世界へ広がるKUMONの環境活動

日本国内の取り組み

公文教育研究会および国内グループ会社(公文エルアイエル、くもん出版、公文公教育研究所)では、「国内環境委員会」を中心に環境経営推進活動を行っています。

2021年度の日本国内グループ会社全体の環境データは、2020年度比で、電気使用量:95.2%、紙使用量:74.5%、古紙リサイクル量:102.3%と良好な結果となりました。

2021年度は業務改革・働き方創造を進める中で、首都圏・大阪府下に続き埼玉、兵庫、千葉において事務局再編を進めたことが電気使用量の削減につながりました。また、生徒の入会申込書や事務局から指導者へのお知らせ、毎月の報告書などをWeb化したことにより、紙使用量が大幅に削減できました。

公文出版の物流施設では電気使用量を「見える化」することにより、使用量の抑制に取り組んでいます。電力会社からリアルタイムで、電気使用量が今どの程度なのか、一目でわかるようにグラフや数値でインターネットにて情報提供してもらっています。

  • ①夏場の電気量使用の多い昼間は作業スペースを限定して集中して作業を行う。
  • ②逆に、電気使用量の少ない朝や夕方は分散して作業を行うように作業工程を組み替える。
  • ③フォークリフトなど設備の充電は、終業後の夜間に行う。

など、それぞれの取り組みの効果が見える化されるため、メンバーの取り組みの意識が変わってきました。

愛知県の公文教室がFSC®プロジェクト認証を取得

2021年11月にリニューアルオープンした北名古屋市にある西川和美先生が運営されている“公文式五条和み教室”が業界として日本初のFSC®プロジェクト認証を取得しました。この教室では、主要構造部に「FSC認証木材」を使用しています。

天然素材の木のぬくもりが感じられる教室で、子ども達に森の大切さを伝えると共に、教室の利用を通じて、地域の方々にも適切な森林管理や責任ある木材調達について知っていただくきっかけになることを期待しています。(FSC®️N004107)

※プロジェクト認証とは、一度しか作らないものや連続する類似プロジェクトについての認証で、例えば、建造物、家の一部、ボートの認証などが挙げられ、土木工事やイベントのインフラも対象となります。有名なものでは2012年のロンドンオリンピック公園がプロジェクト認証を受けており、日本でも2021年5月までに45件のプロジェクトが認証されています。

日本国内の環境データ

電気使用量
CO2排出量
紙使用量
古紙リサイクル量

国内グループ会社の取り組み

北米公文の取り組み

北米公文では、2020年3月から多くの社員が在宅勤務となり、それによって、電気や紙の使用量は自然に減少しました。社員は、環境に配慮した活動として、堆肥化、徒歩で通勤、自宅でコーヒー作り、設備使用の管理、使い捨て商品の使用を減らすなど積極的に取り組んでいます。毎月の社員および指導者向けニュースレターでは、環境に役立つヒントを提供して、各個人が意識を高め、環境に優しくなるよう奨励しています。これらのヒントには、私たちがこの新しい生活スタイルに適応できるよう、世界における現在の環境テーマや、自宅で環境に優しくできる方法、環境によい商品の紹介などが紹介されています。

最近北米公文では、米国、カナダ、メキシコの社員が、ビル・エネルギー・エクスチェンジによる毎年恒例のソーシャルメディアキャンペーン、#daylighthour 誓約に参加しました。この誓約をした社員は、夏至に最も近い金曜日、2021年6月18日の正午から午後1時までの1時間、自宅や支局で不要な照明を消しました。写真は、このキャンペーン期間中の社員と自然光で灯された職場を写したものです。

コロナで昨年は多くの環境イベントが中止となりましたが、今年は自然保護区での清掃、冬のコート寄付ドライブ、地元の農場でのボランティアなど、環境活動の促進や、環境によい文化の構築、そして公文ブランド意識向上を目的としたイベントを検討しています。

南米公文の取り組み

南米公文では、2019年からワークフローシステムを取り入れ、承認プロセスの効率化と紙の使用減少に励んできました。総務・法務・経理などの支払い承認に活用されていましたが、それ以外の内部承認手続きにも広げて活用が始まりました。

従来、内部承認手続きはエクセルの定型フォーマットに記入し、紙に印刷して承認を得ていましたが、コロナによるリモートワークのため、メールでのやり取りに代わっていました。この承認プロセスをより効率的にするために、契約書締結をともなう案件の内部承認手続きを行うワークフローシステムを6月に本格導入しました。内部承認手続きに使われたのは、今のところまだ13件ですが、従来からある支払い承認は1月から6月までに4,616件ありました。紙のみの手続きにおける印刷枚数は、支払い承認で平均3枚、その他の内部承認で平均2枚だったことから、上半期だけで13,874枚の印刷を回避できたことになります。

ワークフローシステムの利点は、紙やインクトナーの節約に加え、情報の正確性と安全性、プロセスの効率化、各段階ごとの自動通知による管理、デジタルデータによる保管、モバイル携帯による承認も可能などがあり、今後は他の各種の内部承認手続きにも導入していく予定です。

アジア・オセアニア公文の取り組み

ベトナム公文では、 「環境を守り、生活を守ろう」をスローガンに以下の活動をしています。

  • 1.エネルギー(電気)の節約

    ・勤務時間外(昼食時間、休憩時間等)は、使用していないスペースのすべての電化製品の電源を切る。

    ・すべての 白熱灯を蛍光灯に交換する。

    ・出勤時と退社時に電気と水の指標を記録する。
    これにより電気の消し忘れに気づいたり、地下の水システムが壊れても、すぐに対応できます。

  • 2.衛生状態を保ち、ティッシュや水を節約するためのポスターをトイレに掲示
  • 3.片面印刷の紙を再利用してA4用紙を節約、両面印刷の紙は回収して、リサイクル業者に売却
  • 4.オフィスエリアで植物を育てる

中国公文の取り組み

中国公文は全社員と協力して、ペーパーレスな職場づくりなど様々な環境保護活動を始めました。

香港での新型コロナウイルスの流行により、中国公文本社と香港公文は、2022年2月から全社員に対して「在宅勤務」を適用し、全社員に対して報告書や書類の電子的な提出を推奨しました。これにより両社とも紙の使用量が大幅に減少しています。広東公文の直営教室では、スタッフの出勤履歴の記録に電子出席簿を導入しました。広州事務局では、講座や研修の終わりにQRコードを指導者に送信し、指導者全員がオンラインでフィードバックフォームに記入するよう促しています。このような取り組みにより、職場のペーパーレス化が進み、情報収集・分析がより効率的に行えるようになることが期待されます。

また、オフィスや倉庫では日々の業務で、何万枚もの紙や大量のダンボール箱が毎月廃棄されています。中国公文では、紙の両面を使うこと、プリンターの近くにリサイクル袋を置くこと、オフィスにリサイクルのヒントを掲示することなど、紙のリサイクルに積極的に取り組んでいます。

次世代のために、よりクリーンで健康な環境づくりを目指して多くの環境活動に取り組んでいきます。

ヨーロッパ・アフリカ公文の取り組み

2021年末にオンラインで行われた研究大会での指導者の皆さんへのプレゼントは、すべての参加国で、同じ、または同様のものを現地調達したことで、国際配送で生じる環境負荷を軽減することができました。

今回選んだバッグは3本のペットボトルを再利用して作られたもので、背面にはそのことを、正面にはKUMONのロゴを印刷しています。折りたたみ式で、もちろん再利用可能です。

また、指導者には必ずノートとペンをお渡ししていますが、こちらも環境に配慮した製品を選びました。ノートはナチュラルカラーの紙で、ハードカバーの表紙はクラフト紙でできています。ペンはリサイクル品ではありませんが、プラスチックではなくアルミニウムで作られており、耐久性に優れた高品質なものです。

今後も環境に配慮した製品を選択し使用することで、地球環境の保護に貢献していきます。

  • ヨーロッパ・アフリカ公文(KEA)
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各年度の世界へ広がるKUMONの環境活動

外部パートナーとの環境保全活動

KUMON森の基金、WWFジャパンの森林保全活動支援、Present Treeの植樹活動参画

外部パートナーとの環境保全活動

KUMON森の基金、WWFジャパンの森林保全活動支援、Present Treeの植樹活動参画

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