KUMONトピックス
Feature Report - 進化し続ける活動
カテゴリーを表示

KUMONグループの活動  2015/03/31更新

Vol.081 学習療法-アメリカでの広がり  

アメリカでの学習療法の広がり
アメリカの6州/14施設で学習療法が
導入されています

学習療法が日本で誕生してから10年が経過した2011年5月、ついに太平洋を越えて、オハイオ州クリーブランドで海外初の学習療法が始まりました。アメリカでの第1号導入施設、エライザジェニングス(EJ)で行われたトライアルの様子は映画『僕がジョンと呼ばれるまで』になって、2014年3月から日本全国の劇場で公開。約25,000人の観客動員数となり、ドキュメンタリー映画としては大ヒット作品となりました。今回はアメリカでの学習療法の広がりを、2014年度のトピックスとして紹介いたします。

2014年度の主なトピックス アルツハイマー協会世界大会などで学術発表

アルツハイマー国際大会で発表の
デボラ社長(当時)

世界一の認知症大国であるアメリカでは認知症に関する様々な国際大会が開催されていますが、その中でも主要な2つの大会で、EJでの学習療法の効果検証の発表が、川島教授とEJのデボラ社長(当時)によって行われました。5月にアメリカ領プエルトリコで開催された「第29回 アルツハイマー協会 国際大会(ADI)」と、11月にはアメリカの老齢学会で古い歴史がある「Gerontological Society America (GSA)」の国際大会です。両大会に共通することですが、学習療法は他の非薬物療法の発表にはない、脳科学に裏付けされた理論、誰でもイメージができる具体性のある手法、驚異的な結果などから、会場は驚きと感嘆の声に包まれました。

大きな影響力をもつ「アメリカ老年学会誌」に即時掲載

老齢医学に関する権威あるジャーナルであるJAMDA(Journal of the American Medical Directors Association)にEJでの効果検証の結果を川島教授が投稿されたところ、編集者から「favorably reviewed by our editorial team」(好意的に吟味した)という言葉を添えて、2015年1月号に即時掲載したいとの連絡があったそうです。それも投稿ではなく、論文として掲載したいとのことでした。通常は審査を通過しても掲載までに数ヵ月要するそうですので、学習療法の効果検証がいかに驚きを与えているかを表しているのではないかと思います。

映画『僕がジョンと呼ばれるまで』がアカデミー賞にエントリー

海外の国際映画祭の中で、最も権威があり、かつエントリー(応募)の壁が厚いアカデミー賞に、「Do you know what my name is?」(『僕がジョンと呼ばれるまで』の原題)が日本の長編ドキュメンタリー映画史上で初めてエントリーされ、12月にロサンゼルス、ニューヨークで劇場公開されました。そして、この映画について、アメリカ国内の有力紙や映画業界紙で映画の内容が紹介されるなど、大きな話題になりました。

アメリカ全土に広がりつつあります 6州14施設に導入

全米に拡がる学習療法

学習療法は「SAIDO-Learning(*)」という名称で、アメリカでは先駆者であるEJ によってアメリカ全土に広がりはじめています。2015年2月時点で6州(オハイオ州、イリノイ州、ワシントン州、フロリダ州、コロラド州、カリフォルニア州)で14施設にまで広がっています。いくつかの導入施設では、今年の11月1日に幕張で開催される「学習療法実践研究シンポジウム」での発表にむけて、すでに準備を始めています。

*SAIDO-Learning:アメリカでの「学習療法」の登録商標。
Smart aging intervention do learningを意味している

オハイオ州 シンシナティの新規導入施設訪問記

オハイオ州シンシナティの
有料老人ホーム・Marjorie P. Lee
Marjorie P. Leeでの学習療法の様子
目標も記入されている日報

北米での学習療法はKUMONとライセンス契約を結んだEJにより2014年から全米に広がっています。北米で2番目となる導入施設を訪問した際の様子を紹介します。

創始者の思いを実現するために学習療法を導入

クリーブランドから高速道路で5時間をかけてシンシナティの有料老人ホーム・Marjorie P. Lee を訪問。最初にEJのデボラ社長(当時)と志をともにし、「パーソン・センタードケア」に取り組んでこられ、学習療法導入の推進者であるジル施設長より、施設紹介と学習療法の導入の目的について説明していただきました。Marjorie P. Leeは、ジル施設長をはじめ職員の皆様が創設者の思いをとても大事にし、施設運営や施設ケアを実践されていて、施設の理念と私たちが大切にしている学習療法の目的や価値観がきちんと結びついている施設です。

学習者の変化を積極的にみつけよう

その後、学習場面を見学させていただきましたが、学習サポーターの方々は学習支援の方法や手順の基本型を守って学習支援されており、またほとんどの学習者が週5回の学習をされているなど、基本を大切にして学習療法の目的や価値観がきちんと結びついている施設となっています。

何よりもMarjorie P. Leeのすばらしいところは、学習者の変化を積極的にみつけようとする姿勢・取り組みです。多面的に学習療法の成果を検証しようとする姿勢や学習者の様子を撮影して小さな変化に気づこうとする姿勢は、学習者とスタッフの大きな変化につながるだろうと直感しました。学習サポーターの方々の学習者の変化に感動する“ 心”もMarjorie P. Leeのすばらしいところです。感動する心が、気づき力を育てるともいえるでしょう。昼食をとりながらのミーティングでスタッフのみなさんが、学習者の変化から得られた感動を他の職員と共有しようとされている姿にはとても感銘を受けました。

bg_bnr_01 認知症の改善と予防で高齢社会に貢献する。
学習療法・脳の健康教室
学習療法を通して、いきいきとした生活を送るためのサポートをしています。
詳細をみる

 

関連記事

KUMONグループの活動  2014/02/18更新

Vol.024 学習療法-映画『僕がジョンと呼ばれるまで』

ドキュメンタリー映画 『僕がジョンと呼ばれるまで』 メイキングストーリー 海を渡った「学習療法」

KUMONグループの活動  2018/11/27更新

Vol.283 学習療法実践研究シンポジウムin ふくしま

「学習療法」「脳の健康教室」を活かし みんなで高齢者を支えるために

2019/07/16更新

Vol.315 アメリカで学習療法シンポジウム開催

アメリカで 学習療法導入施設によるシンポジウム (SAIDO Symposium 2019)開催!

KUMONグループの活動  2014/06/10更新

Vol.040 学習療法シンポジウム

学習療法・脳の健康教室を 最大限に活かす 学習療法シンポジウムin福岡(第10回全国学習療法研究大会)

KUMONグループの活動  2015/11/24更新

Vol.116 認知症高齢者に「人としての尊厳」を

学習療法で、認知症高齢者に 「人としての尊厳」を取り戻す ~「学習療法 実践研究シンポジウムin幕張」開催~

バックナンバー

KUMONグループの活動  2019/10/01更新

Vol.326 メキシコの教室の “Big Man”

数字が怖かったマヌエルさん 公文式学習から得たものは、仕事に 必要なスキルと自信そして学ぶ喜び

KUMONグループの活動  2019/09/24更新

Vol.325 English Immersion Camp 2019

英語を使って世界を身近に ~イングリッシュ・イマージョン・キャンプ2019開催~

KUMONグループの活動  2019/09/17更新

Vol.324 公文式の英語教材

子どもたちが自学自習 しやすくするために 一瞬の「間」も大切に

子育て・家庭学習  2019/09/13更新

Vol.323 親子のきずなづくり

「ことばのやりとり」を通じて、 親子の“歯みがきタイム”を楽しい時間に

学習者・OBOG  2019/09/10更新

Vol.322 パナマ共和国に公文式教室開設!

子どもたちの可能性を 育んでいきたい ~パナマに6教室同時開設~

KUMONトピックス カテゴリー別インデックス

記事アクセスランキング

おすすめ記事 Recommended Articles
OB・OGインタビュー
Catch the Dream 夢をかなえる力
NEW
Vol.064 後編
小説家
伊与原新さん
自分の手をたくさん動かし続けて 小さな成功体験を積み重ねれば 見える世界は広がっていく
Vol.064 前編
小説家
伊与原新さん
自分の手をたくさん動かし続けて 小さな成功体験を積み重ねれば 見える世界は広がっていく
Vol.063
JAXA 宇宙航空研究開発機構 主任研究開発員
渡辺英幸さん
柔軟な価値観を持ち 変化を不安と思わずに チャンスととらえて楽しもう
Vol.062
国連広報センター所長
根本かおるさん
「好奇心」は大切な原動力 What, Why, Howを自らに問いかけて 思考やものの見方を広げよう
スペシャルインタビュー
Academic Milestones 学びを究める力
NEW
Vol.057 前編
中部大学 副学長 国際センター長
辻本雅史先生
くり返しによる「学びの身体化」で その学びは本物になる 学び続けて生涯自分を成長させよう
Vol.056
声楽家
安田祥子さん
歌いかけは親子をつなぐ大切な時間 童謡が持つ日本語の豊かさを大切に
Vol.055
東北大学スマート・エイジング学際重点研究
センター特任教授/村田アソシエイツ代表
村田裕之先生
「人生100年時代」に向け、 自分の「好き」を見つけて 「自分軸」で生きていこう
Vol.054
関西大学 外国語学部・
関西大学 大学院外国語教育学研究科
教授 竹内理先生
「ふれて、使って、気づいて、直す」 外国語習得の効果的なサイクルで 自分の目的にあった英語力を育てよう
KUMON now! フェイスブックページ
KUMON now!に「いいね」して、子育てに役立つ情報を受け取ろう!