世界へ広がるKUMONの環境活動

日本国内の取り組み

公文教育研究会および国内グループ会社(公文エルアイエル、くもん出版、公文公教育研究所)では、「国内環境委員会」を中心に環境経営推進活動を行っています。

2020年度の日本国内グループ会社全体の環境データは、2019年度比で、電気使用量:84.7%、紙使用量:44.3%、古紙リサイクル量:91.7%と良好な結果となりました。

2020年度は業務改革・働き方創造を進める中で、首都圏に続き事務局再編を進めたことが電気使用量の削減につながりました。また、生徒の入会申込書や事務局から指導者へのお知らせ、毎月の報告書などをWeb化したことにより、紙使用量が大幅に削減できました。さらに、プラスチック削減の取り組みとして、教室で配布するビニールバッグなどを環境配慮型素材に変更する方向で進めています。

公文エルアイエルでは、講座受講後に記入いただいているアンケートを紙からWeb主体に変更しました。スマートフォンからの入力が可能なので、移動中に回答できるなど、時間の有効利用にもなり、また提出したアンケートを後から読み返すことも可能になります。Webアンケートの利用が促進されれば、年間数万枚もの紙の使用量を削減することができるため、Web利用を推進していきます。

日本国内の環境データ

電気使用量
CO2排出量
紙使用量
古紙リサイクル量

国内グループ会社の取り組み

北米公文の取り組み

メキシコ公文では、 10年以内に1教科から3教科に増え、業務が拡大されて複雑になったことから社員数も増えました。そこで、 2020年初めに、物流センターと倉庫をより広い場所に移転しました。移転先は自転車で通勤しやすい場所にあるため、ガソリン車での通勤をやめ、CO2排出量を削減できるように誘引しています。

新しい倉庫は、より広く、安全で、快適な職場となっています。新しい建物には自然光がよく入るため、電気使用量が削減されます。新しいスペース全体にLEDとセンター照明を設置し、さらに植物を置くことで、より良い職場環境となりました。

さらに、新しい物流センターでは、リサイクル品の保管方法が改善されました。リサイクルされたダンボールや紙が効率的に保管できるので、リサイクル工程がさらに速くなることが期待できます。また、新しい梱包工程により、教材が良い状態で、長期間保たれるため、品質管理が向上することが期待されます。

この新しい建物で使われている金属や床材などの建築材料は環境にやさしいものを利用しています。男子トイレでは水不要の小便器を利用し、トイレの水の使用量を削減することもできました。

メキシコ公文は、私たちが環境に与える影響を改善する方法を常に考えており、新しい物流センターへの移転は、その大きな一歩となりました。
今後も、環境問題を考えながら、指導者により良いサービスを提供し、社員にはより快適な職場環境を提供できるよう努めていきます。

南米公文の取り組み

南米公文では、コロナ対策のため2020年3月より物流部を除いて全面的なリモートワークが1年以上継続しています。新しいコミュニケーションツールの導入の他、社員のさまざまな工夫により、以前は出張や教室訪問をしなければならなかったようなサポート業務もサポートの質を担保しながらなんとかできるような状況になっています。また社員や指導者が集まって実施する会議や研修などもすべてリモートでの実施となっています。このため、社員の出張や移動に使っていた社用車やタクシーの使用が大幅に減少し、公共交通機関や自家用車を使用した通勤のための移動の減少と相まって、CO2排出量削減につながっています。

過去3年間の1月から3月の社員によるタクシーの使用実績を見ると、2019年で3,085回、2020年は3,019回、2021年は415回と減少していて、社有車、バス、航空機などの使用分と合わせて、 CO2排出量削減だけでなく、経費節減にも貢献しています。

アフターコロナでは、出張や教室訪問による現地サポートのうち必要なものは復活すると思いますが、リモートワークでの経験を活かして会議、研修、サポートなどについてはハイブリッドによる運営をすすめて、 CO2排出量削減につなげていきたいと考えています。

アジア・オセアニア公文の取り組み

2001年3月より、タイ公文のバンコク支局は1階と2階を統合して、賃貸エリアを1,835㎡から1,025㎡に縮小しました。設計・建設業者は、ISO9001:2015および環境規格ISO14001:2015の認証を受けた会社を選びました。これにより、 CO2の排出を抑えてエネルギーを節約する、環境にやさしいオフィスが完成しました。このオフィスは、話し合ったり、データを共有したり、簡単な打合せができるような、柔軟でリラックスして仕事ができる協働エリアを増やすことをデザインのコンセプトとしています。

アジア・オセアニア公文では、省エネの主要な方法の一つである自然光の利用を進めています。自然光を活用することで、建物の照明に使うエネルギーが75%節約され、電気使用量を抑えることも可能です。自然光は、他の住宅照明と比べ、目の負担が軽減されます。また、暖房やエアコンの使用頻度が減るので省エネにもなります。自然光は人々を生産的にし、より幸せに、健康に、そして、より穏やかにすることが、研究で証明されています。

中国公文の取り組み

中国公文のグリーンチームは、年間環境目標を達成し地球環境問題を緩和することを目指し、環境活動を実施しています。

ある研究によると、毎年伐採されている170億立方フィート(4.8億m3)の木のうち、60%以上が製紙に使われています。そこで私たちは、森林伐採を減らすために、ドキュメントのオンライン共有や教室だよりの電子発行、電子入会システムを利用するなど、職場のペーパレス化を進める最大限の努力をしてきました。広東公文の深セン支局では社員が一丸となり、2020年第1四半期に900枚だった紙の使用量を、2021年第1四半期には310枚へと、590枚も削減することができました。

また、中国公文のオフィスや倉庫の業務では、毎日大量の紙が印刷され、使用後には紙屑となります。これは、廃棄物処理場や水質汚染の問題につながる恐れがあります。そこで私たちは、片面印刷の紙を回収して再利用するための紙のリサイクル箱を設置しまし。また、プリンターの横に紙のリサイクル袋を設置したり、紙のリサイクルのアドバイスを目立つようにオフィスに掲示するなど、積極的に紙のリサイクルに努めました。その結果、2021年第1四半期において、中国公文全支局や倉庫の中で最も多い434キロの紙をリサイクルすることができました。

ヨーロッパ・アフリカ公文の取り組み

スペイン本社では、木材の伐採や世界的なプラスチック汚染、そしてCO2排出量の影響を減らすことを目的とした、2つの具体的な措置を講じました。一つは、最近まで本社にあった自動販売機を取り外すこと、もう一つは、紙の承認をなくし、電子署名による電子承認を義務付けたことです。

自動販売機によって、プラスチック包装やボトルに入れられた何千もの製品が毎年社員に提供されていました。これらの製品の多くは、食品(工場で作られたサンドイッチ、パック詰めのフルーツ、スナック)も飲料(ジュース、水、ソフトドリンク)も、リサイクルされないプラスチックや紙の包装を取り入れている企業が製造しているものでした。また、これらの製品はすべて消費地から遠く離れたところで製造されているため、製造地からオフィスに運搬される際に出すCO2排出量や、この種の工業生産がもたらす汚染も非常に重要な問題になります。

そこで、自動販売機の製品使用に代わるものとして、水道水の使用が提案されています。マドリッドの水は、スペインの首都に非常に近いシエラ・デ・グアダマラから直接入る、とても質の良いものであるためです。また、食品に関しては、オフィスからすぐ近くにある、地元の生産者により提供されるフルーツや自家製サンドイッチの販売場所での購入を勧めています。

また、紙の削減においては、役員による承認は、電子署名で行うことが義務付けられ、年間の膨大な紙の消費と木の伐採を回避しています。私たちはオフィスのペーパレス化に向けて、非常に大切な一歩を踏み出しました。

  • ヨーロッパ・アフリカ公文(KEA)
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各年度の世界へ広がるKUMONの環境活動

外部パートナーとの環境保全活動

KUMON森の基金、WWFジャパンの森林保全活動支援、Present Treeの植林活動参画

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