![]() サントリー酒類株式会社 商品開発研究部 澤田美穂さん |
―― これまで関わられてきたお仕事についてきかせてください。
当社は「水と生きる」を企業メッセージに掲げていますが、私は入社以来10年間、サントリーの水の品質保証部門に関わってきました。“サントリー南アルプスの天然水”シリーズをはじめ、各工場で使用する水の定期的な水質分析や採用時評価などを行い、合わせて社内での水の管理マニュアルの標準化と人材啓発に務めることで、お客様に安全・安心な水をつねにお届けできる仕組みを内部から作り上げてきました。そして現在は、商品開発部門で、ビールの美味しさについて香りから解き明かす研究を進めています。
―― 現在のお仕事をされる前はどんなことをされていましたか?
じつは大学では修士課程までアゲハチョウの研究をしていました。アゲハチョウの幼虫はどうしてミカン科の植物を好んで食べるのか、その成分を抽出して調べるものでした。そういう点では、大学で学んできたことが今の仕事にも通じているかもしれませんね。

―― これからの夢についてきかせてください。
たとえば「おいしい」という感覚はとても主観的で、感情と結びついています。そのため、それがどんなものかを具体的に解読するのは大変難しいものです。でも、それを説明することができるようになれば、戦略的に「おいしい」を突き詰めることができるようになると思うのです。幸い当社は、創業者の「やってみなはれ」という精神が根付いているので、思いつきを大事にしてくれる風土があります。
これは個人的な想いですが、私が関わってきた「水」では、たとえば世界で水質的に水がとても飲めないような地域でも、安全・安心な水を届けることができるような仕組みを作り、社会貢献ができたらいいな、という夢もあります。
―― 公文式の学習の思い出は?
公文式学習は2歳から小学5年生までやっていました。小2のときには進度上位者の表彰(※)をしてもらったこともあり、自分がひたむきに取り組んできたことを晴れ舞台でほめられた経験は、今でも誇らしい思い出です。
※公文式学習に取り組んでいる子どもたちを励ますイベント。
―― 公文で学んだことが今に通じていることはありますか?
公文は自分のペースで先取り学習をすることができますよね。私は学校の勉強よりも少し先に進んでいられたことで、余裕をもって授業を受けることができたのがよかったです。
その先取りをするという習慣が無意識に身についているのか、日々の仕事でも、事前に準備をしたり、シミュレーションを怠ることなく、先のことをイメージしながら取り組むことができています。
―― 今学んでいる子どもたちへのメッセージをお願いします。
失敗も含めて子どものときの経験は未来の自分のベースになります。どんな経験もムダにならないから、いろいろなことにチャレンジするのがいいのではないでしょうか。
そして今は情報過多な時代ですから、「私」を主語にした「I(アイ)メッセージ」を発信できることが大事だと思います。Iメッセージのぶつかり合いが、新しい価値を生み出すことにつながるからです。

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