使っている教材も指導法も同じ
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公文式教室があるのは、南アフリカ、ボツワナ、ナミビア、ケニア、ザンビアの5か国です。2014年3月現在、合わせて300近い教室で2万を超える現地の子どもたちが算数・数学と英語を学んでいます。もちろん、指導する先生も現地の方です。
教室は住宅地にある専用会場もありますが、学校の校舎を借りて開いているケースも少なくありません。下の写真は南アフリカのとある教室の様子。教室の様子はどの国も一緒です。目の前の自分の教材に懸命に取り組む子どもたち、そして、その子どもたちを見守るKUMONの先生がいます。教材も同じ、指導法も同じなのです。
教育が国の発展に貢献できる
南アフリカに初めて教室ができたのは1991年のこと。きっかけとなったのは、世界中に読者を持つ『TIME』誌の記事。1990年6月に公文式学習法を紹介する記事が掲載されたのです。内容はアメリカの小学校で導入された公文式が好評であるというもの。
この記事が掲載されてすぐ、世界各地から問い合わせが相次ぎました。南アフリカからも、高校の元校長先生がこの記事を読み、「ぜひこの目で確かめたい」と来日、公文式の創始者・公文公(くもん とおる)と会談しました。
「今、南アフリカでは国をあげて教育水準を高める必要が出てきている。特にアパルトヘイトによって十分な教育を受けられなかった黒人層をはじめ、何百万人という人々を教育しなければならない。公文式はわが国の今後のために広く受け入れられるに違いない」。元校長の真摯な想いを聞いた公文公はすぐに南アフリカでの教室展開を決めました。
公文公はアフリカにおける公文式の展開について、以前から次のように述べていました。
シュバイツァー博士は医学をもってアフリカに貢献したが、ぼくは数学を持ち込もう
世界の共通語である数学教育によってアフリカに貢献していきたい、そして、できるなら識字教育においても公文式学習法で貢献していきたいと公文公は考えていたのです。
それから20年以上が経ちましたが、“教育が国の発展に貢献できる”という想いを胸に、教室指導者や社員が現地の子どもたちのために活動を続けています。
公文を通じて体験できる学ぶ喜びは、どんな子どもの人生も変えることができる、今わたしはそこに携われていることに誇りを持ちながら、この街で公文の指導者を続けていきたいと思います──ボツワナの公文式指導者の言葉
関連リンク 南アフリカ公文 世界への広がり|What’s KUMON?