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Vol.571 2025.11.11

元公文生が第33回「数検」グランプリ文部科学大臣賞を受賞!

自学自習
難しい問題挑戦することで知った
学ぶことの楽しさ・面白さ

「一人ひとりの可能性を追求し、その能力を最大限に伸ばすこと」を理念に掲げるKUMON。多くの方が公文式学習によって個々の能力を伸ばし、夢に向かってはばたいています。そんな方々の中から、今回は「数検」グランプリで文部科学大臣賞を受賞されたお二人を紹介します。
2025年8月、第33回実用数学技能検定「数検」グランプリ(公益財団法人 日本数学検定協会)の表彰式が行われ、KUMONで学ばれた武井幸四郎さん(1級)と谷口理久さん(準2級)が「文部科学大臣賞」個人賞を受賞されました。文部科学大臣賞は、各階級の合格者の中で卓越して優秀だった方に贈られる賞です。
武井さんと谷口さんのお二人に、公文式学習や先生との思い出、これからの夢などについて、お話を聞きました。

目次

    【実用数学技能検定「数検」グランプリ選考基準】 ※公益財団法人日本数学検定協会のプレスリリースより
    年間(4~3月)の数検合格者ならびに実施団体を対象に、下記の選考基準によって賞を授与します。
    <個人賞>
    ●金賞(1~5級を対象)
     〇継続して数検を受検し永く学習活動が続けられていること。
     〇各階級の数検合格者から優秀な成績を収めたもので当協会の顕彰評価会議が認めた方(満点合格者が該当しない階級がある場合には、満点に準ずる成績優秀者から選考)。
    ●文部科学大臣賞(1~5級を対象に各階級1人)
     〇上記金賞受賞候補者のなかからさらに卓越して成績優秀であった合格者を対象に、当協会の顕彰評価会議が認めた方。

    ■数学検定1級 文部科学大臣賞受賞 武井幸四郎さん(中学2年/合格時、中学1年)

    2次方程式の解の公式を暗唱できた時、数学が面白いと思った

    数学検定は母から勧められて、小学5年で2級を受けました。その後、小学6年で準1級合格、1級は中学1年の夏、3回目の受検で合格しました。今は英検(実用英語技能検定)にチャレンジしています。

    未来フォーラムで教材解法(小学3年)
    未来フォーラムで教材解法(小学3年)

    5歳の時にKUMONに入会し、国語と算数・数学の学習を始めました。算数・数学は最初から好きだったわけではなく、KUMONで学習を進めるうちにだんだん好きになったという感じです。2次方程式の解の公式が暗唱できるようになった時に、これは面白いと思いました。数学で好きなのは、日常的に使える確率・統計です。

    空手、水泳、テニスなどの習い事はしていましたが、勉強はKUMONだけです。家では自分の部屋で学習していました。小学2年までは難しい問題を解いている時は苦しいと思うこともありましたが、母が付き添って教えてくれました。そのうち、難しくても戻ってこの公式を使えばいいんだということがだんだんわかるようになり、小学3年から楽しくなって、自分だけで学習できるようになりました。

    1時間15分学習したら1時間休憩をするというペースで、土日は7時間ぐらい学習していました。一日は長いし、休憩の時にゲームをするなど息抜きがあるので、全然苦ではありませんでした。

    KUMONを通して、学ぶことは面白いと学んだ

    未来フォーラムで姉と(小学3年)
    未来フォーラムで姉と(小学3年)

    KUMONの良いところは自分のペースでどんどん進めるところです。先に進むと面白くなってくるし、自信にもつながります。高進度学習者がもらえるオブジェも、もらえると、認められていると感じます。
    ※年度末の学習進度が、定められた基準進度以上の学習者。

    先生との思い出は、「たくさんプリントをやったね」とほめてもらったことです。また、教室では宿題交換だけしてもらって、学習は家ですることが多かったのですが、先生はそれでもいいと言ってくれて、私のペースに寄り添ってくれたことも心に残っています。

    数学は中学入学前まで続け、部活が忙しくなるからと最終教材手前で卒業しましたが、最終教材やその先に進みたかった気持ちはあります。KUMONを通じて、勉強の習慣がついたのはもちろんですが、「学ぶことは自分の糧にもなる上に、面白い」ということを学ぶことができたと思います。

    「数検」グランプリ表彰式では代表挨拶を務めた
    「数検」グランプリ表彰式では代表挨拶を務めた

    読書も好きです。図鑑とか、学校の宿題で文学作品も読みますが、やはり数学関係の本が多いですね。KUMONで高進度学習者賞のオブジェをもらった時は、ご褒美として、両親から『とてつもない数学』(永野裕之著/ダイヤモンド社)という本を買ってもらいました。

    今後の目標は、まずは来年高校受験なので、志望校に受かること。その後は、自分が学んだことを使って社会貢献をしたいと思っています。目標は小さいころからのあこがれでもある産婦人科医師の父。父を目指して同じ道に進み、いつか追い抜きたいと思っています。

    指導した塚原歳子先生からのメッセージ

    塚原歳子先生

    幼稚園年中から小学6年までの8年間在籍していた武井幸四郎さんを思う時、入会当時の小さなかわいい男の子と学習後「くもん文庫」の本を必ず読む本好きな少年の姿が浮かびます。

    私は指導者として「公文式学習によって能力開発された」子どもたちを、何人も見てきましたが、彼ほど「自学自習」に適したお子様はいないと思っていました。毎日宿題は必ずする、自学自習できる、納得するまで繰り返す、等の行動力は抜群でした。

    先日お母様とお電話でお話する機会がありましたが、中学に入学してからはどこにも塾は通っていないとのこと。自学自習で数学検定1級、それも文部科学大臣賞まで取られて、本当に素晴らしいと思います。

    公文式の創始者、故公文公会長は「自分の力だけでやっていけるようにしてやりたい。これが、私がこの仕事を始めた一番の願い」と言っています。幸四郎さんは公文式だけで自学自習し、公会長の思いを具現されました。これからも目標に向けて頑張ってください。ご健闘をお祈りしています。


    ■数学検定準2級 文部科学大臣賞受賞 谷口理久さん(小学6年/合格時、小学5年)

    KUMONの良いところはどんどん難しい問題にチャレンジできるところ

    小学1年の時に母に数学検定というものがあると教えてもらって、やってみようと思いました。10級から受け始め、小学3年ぐらいまで受けていたのですが、その後は少し休んでいました。今回はKUMONでどれくらいの力が付いたか、力試しのつもりで準2級を受けました。受けたときは全問正解かな、と手ごたえを感じました(実際に全問正解でした)。文部科学大臣賞というのを知らなかったので、もらえた時は嬉しかったです。

    小さい頃、道を歩いている時に車のナンバープレートを見て、足したり引いたりして遊んでいました。数字を使った遊びでは、最初は「○○たす○○は何?」というふうに母に尋ねていましたが、だんだん自分でも答えられるようになっていき、4つの数字で10をつくるゲームをするなどしていくうちに、いつの間にか母より計算が速くなっていました。

    数書1万達成のお祝い(年長)
    数書1万達成のお祝い(年長)

    幼稚園の年少の時に、国語でKUMONに入会したのですが、数か月で算数・数学に変えました。課題が楽しくて、算数・数学が大好きになりました。KUMONはどんどん難しい問題にチャレンジして先の課題に進めるのがすごく楽しくて、よかったです。小学4年の終わりに最終教材を修了しました。中学受験のためKUMONは卒業しましたが、本当はもっと先(最終教材修了生が進めるさらに先の教材:現コンプリーターズコース)にも進みたかったです。

    先生との一番の思い出は、好きな球団について話したこと

    中学課程に進級(小学●年)
    中学課程に進級(小学1年)

    先生との思い出は、先生と同じ野球球団(広島東洋カープ)が好きで、学習が終わった後、今日学習した課題を見ていただく時に、先生と球団の話をしたことです。また、難しい問題を解いている時に、先生がヒントを書いた教材を見せてくれて、わからないところを教えてもらったりしたこともよい思い出です。

    自分で途中式を書くとか、納得がいかない検算などでやる気が起こらないことはありましたが、必要性が理解できれば、通常の学習でイヤだとかやめようとか思ったことはありません。教室では全国進度一覧表1位になりたいということもモチベーションになっていました。

    今までの積み重ねがあるので、今でも計算で他の人に引けを取ることがなく、また算数・数学が好きで先の課題に進んでいたので、中学受験の勉強でもよい成績を取ることができています。難しい課題にチャレンジできることは楽しくて、達成感があります。

    数書1万達成のお祝い(年長)

    家ではKUMONは毎日学習するものの、特にKUMONタイムは決めていなくて、平日の夜や土日は一日の中で空いた時間に、リビングで学習するようにしていました。旅行に行く前には、先に終わらせてから行くようにしていました。弟とは問題数でハンデを付けて、タイムを計って競争したこともありました。

    読書も好きで、理論とかを証明する本をたまに読みます。また、「ハリー・ポッターシリーズ」など、文学作品も好きです。また、野球観戦のほかにも、祖父に教えてもらって大好きになった将棋が趣味で、友達と大会に挑戦したり、学校の休憩時間に友達と楽しんだりしています。

    将来の夢は具体的には決まっていないのですが、算数・数学を通して人類に貢献できる仕事につきたいと思っています。

    指導した貝賀弘子先生からのメッセージ

    貝賀弘子先生

    文部科学大臣賞というと雲の上のような賞ですよね。今までの生徒の中でもちろん初めてでしたので、連絡が来た時には「ほんとですか」とすごく驚きました。

    理久さんは年少の時、国語で入会してくれました。年少なのにしっかり読めて、読み聞かせをたくさんしてもらっているお子さんだと思いました。算数・数学に変更した後は、完成時間を守り、必要なところは復習をしながら進めても、小2の終わりには中学課程を修了。その後の高校基礎課程は9か月で修了しました。今回合格した数検の準2級はKUMONだと高校基礎課程ぐらいのレベルなので、このときの力ですね。どんなに難しくなっても宿題はちゃんとやってくるし、自分で解けた時の達成感を知っているお子さんです。

    私がずっと指導に取り入れてきた一万までの数書を、理久さんは年長までに達成し、数の基本を体得しました。その効果を理久さんのご家族が感じてくださったので、弟さんも3歳で入会後、早速数書に挑戦し、お兄さん同様、算数・数学好きに育っています。

    自学自習で学ぶ楽しさを経験したお子さんなので、これからの人生いろいろ紆余曲折あるかもしれませんが、その中で理久さんらしい幸せをつかんでいってほしいと思います。

    ***

    KUMONは目標に向かってさらなる努力を続ける武井幸四郎さん、谷口理久さんを応援するとともに、すべての学習者が個々の能力を伸ばし、夢を叶えることができるよう、これからもサポートしてまいります。

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