「地球社会に貢献できる“人財”」育成へ
![]() 英語による日記発表の様子 |
今年で14年目を迎えるEICは、「これからの時代を生きる子どもたちに、英語でコミュニケーションできる力をつけてもらいたい。地球社会に貢献できる“人財”に育ってもらいたい」という強い想いのもと、2001年にスタートしました。合計4回のキャンプ(※)が開催された今年は、英語を意欲的に学習する小学校3年生から6年生までの計361名が全国から集まりました。
※6 days 8月7日(木)~12日(火)、18日(月)~23日(土)
4 days 8月2日(土)~5日(火)、13日(水)~16日(土)
世界を身近に感じ、考え方や文化の多様性を学ぶ
![]() キャンプリーダーに励まされ、英語に挑戦 |
運営を支えているのは世界各国出身のキャンプリーダーたち。彼らの出身国はフィジー、スリランカ、ボツワナ、ポーランドなど、29か国に及びます。そのほとんどが英語を第2言語、第3言語として学んできた人たちです。
彼らは立命館アジア太平洋大学や関西の大学(立命館大学、京都大学、関西大学、神戸大学など)に通う留学生たちで、多くの応募者の中から選抜されています。子どもたちは彼らとの共同生活の中で、宗教上の理由で豚肉を食べない人がいることを知ったり、食事の前にお祈りする姿を見たりするなどの経験を通じて、世界を身近に感じ、考え方や文化の多様性を学びます。
まずは挑戦すること
キャンプ中、子どもたちは、世界の共通語である英語に“どっぷり浸かり(イマ-ジョン)”、様々な国や地域から集まったキャンプリーダーやスタッフたちと、英語での共同生活に挑戦します。初日には緊張した面持ちで参加していた子どもたちですが、自分のグループの旗を紹介する「フラッグプレゼンテーション」やゲームを通してたくさんの英語を使う「イングリッシュフェスティバル」を通じて、元気いっぱいの笑顔を見せてくれるようになりました。
キャンプのそこかしこで聞こえてくるのは「Mistake is OK! Try! Try!」「You can do it!」という言葉。子どもたちはキャンプリーダーや仲間たちから発せられる、この言葉に励まされながら、文法などの間違いを恐れず、日増しに積極的に英語で発言するようになっていきました。
世界を感じ、広がる夢
![]() 藤原星菜さん ![]() 「将来は国際機関で働けたら」と語る星菜さん |
今回ボランティアキャンプスタッフとしてEICを支える藤原星菜さんは12年前にキャンプに参加したEICの卒業生。現在ロンドンの大学へ留学中の星菜さんは、EICでの経験が自分を変える大きな転機になったと言います。
It is not easy to study like you.
───星菜のようにいろんなことを学んだりできるというのは普通のことではないんだよ。
星菜さんが当時、フィリピン出身のキャンプリーダーに言われた一言です。「いつも頭の中にその言葉がありました。それについて深く理解できるようになってきたのは最近のことですが…」と語る星菜さん。世界の現実を伝えてくれた、キャンプリーダー(現在はアフリカの貧困層の子どもたちのために働いているそうです。)とはいまだに連絡をとりあう仲だと言います。「自分の信念に従って活動している彼女は、私にとっての目標となる人なんです」。
キャンプでふれた“世界”に興味を持ち、国際関係学を学んでいる星菜さん。
「今は国際貢献活動や教育に関心があります。将来は、国際機関で働けたらいいな」と語る彼女の目はキラキラと輝いていました。
今年参加した361名の子どもたちも最終日に他の参加者や保護者の前で元気良く、英語で夢を発表してくれました。EICでの挑戦や経験がそれぞれの夢や目標につながっていくことを祈っています。
関連リンク English Immersion Camp 『イングリッシュ・イマージョン・キャンプ2014』開催のご案内|プレスリリース