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Vol.360 2020.06.23

~創始者公文公の言葉より~

    公文式の原点③
 <可能性の追求>

公文式の創始者である故・公文公が遺した言葉をご紹介しながら、公文式が目指す教育について、あらためて考えていくシリーズ。第3回目のテーマは「可能性の追求」です。

目次

たとえば、ひとりの人間が初めてエベレストの登頂に成功した。その時、「たまたまそのひとりができたにすぎないではないか」と考えるのではなく、「ひとりの人間にできることは、ほかの人間にもできるはずだ」という立場に立ち、そのひとりの事例を綿密に検討しながら、ほかの多くの人間にとっての実現の可能性を具体的に探る―これが私たちの考える「可能性の追求」ということです。・・・・・・公文 公

人間の能力はどこまで伸びていくものであるか―これは、だれにもわからないし、「ここまで」ということを断言することは永久に不可能でしょう。たとえば、人間がいつ100メートルを10秒以内で走れるようになるかは、50年前にはだれも予測することができなかったし、むしろ10秒の壁を切ることは不可能とさえ考えられていたでしょう。

公文式の原点③

公文式は個人別の学習法です。
年齢や学年にこだわることなく、自分の力でらくにできるところからスタートし、その子一人ひとりのペースで進んでいきます。ですから5年生でも6年生でも、あるいは中学生でも、必要と判断すれば、たし算から学習を始めますし、逆に小学生だからという理由だけで、方程式を学習しては駄目などと足踏みさせることもしません。

むしろ、できるだけ早く学校で習っているところより先の段階に、自学自習で進んでいくように指導します。それぞれが持っている能力を最大限に引き出していくことで、自分の可能性がどれほどすごいものであるかを自らの力で追求してほしいからです。

小学生が方程式や高校レベルの数学をすらすらと解けるようになったり、楽しそうに古文を読みこなしたりできているのも、そのような考えかたで教材ができており、指導しているからにほかなりません。
 
自らの可能性を極限まで追求することは、人間に与えられた尊い使命であり、また大きな喜びです。そのことを通じて、人間は進歩し、世界は発展していくのだと考えます。公文式の使命は、個人別・能力別の自学自習の教育法によって、机上の理論ではなく、学習指導という実践を通じて子どもの可能性をどこまでも追求し、研究していくことです。

*このコラムは、1999年の広報誌『文』に掲載した記事の引用です。

関連リンク 公文公誕生ストーリー

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