「夢」「学び」を支えるKUMONの「いま」を伝えます

記事検索
Vol.481 2023.04.25

学校でのKUMON-東京女子学院中学校

公文式学習で
チャレンジする姿勢粘り強さ
身につけてほしい

KUMONでは、1962年から学校や施設に公文式学習を導入する事業を展開しています。2023年4月現在、公文式学習を導入している学校・施設は約300。 多くの学校や施設から、「学習者の集中力が向上した」「粘り強く取り組む力が向上した」という声をお聞きします。このような変化はなぜ起こり、それはどのような意味をもつのでしょうか。今回は公文式学習を正課に取り入れている東京女子学院中学校(東京都練馬区)の数学教諭で、公文式学習を担当されているお二人の先生方に、公文式学習を導入した理由やその成果などをうかがいました。

目次

粘り強く取り組む力を身につける

粘り強く取り組む力を身につけてほしい数学教諭の山口裕子先生(左)と一ノ瀬貴大先生(右)

東京女子学院の校訓は、「正しい姿 明るい心」。従来の固定観念や経験のみに頼っていては対応が難しい現代社会において、生徒たちが多様性と柔軟な発想をもって対応するとともに、様々な事に挑戦する意欲をもつことができる教育を目指しています。

「日々の勉強やクラブ活動などに積極的に参加しながら、目標に向かってチャレンジする姿勢、粘り強く取り組む力を身につけてほしいと願っています」と先生方は話します。

東京女子学院中学校が公文式学習を導入したのは、2016年でした。
「数学への苦手意識をなくし、生徒の学力の底上げを図りたいと考えたときに行きついたのが、個人別に課題を調整できる公文式学習でした」と、山口先生は導入当時を振り返ります。
導入当初は、土曜日に行っていた選択式の授業の一つでしたが、2019年より中学1年生の正課の授業として、公文式学習は必修となりました。

一人ひとりの課題と対策が見える

粘り強く取り組む力を身につけてほしい

東京女子学院中学校では、数学の授業を習熟度別に行っています。
「公文式学習を継続することで、総じて数学力の底上げができていると感じています。数学が苦手な生徒が多いクラスの授業でも、計算のスピードが上がったと実感しています」「計算方法は理解していても、数字が大きくなったり手順が複雑になったりするとお手上げ状態だった生徒が多くいましたが、苦手意識なく数学に取り組めるように変化しました」と先生方は公文式学習の成果を話します。

その理由について、「一定量のプリント学習をすることで演算量が格段に増えたから」「一人ひとりの力に応じた教材に取り組むことで、『つまずき』が見えやすくなり、個別の指導がしやすくなったから」と先生方は分析しています。

「現在高校2年生のある生徒は、中学3年生修了時に公文式で高校の数Ⅰ相当の教材まで進んでいたので、『高校に入ってからの数学の授業がとてもらく』と話しています」という事例もお聞きしました。

タブレットによる公文式学習の利点

粘り強く取り組む力を身につけてほしい

KUMONでは2023年1月より、タブレットで公文式を学習するサービス「KUMON CONNECT(クモン コネクト)」の提供を、世界一部地域で開始しました。※1
「KUMON CONNECT」は、指導者とのヒューマンタッチな関わりを大切にしながら、公文式プリント教材と同じ内容をタブレットで学習することができるサービスです。

東京女子学院中学校では、そのモニター検証の段階で、タブレットとスタイラスペンを用いた公文式学習がスタートしました。※2
先生は、生徒がタブレットに書いた数字や文字をパソコンで見ることができ、一人ひとりに応じた採点・指導を行います。

タブレットでの公文式学習の利点について先生方は、「生徒が解いた教材の採点・返却が即時にできるようになり、タイムリーに対応できるようになった」「学習結果が記録されたり、筆跡再生ができたりするので、解き方や学習の進み具合、成果が把握しやすくなった」「解き方のアドバイスや励ましなどのコメントでコミュニケーションが密にできる」など、多数挙げてくださいました。

また生徒の様子については、「タブレットとスタイラスペンがあればいつでもどこでも学習できるので、思い立ったらすぐに解いている」「タブレットを見せ合って、『私はこう解いた』と考え方を伝えて教え合い、お互いに高め合う雰囲気が生まれた」など、KUMON CONNECTの導入による学校生活での変化も感じているそうです。

※1: 日本国内においては、現在、少数の公文式教室でのモニター検証中。今後の具体的なサービス展開の時期などは決まり次第発表。
※2: 2020年7月より研究開発モニターとして、タブレットでの学習をスタート。

『心の成長』につながる公文式学習

粘り強く取り組む力を身につけてほしい個々の課題に応じて声をかける山口先生

公文式学習の成果について、あらためて山口先生にうかがいました。

「中学3年間を通じて、『何事にも粘り強く、コツコツと取り組む姿勢を身につけてほしい』という思いを、私たち教員は強くもっています。

公文式学習は誤答があった場合、自力で訂正し、すべて100点にしなければ終わることができません。
そのため『正答を書き写して終わり』というわけにはいかず、自分の計算過程をたどりながら、どこで計算ミスをしたのか、書き間違ったのかを確かめ、正解を導くことが求められます。試行錯誤して訂正しても、まだ正答に至らない場合は、『ここまではできていると思いますが、ここからがなぜ間違っているかわかりません』と、質問に来ることもあります。

公文式学習によって『最後までやりきる、解ききる』という意識が生徒に芽生え、本校が目指している『粘り強く取り組む姿勢』の醸成、ひいては『心の成長』につながっていると実感しています」。

公文式学習が目指しているのは、未知の課題にも自学自習で取り組むことができる高い基礎学力と学習姿勢を身につけること。目標に向かってチャレンジする姿勢や粘り強さを身につけてほしいと願う東京女子学院中学校の取り組みを、KUMONはこれからもサポートしてまいります。

関連リンク 公文教育研究会 施設・学校向け公文式導入事業公文教育研究会 「KUMON CONNECT」 世界一部地域で先行展開スタート学校導入における公文式の効果|KUMON now!TJG東京女子学院 中学校 高等学校

    この記事を知人に薦める可能性は、
    どれくらいありますか?

    12345678910

    点数

    【任意】

    その点数の理由を教えていただけませんか?


    このアンケートは匿名で行われます。このアンケートにより個人情報を取得することはありません。

    関連記事

    バックナンバー

    © 2001 Kumon Institute of Education Co., Ltd. All Rights Reserved.