「脳を鍛える大人のドリル」とは……
脳の機能(働き)は、加齢とともに低下していきます。しかし、毎日の運動習慣で体力や筋力の低下を防ぐことができるように、毎日積極的に脳を使う習慣をつけることによって、脳の機能の低下を防ぐことができます。
脳を若く健康に保ち、脳の働きを向上させることを目的として作られたのが「川島隆太教授の脳を鍛える大人のドリル」です。物忘れが多い、人の名前や漢字が思い出せない、言いたいことが言葉に出せない、コミュニケーション能力を高めたい、自制心を高めたい、認知症を予防したい、などといった方におすすめです。
右図は複雑な計算問題を解いているときと、簡単な計算問題を速く解いているときの脳の状態を、脳機能イメージング装置で測定したものです。複雑な計算をしているときよりも、簡単な計算問題を速く解く方が、脳の血流量が増えることが研究の結果からわかっています(赤から黄色になるにしたがって、脳がよりたくさん働いていることを示しています)。
シリーズ創刊10周年、日本語を含む19言語で刊行・販売中!
簡単な計算や音読が、脳を活性化させる――東北大学 川島隆太教授の研究をもとに、2003年11月に『脳を鍛える大人の計算ドリル』と『脳を鍛える大人の音読ドリル』が刊行されました。
「脳を鍛える大人のドリル」シリーズは、初めてトライされる方から、生活習慣として繰り返し学習される方まで、多くのお客様にご支持いただいており、シリーズ累計で480万部を突破する大ベストセラーシリーズとなっています。
2014年1月現在のラインナップは、『計算ドリル①~⑥』『音読ドリル①②』『漢字ドリル①②』『論語ドリル』『歴史ドリル』『おくのほそ道ドリル』『書写ドリル』『料理ドリル』『携帯版大人のドリル』の計16点となります。世界では現在日本語を含む19言語で刊行・販売されています。
川島隆太教授の講演会も開催
くもん出版では、「脳を鍛える大人のドリル」シリーズ刊行10周年を記念し、2つの企画を開催しました。まずひとつは、10月初旬より全国書店にて開催している10周年フェアです。もうひとつは、2013年12月18日に、新宿紀伊國屋サザンシアターにて川島隆太教授による講演会を行いました。雨の中約180名の方々が参加され、川島教授から最新の脳科学研究を踏まえた脳を若く健康に保つ方法について、実際のトレーニング方法を交えながらお話しいただきました。
この日は講演にひき続いて、川島教授を中心とした研究から誕生した認知症の症状改善を目的とする「学習療法」の、アメリカでの実証実験を記録したドキュメンタリー映画の先行上映も行われ、会場は温かな感動に包まれました。
これからの超高齢化社会に向け脳を健康に保つことの大切さを学び、「読み書き計算」のさらなる可能性の広がりを感じさせつつ、盛況のうちに幕を閉じました。
関連リンク くもん出版|脳を鍛える大人の計算ドリル・音読ドリル特集 学習療法センター学習療法の記録がドキュメンタリー映画になりました