの未来に携わっていると思っています。