アメリカでの学習療法®はSAIDO Learning®
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アメリカでは学習療法®をSAIDO Learning®(注1)と呼んでいます。2011年5月から半年間のアメリカにおけるトライアル期間を経て、認知症の重度化防止、維持、改善に向けて確かなエビデンスを持つ非薬物療法として、2019年5月現在、アメリカ国内11州、26の高齢者介護施設で導入していただくまでになりました。
今回行われたシンポジウムは、公文教育研究会 学習療法センターのアメリカにおけるパートナー(注2)である、「カビナント リビング」(Covenant Living)主催によるものです。カビナント リビングはアメリカ国内10州、14の介護施設で学習療法を導入しているNPO法人です。
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6月5日夕方より、イブニングレセプションで交流を図り、6日当日は朝8時半から夕方4時半まで、学習療法を日々実践している全米各地の導入施設より集った学習療法実践者70名が学び合いました。
![]() 実務責任者エリザベスさんとSAIDOメンバー |
今回は、映画「僕がジョンと呼ばれるまで」(注3)で主人公的役割を果たしたジョン・ロデマンさん、シンポジウムの司会進行役を務めたSAIDOチームリーダーのジル・リッカーさん、チームメンバーのシャノン・ポチャテクさんの3人(ともにカビナント リビング在籍)が、シンポジウムの企画、運営に尽力し、今回の成功に導きました。
学習療法を介護に活かす
![]() 社長のテリさん |
シンポジウム当日は、カビナント リビング副社長であり、学習療法実務責任者であるエリザベス・マクラーレンさんによる挨拶、続いて社長のテリ・カンリフさんによるオープニングアドレスからスタート。テリ社長は、「学習療法を施設運営の中心に据え、今後益々学習療法実践の質にこだわり、全米各地に普及させたい」と熱くビジョンを語りました。
続く基調講演は、クリーブランド・クリニック(注4)のマイケル・フェルバー博士より、「世界的な課題として、認知症予防は非薬物療法・認知機能トレーニングとしての学習療法に大いに期待したい」と医者の立場からの期待を持った発言がありました。
![]() 学習療法センター伊藤副代表も登壇 |
公文教育研究会 学習療法センターからは、シンポジウム開催を祝う大竹洋司代表のビデオメッセージに続いて、現地に赴いた伊藤眞治副代表が登壇し、「基本を大切に、学習療法を施設ケアの向上、職員の意欲や成長に活かしてください」というメッセージを参加者に送りました。
注1 | 公文教育研究会が商標登録を行っています。SAIDOは、Smart Aging Intervention doの略。 |
注2 | アメリカでは、公文教育研究会とマスター・ライセンス契約を結んだCovenant Livingが、学習療法を普及しています。 |
注3 | 仙台放送が制作し、2013年に日本国内で公開されたアメリカでの学習療法の実践を記録したドキュメンタリー映画。原題は、「Do you know what my name is?」 |
注4 | アメリカ国内でも著名な、オハイオ州にある病院 |