世界へ広がるKUMONの環境活動

日本国内の取り組み

公文教育研究会および国内グループ会社(公文エルアイエル、くもん出版、公文公教育研究所)では、「国内環境委員会」を中心に環境経営推進活動を行っています。

2022年度の日本国内グループ会社全体の環境データは、2021年度比で、電気使用量:85.2%、紙使用量:79.6%、古紙リサイクル量:102.4%と良好な結果となりました。

2022年度は業務改革・働き方創造を進める中で、首都圏・大阪府下に続き茨城県、新潟県、福島県において事務局再編を進めたことが電気使用量の削減につながりました。
また、生徒の入会申込書や事務局から指導者へのお知らせ、毎月の報告書などをWeb化したことにより、紙使用量が大幅に削減できました。

公文エルアイエルでは、これまでの社員の働き方を見直し、2022年7月から大きな組織変更を行うとともに、これに伴い本社のある教育会館6階のレイアウトを大幅に変更しました。レイアウト変更のコンセプトとしては、「環境に優しく、かつ生産性向上をめざす働き方」と、「指導者・社員間のこれまで以上の密なコミュニケーション」です。電気の使用量削減が期待されるとともに、より業務効率を上げ、働きやすい職場をつくることを目指しています。

日本国内の環境データ

電気使用量
CO2排出量
紙使用量
古紙リサイクル量

国内グループ会社の取り組み

北米公文の取り組み

北米地区のメキシコ公文では、 E-waste(電子機器廃棄物) のリサイクルを始めました。E-wasteとは、古いテレビ、コンピューター、バッテリーなどもう使用できない古い電子製品のことです。E-wasteは、適切に処理されないと有害な物質が漏出するため、環境や自然生態系へのリスクとなります。E-wasteに含まれる有毒化学物質によって、土壌、水、空気、野生生物はすべて深刻な影響を受ける可能性があります。この問題に対処するため、メキシコ公文では、電子機器廃棄物を回収してリサイクルする会社と協力しています。リサイクル会社は、電子機器廃棄物が責任を持ってリサイクルされたことを証明し、寄付を認める証明書と、環境への配慮の重要性を示す象徴として植物を公文に提供します。

メキシコ公文では、電子機器廃棄物の取り扱いを誤ると危険であることから、オフィスで発生する電子機器廃棄物だけでなく、個人の電子機器廃棄物もリサイクルする取り組みを強化しています。この取り組みが発展し、私たちの生活環境の改善につながることを目指しています。メキシコ公文では、この取り組みによって、E-wasteが環境に与える影響や適切に処理することの重要性に対する認識が高まることを非常に期待しています。

南米公文の取り組み

南米公文では、10月24・25日にブラジルでのタブレット学習導入促進に向けた新たなプロジェクトのキックオフ会議が開催されました。サンパウロ州のカンピーナス市(サンパウロから北北西に約110㎞)で開かれた会議には、22名のパイオニア指導者が参加し、講座と質疑応答、教室訪問などを通じてベストプラクティスが共有されました。

主催した教室発展本部がサンパウロから参加する指導者や社員に呼び掛け、個別に移動するのではなく小型バスで一緒に移動することを実現できました。乗用車で個別に移動した場合、1台に2名乗車しても7台は必要だったため、往復220㎞の移動で約294kgのCO2排出となります。小型バス1台での往復CO2排出量は約107kgとなるため、約187kgのCO2排出を削減することができました。

アジア・オセアニア公文の取り組み

アジア・オセアニア公文では省エネと紙使用量削減に取り組んでいます。2022年度はリニューアルした教室とオフィスの照明をすべてLEDにしました。LED照明は、エネルギー使用量やコスト削減に多くのメリットをもたらします。職場の照明をすべてLEDに置き換えた場合、全体のエネルギー効率が60%から70%も改善される可能性があります。

また、Zoho Docsという文書管理サービスを導入しました。文書管理サービスを利用すれば、紙で文書を作成する必要はなくなり、オンラインで文書を作成、保存、共有することができます。紙の使用量が減れば、木の伐採量も減り、急速に失われつつある自然環境を救う一歩となります。また、紙の使用量の削減につながるだけでなく、仕事の効率を上げ、時間、お金、資源の節約にもつながります。

中国公文の取り組み

中国公文は、地球温暖化の影響を軽減するために、さまざまな環境活動を実施しています。2022年の夏、上海は約50日の猛暑日を記録し、40℃を超える異常気象の日が10日近くありました。上海公文の社員は、節電による低炭素化の取り組みを始めました。パントリーやダイニングルームの照明は、使用後すべて消灯するようにし、また、エアコンの室温を26℃から28℃程度に保ち、扇風機を回して空気の循環を良くして節電に努めました。また、電力消費を抑えるために、勤務後はウォーターサーバーやコピー機など電気を使う機械の電源を切るなど、身の回りのちょっとしたことに気を配りました。これらの取組みにより、高温な夏だったにもかかわらず、昨年度よりも電気使用量が18%減となりました。

香港公文では、長年にわたりオフィスでの紙の節約を推進してきました。オフィスでの大量の紙の使用を減らすため、香港オフィスでは最近、コピー機の近くに環境保護のスローガンを掲げました。この掲示により、書類を印刷する前に社員がよく考え、再生紙を使用するようになり紙使用量が20%減となりました。

広東公文では、教材の新版が出た後、古いブックカバーを再利用しています。広東オフィスの社員は、ブックカバーの状態がまだ使えるかどうかをチェックし、未使用のブックカバーは社員で共有し、無駄をなくすようにしています。

ヨーロッパ・アフリカ公文の取り組み

英国の公文物流センター (Kumon Distribution Centre: KDC) は昨年、南東部のロンドンからイングランド中部のバーミンガムにある新しい倉庫に移転しました。この移転により、プロセスや必要な保管場所を再設計し、半分のスペースで効率的な物流センターを実現することができました。

倉庫の縮小に加え、環境に配慮したインフラ整備とそれを支える取り組みにも着手しました。

  • ・紙くず、ダンボール、ラップ、木製パレットをリサイクル
  • ・新中2階の倉庫と天井にLED照明設置
  • ・オフィスに自動消灯する調光型LED照明を導入
  • ・倉庫内に、天井に設置された3つのファンで上昇した熱風を再び下降させる超効率的な大型天井ガスヒーター設置
  • ・電気自動車用の充電ポイントを1箇所設置
  • ・海外のサプライヤーが教材を送るために使用したダンボールを再利用して、UK&Iの指導者に注文品を発送
  • ・大家さんが造成地に小さなエリアを設け、昆虫や野生動物をサポート
  • ヨーロッパ・アフリカ公文(KEA)
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各年度の世界へ広がるKUMONの環境活動

外部パートナーとの環境保全活動

KUMON森の基金、WWFジャパンの森林保全活動支援、Present Treeの植樹活動参画

外部パートナーとの環境保全活動

KUMON森の基金、WWFジャパンの森林保全活動支援、Present Treeの植樹活動参画

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