自然豊かな島

ピンク色の鮮やかなブーゲンビリアの花に囲まれた、真っ白い屋根の琉球様式の家屋。ここは沖縄本島から南西に450kmにある八重山諸島の一つ、西表島(いりおもてじま)の東部にある公文式教室です。石垣島から高速船で40分、島の面積のほとんどが亜熱帯のジャングルという西表島にも公文式教室があります。

「西表島ねっと」より(記事末尾の関連リンク参照)
年長者から学びを受け継いでいく
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本郷先生 |
「子どもも保護者も、この辺りのおじいちゃん、おばあちゃん、みんなと顔見知りなんです」と話してくれたのはこの教室で指導する本郷先生。けっして便利とはいえない離島では、人々はずっと昔から地域で団結し、何事も助け合って暮らしてきたそうです。知恵も経験も豊富な年長者から学ぶことは脈々と受け継がれてきた島の人たちの伝統です。
「教室の子どもたちも『こんなに難しいことをやっているんだ』と年上の子がプリントを解く姿にあこがれたり、『ぼくもここは苦労してやったんだよ』と年下の子に声をかけたりするのが当たり前の光景です」
15歳の春、公文で身につけた力が支えになる
西表島には高校がありません。子どもたちは中学を卒業後、親元を離れて高校生活を送ります。「新しい環境にとまどうこともありますが、そのとき、支えとなるのは、それまでに築いた家族との信頼関係、そして公文式学習で得た力です」と話す本郷先生。自学自習で未知の内容を学習するなかで、子どもたちは自分自身と闘いながら壁を乗り越えていく経験を積んでいきます。その経験と自信が、新しい生活でぶつかる壁も乗り越えていく力になっているようです。
15歳の春に島を出る───それを自覚している子どもたちの目標はとても具体的です。
「お母さんと同じ観光の仕事をしたいから、英語を話せるようになりたい」
「野球の強豪校に行きたいから、公文もがんばる」
自分の目標に向かい、キラキラと瞳を輝かせながら目の前の教材に取り組む、元気でたくましい子どもたち。きっと輝かしい未来が待っていることでしょう!


関連リンク
西表島ねっと