読書時間を捻出して、贅沢なひとときを楽しむ
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ママたちは毎日多忙です。家事に育児、そして仕事……まとまった自由時間のない中での読書、読書好きママたちはどうしているのでしょうか。
「1歳の子どもがもうすぐ寝入りそうだというときに、抱っこひもで抱っこをしながらほんのつかの間の読書を楽しみます」
「早起きができたときに、静けさの中のほんのひとときで本を開きます」
「15分をひとつの読書タームと考えて、その15分を捻出するために、家事の効率化を考えます。捻出できた時間は自分へのごほうびですね」
というママも。1日の終わりに、子どもを寝かしつけたあと、読書をするとぜいたくな気持ちになれるというママもいました。
では、本好きなママたちは何を求めて読書をするのでしょうか。
日常とは違う世界にワープできる読書の世界
ママたちが読書に求めるものは、「日常世界からの脱却」と「リラックス」。日常生活では、子どもを中心とした生活のため、ママ友など同じような境遇の人と出会うことが多いもの。けれども本の世界に入れば、普段会いそうもないようなキャラクターの人に出会えたり、行けないところに行けたり(ときには宇宙の果てや、過去や未来も!)、思いもしない発想に触れることができます。育児中は自分のためにまとまった時間がとりづらいママたちにとって、わずか15分程度の読書でも、気分転換を気軽にできるのが読書の醍醐味なのかもしれません。
子どもと本の世界の素晴らしさを共有したい
読書好きのママたちは、「想像力豊かになってほしい」「きれいな日本語に触れてほしい」「いろいろな価値観を知ってほしい」という想いで、子どもたちにも本を好きになってほしいと思っています。究極は「本の世界の素晴らしさを共有したい」ことに尽きるのではないでしょうか。では、ママたちは本を通じて子どもたちとどのような関わりをしているのでしょうか。
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中学生を筆頭に4人のお子さんを持つママは、一番上のお子さんが本好きに育ち、今ではお互いに気に入った本をすすめあったり、上の子が下の子に本を読んであげたり……ということが自然と家庭内で行われているそうです。「うらやましい!」と皆からため息がもれていました。
家族全員が本好きになった極意を聞いてみると、
・いつでも本に触れられる環境にしておき、遊びの中のひとつとして、自然と本に触れていたこと。
・親も一緒に絵本を楽しみ、親子の大事なコミュニケーションになっていたこと。
・ひざの上に子どもを乗せて本を読んであげたことで、しっかりスキンシップがはかれていたこと。
などが、要因として挙げられていました。
「そういえば、うちの子も甘えたいときに『本を読んで』と言ってきます」。そんな声もあがりました。読み聞かせは、単なる音読とは違い、親子の大切なコミュニケーションなのだということを皆さん、再確認したようです。
子どもと本との悩み、読書好きママたちはどうやって解決している?
まずは親子で楽しんで、子どもの好みに合わせてあげて
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さて、自分たちは本が好きであることに迷いはないものの、子どもと本のかかわりで悩みはないのでしょうか。それぞれの体験を共有してお互いに解決策を探りました。
ママが興味のない本を読ませられて飽きてしまう。
石の図鑑、電車や昆虫の本、キャラクターの人物相関図、なんとなく絵が好みではない絵本……そんな本を子どもが好きで、しょっちゅう持ってくるけれど、読んであげるのが苦痛、という声。男の子にありがちなパターンかもしれません。この悩みに対しては、「電車や昆虫の本は、パパとの方が盛り上がるので、パパにおまかせ」という意見がありました。
また、「“仕事”だと思って、淡々と読む」というママもいて、一同思わず苦笑しつつ納得です。「私が飽きてきたら、主人公の名前を子どもの名前にかえて読んでみたり、お話をどんどん変えて読んでいく」というママも。その一方で、「子どもが自分で本を選べるようになると『今はこんなことに興味があるんだ』ということがわかり、成長を感じますね」という意見もありました。
子どもがどんどんページをめくってしまい、お話の読み聞かせにならない。
あるママからは「子どもがページを飛ばしてしまったら、そのペースに合わせて読んでいましたよ」という意見がありました。きちんと読まねばならないという思い込みは、必要がないのかもしれません。「子どもの方がストーリーをよく覚えていて、私が読み飛ばしてしまうと指摘されます」というコメントには、他のママたちもうなずきます。その時々で、子どものペースに合わせて読み聞かせをしているママが多いようです。
上の子より、下の子への読み聞かせの時間が圧倒的に少なくてかわいそう。
2人以上のお子さんがいるママたち共通の悩みがこれ。先輩ママからは「親との一対一だけでなく、上の子と本を介して触れ合えるなど、本の楽しさを共有できる人が多いというのは下の子だからこそだと思います」、「上の子は、何事も初めてだからその子に合わせて本を買うけれど、下の子は生まれたときからすでに身近に本があり、少し対象年齢が上の本もあるわけですよね。そう考えると、下の子は環境としてはすごく恵まれているのではないでしょうか」といった言葉をかけられ、下の子ならではの利点に気づかされ、悩んでいたママも「なるほど!」と明るい顔でニコリ。
読書時間は減ったけれど、充実している「今」
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今まで自分だけの楽しみだった読書が、家族ができ、読み聞かせで子どもとのコミュニケーションを楽しむ。上の子が下の子に本を読む。さらに子どもが大きくなれば、同じ本を読んで感想を言い合ったり、お気に入りの本の話題で盛り上がったりする。とてもすてきですね。皆さん、学生時代や独身時代に比べて、読書に割ける時間は減っているとのことですが、お子さんとともに本に触れることで、より豊かな読書体験が広がっていることを実感しているようでした。
知らないことをたくさん教えてくれる「本の世界」。その素晴らしさを子ども達にもぜひ伝えていきたいものです。