文字をほめてもらうよろこび

書写を習い始める前は、とても小さくぎこちない文字でしたが、ペン習字・かきかた・筆ペン・毛筆とすべての教科を修了した今は、どの筆記具でも思うままに書けるようになりました。
4教科を学んだことで、他の教科で学んだ感覚や知識を利用して書くことができています。例えば、ペン習字では柔らかい線を書くことを学びましたが、その感覚が毛筆でひらがなを書く際にも役立つという感じです。
教師になるという夢を叶えるため大学に進学し、母校の中学校での教育実習がありました。実習後、お世話になったすべての先生方に手書きでお礼状を差し上げたところ、皆さんとてもよろこんでくださいました。実はお渡しする前のお礼状を家族や教室の先生に見てもらったのですが、そこで美しく書けているとほめてもらったこともうれしかったです。
これは正しく美しい文字を書けるようになったことを実感できる出来事で、このことで自分に自信がつき、教師としての道を進む決意も深まったように思います。
書写力は自分らしさ
大学ではトランポリン部に所属し、大会の際には運営委員として活動していました。入賞者が確定すると賞状に名前を書くという役割で、手本がなく不安でしたが、何とか依頼された役割を果たすことができました。人の役に立てて、よろこんでもらえる書写力は、私らしさの一つです。これは公文書写で得た大きな財産だと思っています。
また、結婚式に招待されてご祝儀袋を書いたり、年賀状を毎年1枚1枚手書きしたり、書写を学んで得た力は実生活でとても役立っています。友人が受け取ってくれた時のことを思いながら書く時間が幸せです。ゆっくり丁寧に文字を書いていると心が落ち着き、ストレス発散になっています。
私にとっては「教室で学ぶ」ということもとても大切な時間でした。先生や共に学ぶ仲間の存在は大きく、受験や就職活動の時期など、公文書写の教室がよい気分転換の場にもなったおかげで、乗り切ることができました。
丁寧に書くことの大切さ

職場の中学校では、読みにくい字を書く生徒が多いことが気がかりでした。そこで、「丁寧に書くこと」の大切さを生徒に気づいてもらえるよう、自らの板書でもそれを心がけ、授業中も折に触れて話すようにしました。
すると、その後の期末テストでは、解答用紙の文字が新学期の頃から比べて明らかに変化していました。私が伝えたかったことを生徒が理解してくれたと感じ、とてもうれしかったです。相手に文字で伝える時は、誠意をもって書くことを生徒たちには学んでほしいと思っています。
また、学年全クラスの名簿を筆で書くこともありました。珍しい漢字を使った名前も多く、今まで書いたことのない文字もあったのですが、学んできた知識と感覚を駆使しました。長い期間公文書写を学んできたことが生かされたと感じます。
今後の目標
大学生の頃から、外国人向けの日本語教室でボランティアをしています。今後はその教室に来ている方たちに毛筆を教えたいと思っています。韓国や中国出身の方の中には書道を習っていた方もいるので、みんなで楽しく学ぶことができそうです。
また私が通っている公文書写教室には、教師の先輩がいます。その方は忙しい中でも毎日1枚、教材に取り組んでいるそうです。その先輩のように、私も毎日筆を持つ習慣をつけ、こつこつ学習を続けて、さらに美しい文字を書けるようになりたいと思います。
関連リンク 公文エルアイエル #公文書写 | KUMON now!
おすすめ記事
-
トピックスインタビュー
Vol.337
特別対談 ブレイディみかこさん×KUMON
2019年話題のノンフィクション本と KUMONに共通する思いは 「自分の力で人生を切り拓いていける人に」
-
KUMONグループの活動
Vol.491
輝く!大人からのKUMON2023
―ドイツ語・公文書写・脳の健康教室それぞれの目標に向かって 継続することが いきいきと輝き続ける秘訣
-
KUMONグループの活動
Vol.214
くもん出版の将棋シリーズ
「できた!」を積み重ねて「わかる」に ~公文式のよさを生かした商品づくり~
-
スペシャルインタビュー
Vol.073
特別対談 棋士 藤井 聡太さん
終わりのない将棋の極みへ 可能性のある限り 一歩ずつ上を目指していきたい
Rankingアクセスランキング
- 24時間
- 月間