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Vol.553 2025.05.13

のびてゆく幼稚園「第一回のびてゆく杯将棋大会」開催

真剣な対局会場に響く「王手!」の声
優勝者を「おめでとう!」と称える園児たち

大阪府高槻市にある、学校法人公文学園 のびてゆく幼稚園。「一人ひとりの可能性を発見し、その能力を最大限に伸ばすことにより、自分の生きる道を自ら切り開いていける子どもを育て、地球社会に貢献する」という教育理念のもと、園児の一人ひとりがそれぞれの能力に合わせて自分の力で伸びてゆけるよう、知育・体育の両面から温かく支え、見守ってゆく個人別、自律教育を目指しています。
「将棋のまち」高槻市には2024年11月、日本将棋連盟の西日本の拠点「関西将棋会館」が大阪市から移転しました。のびてゆく幼稚園でも同時期に開校した「将棋クラブ」で園児たちが将棋に取り組んでいます。2025年3月に行われた「第一回のびてゆく杯将棋大会」の様子をお伝えします。

目次

    のびてゆく幼稚園
    課外教室で「将棋クラブ」

    1982年4月に開園した、のびてゆく幼稚園。サッカーやドッジボールなど、子どもたちが思いきり体を使って遊ぶことができる広い運動場があり、園内の廊下には、たくさんの絵本が並んでいます。全学年が集うことのできる遊戯室では入園式や生活発表会などの行事が行われます。

    のびてゆく幼稚園「第一回のびてゆく杯将棋大会」開催

    自律教育を実践し、自己肯定感を育み、自分も周りも大切にできる豊かな心を育てています。知的好奇心と探求心を高め、「やればできる」という自己効力感を育み、何事にも積極的に取り組もうとする子どもに育ってくれることを目標としています。

    のびてゆく幼稚園では、月曜から金曜まで公文式学習を取り入れています。一人ひとりのペースに合った無理のない学習を続けることによって知能の発達を促し、集中力、持続力、忍耐力を養い、就学後に必要な学習姿勢の基礎を身につけることを目指しています。

    課外教室では、「サッカークラブ」「のびてゆく体育クラブ」「かきかた教室」「公文式 英語教室」に加え、2024年11月から「将棋クラブ」も開校しました。

    のびてゆく幼稚園「第一回のびてゆく杯将棋大会」開催)
    園児たちに将棋を指導する南里充先生

    園児たちに将棋を指導しているのは、公益社団法人日本将棋連盟公認棋道指導員の南里 充(なんり みつる)先生です。

    南里先生は「のびてゆく幼稚園の将棋クラブでは50名弱の園児たちが将棋に取り組んでいます。大会の準備は1か月ほど前から行ってきました。日頃の成果を出していただきたいと思います」とあいさつをされました。

    第一回のびてゆく杯将棋大会

    第一回のびてゆく杯将棋大会

    第一回のびてゆく杯将棋大会には、将棋クラブの選抜メンバーが参加しました。ほとんどは年長ですが、中には年中の園児もいます。30級になった園児から20名が、4名ずつA・B・C・D・Eのグループに分かれてトーナメント戦を行います。「よろしくお願いします!」と互いに頭を下げてから対局開始です。会場のあちこちから、園児たちの元気な声が響きます。

    どの対局も熱い戦いが繰り広げられました。園児たちは指す手も早く、日頃の成果を存分に出し切っていました。園児たちの「王手!」の声とともに、徐々に各グループ内で2回戦進出者が決まり始めます。次の対戦相手が決まるまで、ほかの子たちの対局も真剣に見守ります。

    第一回のびてゆく杯将棋大会

    準決勝、決勝と進むうちに、対局を囲むように園児たちが将棋盤を見つめ、応援の声をかけます。決勝戦では、対局を囲む園児たちの輪に加え、保護者たちの輪もさらにまわりを囲み、真剣に対局の行方を見守ります。

    皆、固唾をのんで会場が静まり返る中、「勝負あり!」と、南里先生の声が響いた瞬間、まわりの子たちから「優勝おめでとう!」「おめでとう!」と次々と声をかけられ、安堵とうれしさが入り混じった表情を見せた優勝者。対局中の真剣な表情から一気にあどけない笑顔に戻ります。

    第一回のびてゆく杯将棋大会

    表彰式では優勝、準優勝、第三位の園児に、公益社団法人 日本将棋連盟 羽生善治会長名の賞状が渡されました。第一回のびてゆく杯将棋大会は園児たちの真剣さや、友だちの勝利を喜び応援し合う姿を見せてくれた大会となりました。

    子どもたちの自信につながれば

    第一回のびてゆく杯将棋大会
    佐藤弘之園長

    大会後、のびてゆく幼稚園の佐藤弘之園長にお話をうかがいました。

    佐藤園長:
    将棋は論理的思考力、集中力、忍耐力、判断力がつきます。のびてゆく幼稚園の課外教室「将棋クラブ」で、子どもたちががんばって将棋に取り組んでくれています。本園では年長の子たちには『スタディ将棋』(くもん出版)を誕生日プレゼントとしてお渡しもしています。

    第一回の大会では、子どもたちのすごい熱気で、保護者の皆様にも子どもたちのがんばりを見ていただけました。

    初めての大会でしたが、子どもたちは普段も今日のように真剣に取り組んでいる姿がそのまますっと出ていました。幼稚園で「将棋クラブ」ができるというのは、子どもたちがちゃんと座っていられたり、文字も読めたりということが大きいと思います。

    今後、高槻市の将棋のいろいろなイベントや将棋のポスターなどを目にしたとき、子どもたちが、「自分は将棋ができる」とか「幼稚園の将棋大会に出た」という経験が自信になると思います。

    「将棋のまち」高槻市では、小学1年生の入学祝いに地元産木材の将棋駒が配付されます。そのときに、のびてゆく幼稚園の卒園生たちが、まわりの子に将棋を教えてあげたりすれば、卒園生たちの自信にもつながると思います。

    第一回のびてゆく杯将棋大会
    会場にも置かれていた将棋入門ドリルとスタディ将棋

    子どもたちはそれぞれ、得意なこと、苦手なことといろいろありますが、のびてゆく幼稚園の園児たちは、将棋でも、負けた子が勝った子を応援する姿は普段からで自然なことです。負けて最後まで泣いている子も幼稚園児らしい姿です。

    のびてゆく幼稚園では、子どもたちにはいろいろなことに挑戦してほしいと思っています。公文式学習で基礎学力をつけ培ったがんばる力、粘り強さを、サッカーや将棋など、課外教室を通していろいろな分野で発揮してくれています。のびてゆく杯将棋大会をきっかけに、未来の羽生善治さん、藤井聡太さんのような方々が誕生してくれたらうれしいですね。

    関連リンク 学校法人公文学園 のびてゆく幼稚園 のびてゆく幼稚園 のびてゆくブログ 園長だより | のびてゆく幼稚園 学校法人公文学園 のびてゆく幼稚園Instagram スタディ将棋 | すべての商品 | | KUMON SHOP 将棋入門ドリル ステップ1 | すべての商品 | | KUMON SHOP

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