GIC 2025 概要 ― キャンプを超えた「世界への第一歩」
- 参加者:子ども 131名 | キャンプ:2回(琵琶湖)
- スタッフ & キャンプリーダー:41名
- 出身国:インドネシア/フィリピン/ベトナム/米国/インド/ネパール/ミャンマー/シエラレオネ/タイ/韓国/フィジー/日本/バングラデシュ/モンゴル/カザフスタン/フランス/シンガポール
- 合言葉(Motto):“Don’t be afraid of making mistakes. Let’s try communicating in English.”
(まちがいを恐れないで、英語でのコミュニケーションに挑戦しよう) - スローガン:“Let’s explore together, and make this world a better place to live.”
(一緒に世界を学び、みんなでよりよい世界をつくりましょう)
GICが大切にする「6つの約束」
- 世界を“生きて”学ぶ:多国籍のリーダーと同じ屋根の下で暮らし、実体験から学ぶ。
- 使える英語を使う:話す・聴く・尋ねる・交渉する・発表する——目的ある英語を楽しく、たくさん。
- 学びを社会につなぐ:文化や地球規模のテーマに触れ、「自分たちにできることは?」を考える。
- 安全に、前向きに挑戦する:だれもが「やってみたい」と思える設計で、失敗を恐れない心を育む。
- 自分らしさを見つけ、伝える:違いを認め合い、「わたしは何者?」を考え、物語として語る。
- 学びを続ける:キャンプ後のイベントやOBOGネットワークで、成長の歩みを止めない。
プログラムレポート ― 6日間、6つの転機
1日目
敷居をまたぐ:緊張の“はじめまして”から、最初の一歩を英語で
Entrance Ceremony/Get to Know Me
手づくりの名刺交換、相手の話を丁寧に聴く時間、そして英語での初めての自己紹介。寝室のルールも自分たちで話し合い、「コミュニケーションは思いやりから始まる」ことを体感しました。
キャンプマネジャーのひと言:「今日の目標は“環境になじむ”こと。言語も友だちも住環境も初めてだらけでしたが、出身地や趣味を誇らしげに語るうちに笑顔がどんどん広がりました。
2日目
“わたし”から“わたしたち”へ:チームに名前を、旗に想いを——責任が楽しさを育てる
Team Building/Group Flag & Presentation
チーム名を決め、旗をつくり、英語で発表。自分たちの活動への当事者意識が高まりました。
GIC Festival & Team Play
ファッションウォーク、ジェスチャーゲーム、Ball Relay/River Crossing/Human Chain。シンプルな英語を大きな声で、嬉しそうに。
キャンプマネジャーのひと言:「ねらいは“結束”。午後には笑い声と会話がさらに増え、移動の合間にチーム名を口ずさむ姿も見られました。
3日目
世界がキャンプにやってくる:5か国を90分で旅し、“勇気”を通貨に市場へ
Traveling Around the World
アメリカ/タイ/バングラデシュ/フィリピン/ベトナムのステーションで、暮らしや音楽、気になる質問を通じて文化を体験。
World Food Market
お金(模擬)と必須フレーズを手に、値段や品物を比較・交渉。「たとえ完璧でなくても、思いがあれば英語は通じる」と実感しました。
キャンプマネジャーのひと言:「“他国への好奇心”が芽生えた一日。主体的な姿勢が、言葉を橋に変えていきました。
4日目
昼食が変わる学び:フードロスを知り、“気づき”を続けられる約束に
Wonderland(テーマ:Food Loss)
身近な問題を数字で捉える英語プレゼンのあと、家庭や学校でできることを小グループで議論。その日の食事から残さない工夫に取り組む子が多く見られました。
過去GIC参加者「OBOG」の発表
OBOGのAさん・Yさんが、GICが進路や行動に与えた影響を紹介。英語での質問が次々に。
Dear Future Me!
「学んだこと」「これから挑戦すること」を“未来の自分”へ手紙にしました。
キャンプマネジャーのひと言:「“社会課題を知り、行動を考える”ことがねらい。集中して聴き、思い切って問う姿勢は、登壇者の心も私たちの心も動かしました。
5日目
舞台の勇気、舞台裏のやさしさ:信頼を試すクエストと、小さな勝利を称え合う夜
Challenge Quest
Make a Tower/Pass It/Puzzle をローテーション。英語で指示を出し合い・聴き合い、信頼が深まりました。
Talent Show & SHOWBIZ
グループ劇、ソロ、ダンス、そしてリーダーのパフォーマンス。勇気が“ふつう”になる、歓声で満ちた夜。
What I Want to Challenge After GIC
「GIC後に挑戦すること」を一人ずつ英語で短く言語化し、自分の言葉になるまで練習しました。
キャンプマネジャーのひと言:「テーマは“挑戦”。英語メッセージを磨く姿に胸が熱くなりました。才能はもちろん、心の温かさが光る一日でした。
6日目
卒業証書とともに自信を:いまは“さようなら”、でも本当のGICはここから始まる
Graduation Ceremony
「GICで挑戦したこと」「これから挑戦すること」を英語で発表し、リーダーの母国文化を取り入れたパフォーマンスも披露。誇らしさと少しの涙、どちらも美しい時間でした。
Saying Bye-bye
感謝の言葉、家族との記念撮影、連絡先の交換。
マネジャーのひと言:「最終日のテーマは“自信”。GICは終わりではなく始まりです。次のイベントでまた会い、ともに成長を続けましょう。
Faces of KUMON ― GICを支える“人”たちから(2025年の「誰が」「どうやって」)
- まちがいを恐れず一歩を踏み出した子どもたち——努力はどんなアクセントでも必ず伝わることを発見。
- 17か国のキャンプリーダー——文化を対話とケアに変え、日常の学びに寄り添う存在。
- GIC/KEIAスタッフ——「完璧」より「挑戦」を称える安全な舞台を設計。
これこそが“KUMONの人の顔”。リーダー、OBOG、スタッフが手を取り合い、子ども一人ひとりが「やってみた」「成長できた」と言える場をつくっています。
コメント
参加者
GICに参加して、挑戦することの良さや世界の文化を学べました。友だちやキャンプリーダーはみんなやさしく、グループのリーダーからは “もっと自信をもって、勉強も続けてね” と声をかけてもらい、とても嬉しかったです。
いちばん心に残ったのは 「Traveling Around the World」。海外に行ったことはないけれど、たくさんの文化について学べました。いちばん大切なのは、まちがいを恐れずに、英語を楽しんで、たくさん挑戦すること。GICで楽しい経験がたくさんできたので、来年も参加したいです。
保護者
参加前、娘は「英語が好き!KUMONは楽しい!世界にも興味がある!」と言っていましたが、“世界”がどんな広がりなのかは、まだよくわかっていませんでした。今回、自信がつき、世界の広さを実感できたように思います。この夏、大きな一歩を踏み出せました。KUMONのスタッフの皆さま、キャンプリーダーの皆さま、担当の先生に、心から感謝いたします。すばらしい時間をありがとうございました。他の方にもおすすめしますか? —— 4(強くそう思う)
指導者
GICメンバーの温かさ、そして保護者さまの心強いサポートに感謝しています。彼女にとって、今回の経験は忘れられない宝物になり、学習の励みになるはずです。幼いころから英語や様々なことへの関心が強く、自分で挑戦する力が育ってきました。GICは、さらに自信と行動力を後押ししてくれました。教室の仲間にも良い影響が広がることを期待しています。GIC 2026への参加もぜひ勧めたいと思います。自教室の生徒に勧めたいですか? —— 4(強くそう思う)
アフターキャンプ ― 学びの火を絶やさない
GICは、KEIAのフォローアップイベントやOBOGネットワークへとつながっています。子どもたちは再会し、振り返り、「GIC後のチャレンジ」を報告。あなたの声は意味があり、あなたの行動は価値があり、英語はそのために役立つ——このメッセージを継続的に届けていきます。


関連リンク Kumon English Immersion Activities(KEIA) HugKum 特集:Global Immersion Camp 2025 Global Network Initiatives, ジャーナリスト 井出留美さん(前編)|KUMON now!スペシャルインタビュー