世界へ広がるKUMONの環境活動

日本国内の取り組み

公文教育研究会および国内グループ会社の取り組み(公文エルアイエル、くもん出版、公文公教育研究所)では、「国内環境委員会」を中心に環境経営推進活動を推進しています。

2019年度の日本国内グループ会社の取り組み全体の環境データは、2018年度比で、電気使用量:94.0%、紙使用量:76.8%、古紙リサイクル量:93.0%と良好な結果となりました。

2019年度は紙使用量削減のため、電子文書と紙文書を一つに統合・管理できるDocuWorks※を導入しました。

従来は年間1,000件を超える案件対応(KUMONロゴのカッティングシート・屋外広告デザインや教室内レイアウトの提案、内装の相談対応など)が、紙の「教室環境整備相談シート」に記入し、外観写真や図面データも現物のまま保存されていました。これらをDocuWorksを活用して電子化しました。また、FAXの送受信データもペーパーレス化できるようになり、紙使用量が削減できるとともに、「働き方創造」で取り入れられているリモートワークの実現にも役立っています。

公文教育研究会は、情報伝達・情報共有の方法を電子ベースに変化させ、環境にやさしい「働き方創造」に取り組んでいます。

  • ※ DocuWorks:富士ゼロックス社の電子文書と紙文書を一つに統合・管理できるドキュメントハンドリング・ソフトウェア

日本国内の環境データ

電気使用量
CO2排出量
紙使用量
古紙リサイクル量

国内グループ会社の取り組み

北米公文の取り組み

くもんグリーンチームは、社員とその家族、そして地域の環境意識を高めるアイデアを常に模索しています。新しいオフィスへの移転の際、使い捨て用品の使用を減らすために、再利用可能な水筒やカトラリー、バッグの使用を促進するウェルカムギフトを社員に提供すれば、環境貢献への大きなチャンスになると考えました。

私たちが選んだものは、公文ブランドのファスナー付ポーチに入った、再利用可能なカトラリーセット、温冷用ステンレス水筒、再利用可能なミニトート2点、そしてミニ観葉植物です。これらのアイテムは、2019年5月の歓迎イベントで手渡されました。オフィスでミニ植物を育て始めるのには、最高のタイミングでした。ミニ植物を渡したのは、社員が植物をオフィスに持ち込むのを奨励するためです。植物はストレスを減らし、生産性を上げ、空気をきれいにしてくれます。

ウェルカムギフトセットのアイテムは、すべての人に好評でした。オフィスで社員がカトラリーセットや水筒を使い、毎日ランチを持ってくるためにはミニトートを使っています。また、総務チームは、新しい最高級のウォータークーラーを社員に複数台提供しました。このクーラーは、水やお湯だけではなく、炭酸水のオプションもあります。このクーラー1台を利用することで、3か月間で6,123本のペットボトルを節約できました。

南米公文の取り組み

ブラジルのサンパウロ市では残念ながら、ゴミの分別回収のための物流体制が十分ではなく、一般的には多くのリサイクル可能なゴミが一般ゴミとして処理されているのが現状です。

そこで、南米公文本社では様々なゴミの回収業者を調査し、紙、段ボールだけでなく、プラスチック、缶、ビン、ペットボトルなどを回収してリサイクルしてくれる廃品回収協同組合と契約しました。8月末に本社社員へ、リサイクルの大切さやゴミの分別の仕方などの説明を行い、9月から分別回収を開始しました。今までは社員毎にゴミ箱があったため、すべてのゴミを同じゴミ箱に捨てていました。その習慣を変えてもらうために個別のゴミ箱は廃止し、各階にリサイクル可能なゴミの情報を掲載した分別ゴミ箱を設置しました。

また、リサイクル活動を促進するために、リサイクルゴミの説明看板の設置、ワークショップの実施の他、「 GO GREEN! 」と命名したデジタル情報誌の発信を開始しました。

南米公文の環境経営推進グリーンチームの経歴や「The Kumon Way」との関連性、ブラジルのリサイクル事情や南米公文本社でのリサイクルの方法(ゴミの分別方法やゴミの行先)、3Rの意識、そしてSDGsなどについても共有しました。

2020年からは2か月毎に情報を配信し、環境保全、節水・節電、そしてリサイクルの意識を高めていきたいと考えています。

アジア・オセアニア公文の取り組み

オフィスの電球を白熱灯からLED照明に取り替え、使用していないときは消灯することを心がけています。白熱灯は照明のなかでも最も効率が悪く、エネルギーの90%は熱に使用されていて、照明に使われるのはわずか10%です。このため、オフィス内の室温の上昇にも影響していました。LED照明を導入することで、室温の上昇も抑えられ、夏の利点の一つとなっています。

また、紙使用量の削減のため、プロポーザルフォームや休暇申請フォームを電子化しています。紙資料のファイリング、整理整頓、そしてその書類を探すために費やす時間は、より生産性の高い業務に使えるはずの時間です。電子化された電子文書は中央リポジトリと呼ばれる、電子ファイリングキャビネットにすべて保存されます。電子化することで、紙が削減されると同時に、プロセス効率が向上し、コスト削減にもつながっています。

中国公文の取り組み

新型コロナウィルス(COVID-19)発生の影響を受けて、危機管理措置に従い、公文式教室は休室、全オフィスが休業、全社員が何週間も在宅勤務となりました。

職場でのCOVID-19感染拡大を防ぐために、2019年度第4四半期は、在宅勤務やシフト勤務、フレックスタイム制などを採用しました。一時的にオフィスや教室、倉庫を閉めて在宅勤務としたことで、当期間の電気使用量と紙使用量は大きく減少し、前年の同期間と比較すると、電気使用量は46,383kWhで14,567kWh 減、紙使用量は127,518枚で16,612枚減となりました。

在宅勤務の間は、多くの社員が異なるファイル共有プラットフォームで情報を共有し、チームワーク用のハブを導入して同僚と画面を共有、また、ノートパッドアプリでメモを取りました。それによって、紙使用量は効果的に減少しました。

環境に良い活動をするためには、環境問題に対する理解を深めることが大切です。そこで中国公文グリーンチームは、四半期ごとに、地球環境問題の背景にある情報や予防策を、環境に役立つヒントとして社員と共有しています。
2019年度第4四半期には、大気汚染が人間の健康に与える影響に着目し、その原因や一般的な汚染物質、健康影響や関連疾患、および家庭やオフィスでできる、有用な予防措置について紹介しました。

ヨーロッパ・アフリカ公文の取り組み

使い捨てプラスチック用品は、製品に耐久性があり、分解時間が極めて長いことから、地球にとって最も危険な汚染物質の一つとなっています。その環境への影響は、海洋や陸上の生態系に、そして、地球上のすべての生き物の健康に大きな脅威を与えるため、私たち全員がプラスチックを使わないよう、努力しなければなりません。

マドリード支局のオフィスでは最近までウォーターディスペンサーのレンタルサービスを利用し、年間約1,000個の使い捨てプラスチックコップを使用していましたが、今ではプラスチックコップの代わりに、再利用可能なコップを使用しています。

また、ウォーターディスペンサー用に使われていたプラスチックボトルの代わりに、クリスタルボトルにシエラ・デ・グアダラマ水源とする質の良い水道水を補充し冷蔵庫で冷却して、使用しています。

この取り組みによって、使い捨てプラスチックの利用を減らすだけではなく、製造に必要な資源が節約され、温室効果ガス排出量の増加を抑えることができます。また、ディスペンサーのウォーターボトルのレンタルを中止することで、定期的に配達する際に車両から排出されていたCO2削減にもつながっています。

  • ヨーロッパ・アフリカ公文(KEA)
  • English

各年度の世界へ広がるKUMONの環境活動

外部パートナーとの環境保全活動

KUMON森の基金、WWFジャパンの森林保全活動支援、Present Treeの植林活動参画

外部パートナーとの環境保全活動

KUMON森の基金、WWFジャパンの森林保全活動支援、Present Treeの植林活動参画

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